こんにちは。横山光昭です。
今月は敬老の日があります。それに向けた雑誌のために、7月、8月は年金や老後生活に関する取材が多くありました。
今年は年金の改正があったこともあり、その整理と、変更部分を伝えるという内容が多いように思います。
60歳ごろに受け取り方を決めなくてはいけない、退職金や企業年金についても、迷われる人は多いと思います。
年金式で受け取るほうがいいの?
一時金で受け取るほうがいいの?
どうすると、手取り額が一番多くなるの?
どうすると、効果的な節税ができるの?
公的年金も受けるには、どうするとお得なの?
いろいろな疑問を、みなさんお持ちです。
よりよい受け取り方はその方、その方により異なります。そして、将来その方がどうなっているか、お元気なのか、何かご病気をされているのか、介護が必要なのかなどわかりませんから、ベストな受け取り方はコレですとも言い難い。
ですが、ただ一つ言えるのは、いちばん節税できる、受け取り額が多くなるというお得さだけを中心に検討するのではなく、「しっかりと生活できる」ことをメインに考え、選択してほしいなと思っています。
公的年金は繰下げ受給することで、年金受給額を増やせますが、それをしたいがために、生活費が不足するような状況になっては意味がありません。
ならばいっそ支給開始とともに受給し、または支給開始前なら繰上げ受給をして、不足する生活費は退職金などで補てんをしながら長く生活費を維持するというやり方をした方が、賢いのではないかと思うのです。できれば繰り下げを勧めたいですが、状況により、それも選択するのもアリなのです。
60歳はまだまだ若いですが、徐々に体力がなくなり、働くことがきつくなる年代でもあります。もしかすると、50代からそういう状態かもしれません。70歳まで働けるように社会が整い始めているという事実もありますが、60歳を迎えた後は、予期せず体調を崩し働けなくなるということも、現役世代より高い頻度で起こり得ます。
老後の生活費の見直しももちろん必要ですが、年金、退職金の受け取り方はその時の自分に合わせ柔軟に考え、生活がしっかりとできる方向で、検討してほしいと思います。場合によっては、FPや年金事務所、会社の担当者などに相談してみるのもいいでしょう。これまで頑張ってきたのですから、残りの長い時間を楽しく充実して暮らせる方法を、柔軟に探ってほしいです。

