タラバガニはデカくて旨い「ヤドカリ」 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

「タラバガニはヤドカリ、ケガニやハナサキガニ、ズワイガニはカニ」昨夜この言葉を使ったばかりだったが、今朝同じ言葉をテレビで聞いた。野人が先週出た「遠くへ行きたい」だ。偶然とはいえ可笑しかった。

昨日の夕方、千葉から同級生が来て貝などを焼いて食べていた。ワタリガニを差し入れして焼いて食べたのだが、カニの話になり、何故ガザミの味が一番濃厚か、焼ガニの食べ方、甲羅の外し方などだ。タラバガニはヤドカリと言ったら、奥様方が「え~!そんなバカな、私たちそんなもん食べていたの?」と驚き、「ところでタラバガニって何?」とのたまう。あまり食ったことがないようだ。おそらく何でも「カニはカニ」で胃袋に放り込んでいるのだろう。昨夜の食いっぷりからやはり人間バキュームだった。ザリガニも旨いと言うと「え~~!食べたくな~い」と言う。今度来たらこっそり調理して「幻の高級ガニ」として食わせてやろう。「さすが高級ガニね~!」と感激するだろう。ヤドカリやザリガニは食うものではないと思っているようだ。反面カニのことは何も知らない。上海ガニと日本のモクズガニは同じ仲間で同じように旨い。巨大なタカアシガニもヤシガニもヤドカリだ。これらのカニは「宿」の貝殻を背負っていない。カニとヤドカリの区別は簡単で、爪を除いて足が4対あればカニ、3対のものがヤドカリだ。サザエの殻を背負う大型のオニヤドカリも旨い。磯物をとってきて茹でて食べるとヤドカリも混ざっているが気にせずバリバリ食べて良い。サワガニは山村部でから揚げとして食べられているが、磯の石の下にいるカニもサワガニ同様から揚げで食べられる。ほとんどがイソガニ、スナガニだが区別の必要はない。すり鉢で潰して味噌汁にすると濃厚で美味しい。淡水のカニはジストマを持っているが茹でれば大丈夫。サワガニもモクズガニも同様だ。磯の巻貝や小ガニは牡蠣同様子供にでもとれる。つまり食糧危機が来れば非常食になるから覚えておくと良い。知名度の高い「フジツボ」も食べられるが、磯にあるものは海藻も含めて「全て食べられる」と考えて良い。草には毒草が混じるが磯にはそれがなく、選ぶ必要はないのだ。「その辺に転がっているもの全て食える」と言うのも、さすがに海と太陽の産物と言う気がする。陸の植物は薬も毒もあるが、海のものは毒を持って生まれるものはほとんどない。旨い不味いは別にして全て食えると思って良い。フグ毒やシガテラ毒は食べものが反応して合成される。だから養殖のトラフグは無毒だ。海水は全ての生物に優しいとも言えるだろう。しかし世の中は海水の生命力より人が合成した薬品や食品に頼る人のほうが多い。海をきれいな形に戻して、もっとふんだんに海水を活用すべきだろう。海水にお金はかからず全ての人に平等に恵みをもたらすはずだ。