ヘルマンに誘われ…
到着したのは…
串料理のお店だった…
懐かしい、甘辛のたれの香り。
中へ入ると、日本人男性同士でカウンターの席を譲り合っていた。
ペコペコしながら…
懐かしい!!
男性がペコペコする姿~♪
日本人特有のペコペコ。
ベルギーに来てみると…
グリュミオー先生と、J教授と、ステファンぐらいしか、ペコペコしない。
そう言えば、あとの皆はペコペコの代わり、どうしてるんだろう…
…と、ヘルマンを観察してみると…
ストレートに人や物を求めて、臆することなく叶えてしまう…
純粋に物事を望み、手に入れるパワーが…
たまに“脅威”((((゜д゜;))))…
でも、『オレが食べさせてやる!』
という“気概”…
私は気に入っている~☆
論理的な話し方で、音楽家でも現実主義っぽい所があるけれど…
動く時はすべて本能!!
という所が好き

イザイやロゼみたいに『老後足が無くなってもいいから、この地位を!』と、しがみつかないし…
※ヘルマンはコンマス職は57才で勇退し、教授業をしている。
魔境の力(変な占い師とか=政治家にありがちな)は借りずに現実だけを生きている!
次が出てきたら潔く退く。マークワルダーさんの言葉を借りれば
《これがクレバース的強さ》
現実だけを生きる!
******
ヘルマン:『何を注文していいかわからないから、君がメニュー決めて!』
と、彼。
ふと、我に返る私…
私:『は~い!何でも平気?軟骨や肝も?』
一応、聞いてみた。
ヘルマン:『食べ物の好き嫌いは無いつもりだから。何でも注文してみよう!』
私は焼き鳥(もも・ねぎま)、軟骨、皮、レバーが食べたい!と、言った。
ヘルマン:『君に食べ方を教えてもらわなくちゃ!』
やや、反り返っている彼。
私:『ほらほら~
人から物を教わる時は、反り返っていちゃあダメよ~ん☆』…調教しちゃう私。
ヘルマン:『君の前ではつい、くつろぎたくなってしまって…』
私:『('∇')…うふふ』
彼は姿勢を正す。
彼、お店の人には、きちんと礼儀正しく低姿勢でものを言うので…
私:『あなたのそういう所が格好いい!』
ほめた。
ほめられると、彼は首をかしげて頭をポリポリ…
(^^ゞ
かわいい所がある。
彼は一通り串料理の食べ方を覚えて…
満足そうに日本の『甘辛』味付けの焼き鳥を食べた。
レバーは一瞬ひるんだ。裏表、ひっくり返して観察した…
ニコニコしながら彼を見つめていたら、一気に食べた。
ヘルマン:『コワいんだけど…見られて食べるの!』
私:『うふふ…』
相変わらず見つめていた。
《…だって、オランダ人が焼き鳥食べる所を見るの、初めてなんだもの…》
彼はようやく、串の食べ方が慣れてきたようなので、私も食べ始めた。
ヘルマン:『音楽学生たちに許されている球技は唯一、サッカーだよなぁ…君は他に思いつく?』
私:『卓球
?』ヘルマン:『違うよ、大きいボールでっ!』
私:『ボーリング!』
ヘルマン:『右手に限って許可を出す!ケガのためには重いボールは勧められないけど…』
私:『あ、クレバース先生がシフェーリンクのみんなに、プラスチックのボーリング大会するのを、楽しい楽しい!って言ってるのよ。私もやりたい!にせボーリング!』
ヘルマン:『Σ( ̄□ ̄)!…にせ!って、にせ物じゃないさ!プラスチックのボーリングだって、ルール作って《本物のボーリング》のようにやっとるよ!!
私:『( ´艸`)…本物の重いボーリングから比べたら、プラスチックのボーリングはにせ物のボーリングですぅ!』
ヘルマン:『( ̄□ ̄;)…僕のあのプラスチックのボーリングは、本物のボーリングですうぅ』
私:『(^^)…にせ物よん』
ヘルマン:『(´_ゝ`)…本物だよ』
ヘルマン:『あ、あのテーブルの人は何を食べているの?』
私:『あれは、トンカツの串。豚肉に小麦粉と卵とパン粉つけて揚げた物。』
ヘルマン:『僕はそれも食べたい。君は注文しない?』
私:『ご飯とお味噌汁がくるわよ。食べられる?そんなに。』
彼は、中濃ソースをかけて、串トンカツを食べ始めた。
ヘルマン:『そう言えば、J教授。元気ない上、教授会に来ないけど、君、何か知らない?』
私:『授業は普通にあったけど。副Pの。
あっ!そう言えば…』
私は、J教授の《連帯バナ=連帯にまつわる話》を思い出した。
ヘルマン:『そう言えば、何?』
私:『J教授の個人的な話だから…』
ヘルマン:『何?君の知ってる事を話して!』
ヘルマンは、お箸で千切りのキャベツを何度もつかみそこね、店員さんにナイフとフォークを頼んだ。
私:『あのね、J教授のポーランドのお友達が…』
ヘルマン:『何?』
《…男爵から、連帯の話を外でするな!とお触れが出ているし…》
私は、ヘルマンのすぐ横に席を移動し…
耳元で内緒話っぽく話した。
私:『Clandestine de solidarnosc (連帯の地下活動)で、kolega w polsceが(ポーランド友達)が…
捕まっちゃったんだって。
だからJ教授、飲み会とか自粛するって言ってた…』
ヘルマン:『そうだったんだ!知らなかったよ、どこで仕入れた?』
私:『学院のポーランド人たちから』
そして彼は、私の耳元で
ヘルマン:『J教授まで、捕まることは有り得ない?』
私:『連帯に加担していなければ大丈夫だと思うけど…でも、生徒で消えちゃった人いるし…心配』
店員さんがナイフとフォークを持ってきて下さった。
店員:『大変、仲が良いカップルさんでいらっしゃいますね~
どうぞ、ごゆっくり!!』
と、言って下さった。
耳元で《連帯バナ》が…
イチャイチャしてるように見えた。
…カモフラージュ。
結局、ヘルマンはご飯もお箸ではgive up~
ご飯を平皿に移し…
フォークの背に、そのご飯をナイフで乗せて食べ始めた。
超面白い!
外国人の米の食べ方!
私:『(@ο@)…じぃー!観察』
ヘルマン:『(・・;)…何?』
私:『( ´艸`)…何でもない。うふふ』
ヘルマン:『シャルル・ミンシュみたいな笑い、やめてぇ?気持ち悪いよ』
私:『('∇')…うふふ!ヤダ。やめない。』
ヘルマン:『君、手下?ミンシュの』
私:『や、どこの党の手下でもない』
ヘルマン:『シャルル・民主…Nee,シャルル・ミンシュ!君と話していると語感が変なんなる!!』
私:『五感(^^)ノシ』
ヘルマン:(・・?) ん!ん?
翌日から私もアパートでご飯食べるときは
ナイフとフォークで訓練してみた…