こんにちは、閉め子です。
「朝夕の寒暖の差が」と書いたのはほんのちょっと前。
何なんだ、この気候は。
日本の秋は何処に行ったの?
ここはロサンゼルス?
Tシャツに革ジャンの彼の地のバイク乗りの気持ちがよく分かるわ。
でも、革ジャン着こんだヘルパーってのもねぇ、どうかと思うんですよ。
と言いつつ、ダンナのライダースをこっそり羽織ってみて、あまりの重さに辟易してしまったのはワタシです。
さて、今日は、レギュラーでお伺いしているBさんちで爆笑してしまったのでそのお話をしようと思います。
始まり始まり。
「ほんまにあの爺だきゃ、病気のひとつもせえへん」
「ほんまになあ」
「憎まれっ子世に憚るっちゅうのんは、あの爺の為の言葉やで」
「ほんまになあ」
こんな会話をBさん夫妻がしている時にワタシはお邪魔した。
「何なに?何の話?」
「あのな、儂には九十二になる叔父がおるんやけどな、その爺がほらもう無茶苦茶な爺なんや」
「どういう風に無茶苦茶なん」
「何をどう話したらええのんか儂も困るけど、なんせ無茶苦茶なんや」
Bさんは八十三歳だ。
立派なお爺ちゃん。
ワタシが伺うんだから、もちろん要介護。
そういう方々のお話は、脈絡なく展開されるので(もちろん今日もそうだった)、Bさん曰く「滅茶苦茶爺」だけをピックアップして要約すると、件の爺さん、相当な女好きで、地元じゃみんなの嫌われ者らしい。
「俺の村じゃ~、俺も人気もん。や~、俺も人気もん」
と憂歌団の木村さんが歌っていたなあ。
農業を永らく営んでいて、もともとその辺りじゃ有名な地主で、お金は唸るほど持っているらしい。
で、お金をちらつかせてあっちこっちの女性に手を出していたそうだが、驚くべきことに、最近までもそうだったらしい。
お歳を考えると、どのあたりまでの手の出しよう何だかよく分からないが、更に驚くべきことは、その時々の相手を愛車の助手席に乗せて北は東北、南は九州まで足を運ぶそうだ。
少し使いにくいが、「タフ」、と言っていいと思う。
否、はっきり言って「タフ」だと思う。
だってさ、愛車、軽トラだよ。
軽トラで大阪九州間の移動。 ダンナに言ったら、
「そらきついな」
と一言。
先週も、今付き合ってる彼女と、仙台まで牛タンを食べに行ったそうだ。
このまま書き進むとバイタリティあふれるパンクなじじい話になっちゃうからこの辺でやめるね。
「でな、こないだの土曜日は大変やったんや」
「どうしたの?」
「最近入れ込んでる七十五のばあさんに、遺産の全て譲る言いだしてな、息子と大喧嘩になったんや」
「ふふ、その歳で大喧嘩ってすごいな」
「息子の方が怒り狂ってしもてな、みんなで宥めるのえらい苦労したんや」
「ふ~ん」
「で、やっと話まとまったと安心してる儂等親戚に、その爺何ぬかす言うたら、『あいつにこのワシの遺産やれんのやったら、こんな家なんかもういらん!』言うて、トラクターで表玄関に突っ込みよったんや」
「え~!」
「トラクターと表玄関ぐしゃぐしゃやのに本人ピンピンしとる」
「おもしろいおじいちゃんだね。ヘルパー呼んでくれたらワタシ行くのに」
「だから、病気一つせえへんし、表玄関とトラクターは臨終しても本人は全然涼しい顔やから」
う~ん、いっぺんお会いしたいもんだ。
そういった興味を持たせることが出来るのが強みなのかな?