すごく大事な本を読みました。

本当は先週末、新大阪から東京に戻る新幹線のなかで読み終わるはずだったのに、今日までかかってしまいました。せっかく写真撮ったのに。笑

そんなに分厚い本ではないのですが、一言がすごく「重たかった」のです。

本書の著者は京セラ創業者の稲盛和夫さん。

言わずと知れた経営者であり、戦後最大の負債を抱え倒産したJALをV字回復させた奇跡の人であり、いまだに多くの経営者から慕われている偉人です。

(個人的な話ですが、『JALの奇跡』を読んでから、わたしはすっかり稲盛さんのファンになりました。笑)

現代の日本で「偉人」という言葉がここまでしっくりくる方は稲盛さんぐらいしかいないのではないでしょうか。
ご本人なら、きっと謙遜されるでしょうけれど…。

本書は稲盛さんが自身の人生を振り返りつつ、経営哲学や生き方の基となったご自身の信念、「心がまえ」について明かした一冊になっています。

稲盛さんはご自身が数々の偉業を成し遂げられたのは、すべて「心」のおかげだと言います。

「人生で起こってくるあらゆる出来事は、自らの心が引き寄せたものです。(中略)
それは、この世を動かしている絶対法則であり、あらゆることに例外なく働く真理なのです。
したがって、心に何を描くのか。どんな思いをもち、どんな姿勢で生きるのか。それこそが、人生を決めるもっとも大切なファクターとなる。これは机上の精神論でもなければ、単なる人生訓でもありません。心が現実をつくり、動かしていくのです。」(14頁 プロローグ)

いま自分の身に起こっている出来事は、良かれ悪しかれ、すべて自分の「心」が引き寄せていることなのだと稲盛さんは断言します。

プロローグだというのに、すごく重く響く言葉が並んでいます。

わたし個人では想像しきれないような苦難を乗り越えてきただろう稲盛さんから出る言葉だからこそ、ずっしりとした重みを感じます。

稲盛さんは困難を乗り越えられる心を鍛えるために、禅の思想を取り入れ、修行に邁進したそうです。

常に心を磨くことを意識し、強く、清く、正しい心をブレさせなかったことが、数々の偉業達成につながっていったのです。

さらっと言ってしまっていますが、本当に偉大なことを成し遂げた方の言葉はここまでシンプルなものに落ち着くのか、と驚きでいっぱいでした。

読みながら静かな感動で震えっぱなし。
この感動、読まないと伝わらないのですがぜひわかってほしい…!

「心を磨く」ということは、言うのは簡単だけれど、やるのは本当に難しいことです。

5年前の自分(かなり余裕がなかった時代)だったら「わかってるけどできないんだよーーー!」なんて反発したかもしれません。笑

ですが今は、少しずつ「心を磨く」ことの大事さに気づけている気がしています。

また少し自分話になるのですが、前回のブログで書いたとおり、現在わたしはコーチングの勉強を本格的にはじめています。

もともとは「自分の心をすっきりさせたい」「手に職をつけたい」的な利己的な動機からコーチングを学びたいと思うようになったのですが、コーチングを実際にやってみて自分を深掘りしてみると、思わぬ「利他的な気持ち」が自分のなかにあることに気づきました。

少しこっぱずかしい言い方になりますが、

自分が好きな人の役に立ちたい
自分が関わる人全員が幸せになってほしい

こんな思いが自分のなかにあることに気づきました。

きれいごとじゃなく、本心からこの思いが出てきたとき、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになり、涙がこみ上げそうになりました。

それまでわたしは、自分はスーパーわがままな人間で、「なんで自分ばっかりこんな目に合うの!」と思ってしまう「不幸引き寄せ人間」でした。

稲盛さんに言わせると、こういう状態のわたしは「不幸」というメガネを自分であえてかけてワーワーわめいているだけなんです。(もっと知的な言葉で書かれていましたので悪しからず笑)

メガネを外せば、それは誰にでも起こりうるなんてことない出来事だとわかるのに。

メガネを外すことは「心を磨く」ことのひとつです。
メガネを外して、こういうことは自分だけのことじゃない、とわかれば、他人を思いやることができます。
そして、自分にできることはないだろうか?と自然に思えるようになります。

それが、コーチングで出てきたわたしの利他的な気持ちだったのです。

稲盛さんにはまだまだ全く届かないけれど、稲盛さんの言葉の端っこぐらいは実感でき、さらに稲盛さんの偉大さを感じました。

そして同時に力が湧いてきて、コーチングの勉強のモチベーションがさらに上がりました。

これからは、おごらず、謙虚に、ひたすら心を磨くのみ。

余裕がなくなって心が濁りそうになったら読み返したいと思います。


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