フランス社会を語るうえで、デモや

 

ストライキは避けて通れない存在です。

 

実際に暮らしてみると、その頻度と人々

 

の向き合い方に最初は驚かされます。

 

 

先日もオペラ座の前で、フランス労働

 

総同盟(CGT)のデモ集会に遭遇しました。

 

 

集会を見守る警察官。

 

フランスではデモ(集会・行進)を行う

 

場合、法律に基づき、警察や地方自治体

 

への事前の届出が義務づけられています。

 

そのため、正規のデモでは、警察官

 

による交通整理や安全確保が行われます。

 

 

この時点では、よくある街の風景の

 

ひとつという印象しかなく、

 

デパートへ向かいました。

 

ところが、買い物を終えて外に出ると、

 

景色は一変していました。

 

 

辺り一帯、白い煙が立ち込め、何事かと

 

思ったら、オスマン大通りをデモ隊が

 

たいまつを掲げて、行進していたのでした。

 

デモ隊の人数も数千人に膨れ上がり、

 

各々がたいまつを手にしているので、

 

煙もうもう。

 

 

年金改革への反対や賃上げ、労働条件

 

の改善を求めるシュプレヒコールが

 

響き渡ります。

 

 

騒然としながらも大通りの

 

イルミネーションとたいまつの炎が

 

皮肉にも調和した圧巻の光景で、

 

目が離せませんでした。

 

また別の日、車で出かけた際には、

 

突然の道路の封鎖に遭遇し、

 

30分ほど立ち往生。

 

車を降りて、様子を見に行った夫の話

 

によると、フランス南西部で蔓延して

 

いた牛のランピースキン病に対する

 

政府の措置(健康な牛の屠殺)に

 

抗議するものでした。

 

どうやら正式な手続きのない無許可

 

の抗議活動だったと思われますが、

 

周囲のドライバーの反応は、一様に

 

穏やかで、クラクションを鳴らしたり、

 

苛立ちをあらわにする人もなく

 

「また何かやってるね」「まあ、仕方ないね」

 

という空気が流れていました。

 

フランスに暮らしていると、予定通りに

 

いかないことを受け入れるようになります。

 

デモやストライキは、迷惑な行為

 

である以前に、意思表示するための

 

正当な権利として深く根付いています。

 

革命の歴史を持つこの国では、

 

権利は待っていても与えられるもの

 

ではなく、声を上げて勝ち取るもの

 

という感覚があります。

 

そして多くの人が、今日は迷惑を

 

被る側でも明日は自分が声を

 

上げる側かもしれない、そんな意識を

 

どこかで共有しているように感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さまの応援が更新の励みになります。

 

一日一回、それぞれに応援クリック、よろしくお願いいたします。

     

 にほんブログ村

 

☆こちらにもお願いします。 

         ↓


 人気ブログランキング

 

ブログ初めましての方は ▶ こちら も読んでくださいね。

 

フォローしていただくと更新通知が届きます。