前回、前々回のブログに引き続き
アジアが舞台になっている本を手に取りました。
シンガポールが舞台になった
金融ミステリー小説。
物語のはじまりは
シンガポールで起こった事件。
シンガポールで1000億円を運用する
金融マンの北川がある日、
高層ビルから転落死してしまいます。
北川の妻・紫帆は日本で3歳になる娘と暮らし
夫の仕事については何も知らず、
英語も話せないため
高校時代の友人で英語が話せる牧島を頼ります。
牧島は10年ぶりの連絡に戸惑いますが
事態が事態なだけに紫帆とシンガポールへ渡ります。
シンガポールで詳細を聞くと
北川の死とともに運用していたお金も
なくなっていたことがわかり、
北川の死の背景にはとんでもない裏事情が
隠されていることに気づきます。
しかし英語が話せるだけの自分には
どうすることもできず、
同じく高校の同級生でフリーの金融マンである
古波蔵(こばくら)に助けを求めるのです・・。
紫帆、牧島、古波蔵の3人の日本人を中心に
事件の真相に迫りつつ、
金融業界の裏事情、闇取引、
政界や外交のタブーが明かされる長編小説です。
マネーロンダリング
(犯罪などによって得た裏金の出どころをわからなくすること。海外の口座を介したりする)
タックスヘイブン
(税金が安かったり免除されたりしている国。そこに法人を立てて法人税を安くしたりする)
ODA
(政府開発援助。政府のお金で発展途上国に対する援助をすること)
など聴き慣れない言葉が出てきますが
解説されながら物語が進むため
学びながらミステリーを楽しむことができます。
同時に舞台となっている
シンガポールの街並みや歴史も語られるため、
シンガポールの街の賑わいや熱気を感じることもできてとても引き込まれました。
そんな物語世界を楽しみながらも
胸の中にはすっきりしない気持ちもあって・・。
この物語を大枠でとらえると
大金を手にした欲深い一般人が
社会を仕切る(表も裏も)権力者によって
抹殺されたことをきっかけに
賢い一般人が権力者に反抗しようとする
というような構造なのですが、
わたしたち一般人はいつまでも
偉い人のゲームに振り回される
存在でしかないんだろうか?と
がっくりしてしまったのです。
古波蔵は金融の知識があり
裏社会の人脈もあるため賢く立ち回り、
権力者に抹殺されそうになりながらも
なんとか危機をかいくぐって
事件の真相を暴きます。
けれど紫帆や牧島は
一般人でしかなく、
周りの事態に振り回され
恐怖に怯えるばかりです。
この物語は
社会のタブーを暴いた
インテリジェンス物語でありながら
「一般人は偉い人のゲームの駒でしかない」
という残酷な事実をつきつけた
物語とも言えるのではないか?
と思い、悶々としてしまったのです・・。
わたし自身金融の知識はないし
権力者の思惑なんて
全然わかりません。
もっと世界を見れる目がほしい。
賢く行動できる一般人でありたい。
偉い人とインテリの攻防戦を見守りながら
わたしはそう強く思ったのでした・・。
賢い一般人になるために
もっと勉強しようと思います・・。
世界史の勉強からやり直したいですね。
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