子育て奮闘中の自分に
タイトルからしてぐっさり刺さる
一冊を読みました。
(装丁の寝顔がキュート^^)
 
 
本作は表題作含む
8編の短編集。
 
 
それぞれ別の物語だけれど
「母子関係」「母という存在」を
テーマにして描かれていて
いままさに「母」をしている自分は
読みながらとても心を
揺さぶられました。
 
 
各編のあらすじを
紹介します。
 
 
「空を蹴る」
母が珍妙なことを言い出すようになった。しかし「おれ」はどうすることもできず、知らない女と逃げるように熱海にいる。おれは現実から逃げながら母の面影をぼんやりと振り返ることしかできず…。
 
 
「雨をわたる」
六十を過ぎて海外移住した母の元へ行くと、そこには日本となんら変わらない暮らし方をする母がいて、「私」はなぜか苛立ちを覚えてしまう。謎の苛立ちの理由はわからず、ひとりきりの母へ悶々とした思いがつのり…。
 
 
「鳥を運ぶ」
母の入院により、家にいるインコを預かってほしいと言われた「私」は、元夫の助けを借りて6羽のインコを運ぶ。母へ離婚したことを言い出せず、インコを可愛がる母の姿を想像しながら気まずい共同作業を続け…。
 
 
「パセリと温泉」
がんで入院中の母は、手術後に現実と妄想が入り混じって不思議な話をするようになる。母の妄想話は妙に完成されていて、母に大いに影響されて育った「私」は自分の中にいる母の存在感に気づき…。
 
 
「マザコン」
妻に「マザコン」と言われ、腹が立った勢いで会社の同僚と寝てしまった「ぼく」。父の死後すぐに再婚した母の姿はぼくの知る母ではなかったけれど…と心の内で反論しながら、しかし母に語るように浮気の弁明をしている自分がいて…。
 
 
「ふたり暮らし」
三十八歳の「私」は七十歳になった母とふたり暮らし。お互いを「ノブちゃん」「クーちゃん」と呼び合い、友達のようになんでも語り合う日々は穏やかでとても閉鎖的。とうの昔に家を出ていった妹からは「人生、壊されてるよ」と言われるけれど…。
 
 
「クライ、ベイビイ、クライ」
勢いで仕事を辞め、作家になるべく家にこもる滋に愛想をつかして妻が家を出て行った。出版社からは連絡が来ず、貯金も徐々に減り焦り始めた滋は、長らく会っていない母へ「おれだよ、おれ」と電話をかけ…。
 
 
「初恋ツアー」
夫の死後、家から出なくなってしまった義母を案じた「私」は、夫と義母の3人で旅行を計画することに。
義母の希望で札幌へ向かうと、義母から札幌にいるらしい初恋の人に会いたいと言われ…。
 
 
この物語集で印象に残ったのは
母と子の距離感の近さです。
 
 
作中の父親の存在感がなさすぎるために
母親が際立っているのかもしれませんが
(存在感がなさすぎてイラッとするレベル・・笑)
 
 
子を産み、乳をあげ、抱っこをし
泣いたらあやし、異変があれば観察し、
そして一日中ずっとお世話をし・・
という乳児期のゼロ距離感が
子どもが大きくなっても引き継がれ、
 
 
それが母子関係に
大いに影響しているのではないかと
思いました。
 
 
自分のことをふりかえっても
話し方やちょっとした動作が
驚くほど母親と似ていたり
価値観も母親ゆずりの部分が多いと感じますし
(母子家庭というのもありますが)
 
 
子を産み育てる過程での
親子のゼロ距離感を体感しているいま、
どうしたって存在感は大きくなるし
影響を与えてしまうだろうと痛感しています。


(個人的には、父親の存在感を
もっと際立たせていきたいです)
 
 
「影響」というのは
プラスの面もあれば
マイナスの面もあり。
 
 
新米母の自分は
子に大いに影響を与えてしまうだろう
この先の未来を想像して
正直、ちょっと怖くなりました・・
 
 
プラスの影響を与えられる
立派な大人であれるだろうか。。
 
 
反抗期の我が子に
自分と同じような話し方で
めっちゃ傷付けられたらどうしよう・・
 
 
なんて、0歳児にもかかわらず
謎のプレッシャーとネガティブな未来が
頭をよぎってしまいました。笑
 
 
作中では子の視点からみる母
としてしか描かれないのですが、
子が母のことをとても辛辣に評している
場面がわりと多くて
(もはや恨んでる?と思えるほどに)


我が子にこんな風に評されたら立ち直れない・・
と思いました。(いやまじで)
 
 
でも、ここまで辛口でいられるのは
親が自分と同じくらい存在感がある
からなんですよね。
 
 
母をひとりの女性として
優しく見守ることができたときが
親離れの瞬間なのかもしれません。
 

母子関係の重みを痛感した一冊でしたが
我が子に優しくされる老後を信じて
目の前の子育てに奮闘しようと思いました。
 
 
奮闘してネガティブな結果になったら、
もう、しゃーない。笑
(いつかブログで答え合わせできたらいいですね)


▼楽天はこちら
 
 
★この作品が気になる方は
こちらもおすすめ!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★読書ブログ開設8年目にして

自己紹介ブログをやっと書きました!

ささかわはどんな人間なのか

どんな思いでブログを書いているのか

もし興味があればご覧ください(^◇^)

 

 

★選書サービス受付中です!

文庫本一冊から

あなたにぴったりな本をおすすめします😊

詳細はこちらから↓