心理カウンセラー ひらいなずです
突然、感情が溢れてくることがある
特別な理由があるわけじゃない
誰かに何かを言われたわけでもない
大きな出来事があったわけでもない
なのに
涙が出てくる
胸が苦しくなる
怒りがこみ上げてくる
そういうとき
たいていこう思う
「なぜこんなことで」
「大げさだ」
「しっかりしなければ」
感情を
なかったことにしようとする
でもその感情は
なかったことにできないのだ
押し込めると
形を変えて、また出てくる
身体の不調になることもある
誰かへの苛立ちになることもある
理由のわからない虚無感になることもある
感情が急に溢れるとき
それは弱さじゃない
内側がずっと
「聞いてほしかった」と
声を上げている瞬間であるのだ
普段
感情はどこにいるか
頭の片隅に追いやられて
「今は忙しいから」
「後で考えよう」
「これくらいで動揺してはいけない」
そうやって
何度も後回しにされてきた
その感情たちが
ある瞬間に
限界を超えて、溢れ出してくる
だからあの感情の波は
突然やってきたわけじゃない
ずっと
そこにあったのだ
感情を聴くとは
感情に飲み込まれることじゃない
「今、自分はどう感じているのか」と
静かに問いかけることだ
怒っているのか
悲しいのか
寂しいのか
疲れているのか
怖いのか
その感情に
名前をつけるだけで
少し楽になる
名前がつくと
感情は暴れなくなる
「あ、自分は今これを感じていたんだ」と
わかった瞬間に
感情は静かになり始める
内側の声を聴くというのは
特別なことじゃない
感情が溢れてきたとき
「なかったことにしない」
ただそれだけのことだ
感情は
敵じゃない
自分の内側が
正直に話しかけてきている
言葉なのである
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