広がる荒れた茶畑
12月初旬、寒風の中、茶畑と製茶工場へと打ち合わせに行った。
長年茶園と製茶業を営む「茶屋人」の案内で、現在所有の存続茶畑と、借りていたが来年は返すことにした荒廃茶畑を見て回った。
頼りにしていた販売業者への納品は激減、最盛期の3分の1になり、存続の危機に晒されている。
茶が売れない以上20反以上あった茶畑の大半は放棄するしかないのだ。
自宅横の工場の製茶機械は思ったより規模が大きく、周囲の農家からも茶葉を集めていた。
この区域は昔から団結して「有機無農薬」で茶を作っていた。
無農薬は良いのだが、有機肥料を使えば野人の会社では扱えない。
2反だけ、まったく肥料を使わない畑があり、その茶があるから販売を引き受けた。
その特別の茶葉がマリンビレッジで大好評だった「紅茶」だ。
茶人の茶製品は国の有機認定「JAS」マークを取得していたがそんなものはいらない、貼れば逆に困るのだ。
それ以外の茶畑は有機栽培と言うことだが、牛糞や鶏糞を使わないだけマシで、表土に油粕を少々与える程度らしい。
野菜畑のように耕さないから草は密生、そこに植物性の肥料なら土中は何の影響もなく問題もないのだが、有機栽培には変わりない。
本質も味も大差ないだろうが協生農法にこだわるなら多少は具合が悪い。
しかし、有機は味が多少濃くなると言うのだが、何杯飲み比べても茶の味の違いがはっきりしない、紅茶はどちらも澄んだ味でなかなか旨いのだ。
「おい・・茶屋人・・違い・・本当にわかる?」と聞くと。
「いや・・ビミョー過ぎてわかりづらいです・・」
「・・・ ・・」
茶屋人は下を向いたまま歯切れも悪く答えた。
何か気になるがまあ良い、この件は一旦保留にした。
もう少し舌を鍛えないと違いがさっぱりわからん。
続く・・
