皐月の空は見事にその役割を公平に地上に繰り広げている。咲き誇るつつじの色を鮮やかに映し出し、鳥の囀りも遠くまで送りとどける。

地上のくすんだあれこれも、空の青は見事に何処かえ消し去った

子供の日が過ぎても、マンションのベランダで鯉のぼりは勢い良く風と戯れている。

「江戸っ子は、さつきの空の吹き流し」と昔の川柳にあるが、江戸っ子でなくても、吹き流しのようにさっぱりとした人間でありたいものよと思わせる清々しい五月。

両手を天にかざし、「元気」でいる自分の幸せをアピールしてみる。「おーい! 頑張れ!」

何処からかそんな声が聞こえてくる。