カナダの乳製品情報センターの統計
によると、バターの1人当たりの
年間平均消費量が最も多い国は
フランスだそうです。
その量、なんと 8kg!
こちらは私のお気に入り
beillevaire 。
この1個250gのバターの塊を
1年間に32個分、食べている
ことになります。
フランス料理やパティスリーにも
バターは欠かせませんが、消費を
押し上げている大きな要因が、
このヴィエノワズリーです。
8kgには驚きましたが、フランス
で暮らしていると、バターを使った
パンやスイーツをついつい口に
してしまうので、国別で1位に
なるのも納得です。
ちなみに2位はドイツで6.2kg、
3位はチェコで5kg、気になる
日本は1kgだそうです。
そんなバター消費大国のフランス
において、現在、バター不足が
深刻化しています。
今年に入り、バターの卸売価格が
急騰していて、バター不足となる
ことは年初から予測されていましたが、
数日前からついに、スーパーの
売り場からバターが消え始めました。
こちらはパリ市内大手スーパーの
バターコーナー。
棚の空間が目立っています。
撮影したのは3日前なので、いくつ
かのメーカーのバターはまだ残って
いましたが、日本人にも人気の Échiré
(エシレ)は1個も見当たりません。
入荷の目処もたっていないようなので、
残りのバターも品切れになるのは
時間の問題です。
日本でバター不足が深刻化した時も
フランスは酪農大国だからと安心
していましたが、これは非常に
マズイ状況です。
1kgのバターを作るには23Lもの
牛乳が必要になるそうですが、
原料となる牛乳が不足している
のです。
まず2015年に、需要と供給の
バランスが崩れ、過剰生産は
売値の下落を招きました。
当然、酪農家は翌年、生産量を
抑えるようになりますが、干ばつ
の影響で、より生産量が減少。
それに加えて、世界的にバターの
需要が激増、とりわけ、アメリカや
中国などへのバターの輸出量が増加
したことで、自国のフランスが
バター不足に陥っています。
では輸出量を減らして、自国に
供給すればいいのでは?
と誰もが思いますよね。
ところが、バターの生産者や
メーカーは、年間契約で価格が
決められているスーパーよりも
より高く買ってくれる販売先を
優先するため、今回のような
スーパーの店頭からバターが
消える状況になっているのです。
また、バターの需要が増えて、
その原料を生産する酪農家が価格を
吊り上げているのかというと、
そうではなく、酪農家にはほとんど
交渉の余地はありません。
スーパー
乳製品の加工メーカー
酪農家
というように、決して対等とは
言えない関係です。
街のパン屋さんやパティスリー
ショップでも1年前に比べて、
商品が値上がり、または価格が
据え置きでもサイズがひと回り
小さくなるなど、実質的な
値上がりを実感しています。
市場動向が商品価格に反映される
のは当然なので、値上がりは
受け入れざるを得ませんが、
輸出し過ぎて、自国がバター不足
に陥るという事態はなんとかして
ほしいものです。
フランスのバターはお土産としても
大変、人気がありますので、
旅行者の方にとっても他人事では
ない問題ではないでしょうか。
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