こんばんはー!
前回のブログより、思わぬところからブログがバズりましてびっくり仰天しておりましたが、2日経ってバズもすっかり落ち着きました。あ〜びっくりした〜!!
ブログをのぞきにきてくださった方々、ありがとうございました!
そして何名かの方がブログをフォローしてくださいました!
ありがとうございます!読み応えのあるブログを目指してコツコツ更新いたしますのでこれからよろしくお願いします!
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さて今日の一冊は旅読書です!
来週末から、ちょっくら旅に出ます!
旅先は、ブログのタイトル通り…バリ島です!
またまたリゾート地。🌺🏝
何度もブログに書いていますが、「準備」と名のつくもので「旅の準備」ほどやっていてワクワクするものはないと思います。
たとえばプレゼンの準備…とかパーティの準備…とかありますが、やっぱり旅がいちばんワクワクする!
旅行に行く方はだれしも、
着る服を決める
旅行カバン、Wi-Fiなどを用意する
薬を用意する
化粧水をちいさいチューブに移し替える
ガイドブック、インスタなどで行きたいところをチェックする
というようなことはやると思いますが、そこにぜひ
旅先が舞台になる本を読んでしっかりイメトレする
も追加してほしいなと思います!
小説の良いところは「まるでその土地にいるような感覚を味わえる描写」があるところです。
予習でその感じを味わっておくと旅先の「音」や「空気」や「景色」をより鮮明に感じられるようになるので、旅のお供に読書をぜひおすすめしたいです♪
というわけで今日は旅の予習に中島らも『水に似た感情』を読みました。
(ただの水と一緒にパシャり)
インターネットで「バリ島 小説」で検索して出てきたものです。
著者の中島らもさん。
わたしは恥ずかしながら「名前は聞いたことある…」くらいで、どういう人かは全然知らなかったのですが、作家、脚本家、コピーライター、ミュージシャン等々、多方面に活躍されていた方だったのですね。
そしてジャンキー。
文章にもジャンキーな面が滲み出ていて(感情の振れ幅が極端な感じ)、どうにも止められないジェットコースターに乗ってしまったような気分になりながら読みました。
今の時代に、ここまで多方面に活躍されている方はあまり見かけないように感じます(知らないだけかもですが汗)。
しいて言うなら星野源さんが近いでしょうか。ジャンキーじゃないですが。
さて、そんな中島らもさんの小説「水に似た感情」ですが、ほぼ著者の実体験を描いたものだそうです。
この物語は文筆家のモンクがテレビの仕事でバリ島に行き、寺院や現地の人々の神々しさに触れ、自分の内なる神秘が呼び覚まされる…というようなあらすじで、前半はスタッフと大モメしたり、ハシシュ(大麻)をキメて涙が止まらなくなったり、ナシゴレンに感激したり、現地の占い師にモンクのプライベートをぴたりと言い当てられたりといったバリ島ドタバタ旅行記が綴られます。
モンクはフリーランスでめちゃくちゃな生活をしていたため、バリ島旅行をきっかけに躁うつ病を発症し、アルコール依存症と絡み、だんだんモンクの見える世界が混沌としていきます。
そこにバリ島で触れた神々しさが共鳴していくのですが…朝の通勤電車内(おそらく一番冷静な時間帯)に読んだわたしは「なんかすごいめちゃくちゃな展開になってる…」とやや冷めた目線になりましたが笑、読み終わり、あとがきまで全て読んだところでタイトルの「水に似た感情」という言葉の味わい深さを感じました。
あとがきの通りですが、この物語のテーマは「伝える」ということの奥深さです。
同じ言葉を話す日本人同士であっても情報伝達が上手くいかないことがあれば、同じ言葉を持たない異国人同士なのに心から共鳴できることがある。
それはバリ島が持つ場の神秘性によるところが大きいのかもしれませんが、この物語には「伝わるはずなのに伝わらない」、「伝わらないだろうになぜか伝わる」ということが起こる不思議が描かれていて唸らされます。
このテーマを考えたときに、「水に似た感情」というのは、「人と人との間に機能するもの」という意味なのではないかと感じました。
ある時はうまい媒介役となり、ある時は人と人とを隔てる大きな海のようになる。
だからこんな不可思議なことが起こるのではないか…ということが描かれているのかな、と解釈しました。
ちょっと冷静に解釈してみましたが、とは言えこの物語の“読み方”はぜひビールをキメて、ほろよい状態で読むことをおすすめします。笑
この物語の良いところはバリ島の神々しさや景色の美しさが丁寧に描き尽くされているところです。
モンクのめちゃくちゃな生活態度が反転してバリ島の美しさをより際立たせているのかもしれません。笑
道路の両脇は実りを豊かにたたえた水田と濃い緑のジャングルで埋め尽くされていた。所どころにワルーンがぽつんと在る。車の中にも花の匂いがたちこめていた。その香りは、運転席の前に置かれた、花々で作った丸い小さなお供えものから立ち昇っているのだった。このお供えものは、バリ島の街中いたるところにある。どういう由来のものなのか、モンクは知らない。
美しい田園地帯はバリの強い日射しを受けて、黄金色に輝いていた。
(241頁)
来週末、この描写を体感するのが楽しみです!

