認知症に奪われる好きなもの 記憶が蘇った瞬間 | 日日是好日 幸せってなんだっけ.:*゚*

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雨の日も晴れの日も丁寧に暮らしたい。できれば健康で、できれば笑顔で。何気ないことをつづります。過去記事にある介護日記、読んでいただけたら嬉しいです。https://hama-sush-jp.pro/miyon92/entry-12301914096.html


母の希望で

叔母(母の妹)の店に来ました

ここには母の知り合いが
誰か必ずいます

案の定
あら、◯ちゃん会いたかったわ〜
久しぶりや、元気やったか?
私は初めて見る人

母はその人の隣に座り
おかげさまで元気やった! 
と話しますがきっと名前は忘れているはず

私は美容院やってて
◯ちゃんに着物着せたこともあるんよ?
◯ちゃんは着物好きやったもんな!

おば様が自ら私に自己紹介してくれました
それを聞いて思い出しました


昔母が遺影だと言って
うちにも持ってきた写真は
その美容院の人が着物を着せて
お店で撮ってくれたものでした

当時送迎した記憶が何となくあるのですが 
連れて行ってあげたくても
それが何処なのか思い出せずにいたのです


私は◯ちゃんのおかげで人様の前で
歌を歌うのが好きになったんやで
久しぶりに歌おっさ♪

母はもう、歌えん と首を振りました

私も隣で もうムリなの、すいませんと
顔をしかめて訴えます 

 
去年の春は認知症が判明したものの
処方された薬を貼ったら
しんどかった体が元気になり

この店に来る度母は十八番の歌を
決まって歌ってくれていました

叔母が母の為にと開催してくれた
歌謡祭にも出ました


でもまた段々と歌えなくなり
今はデイでも
もっぱら聞き役になった母です




どうせ私はもう歌えない
母は少しバツが悪そうに
背中を向けました


イントロが流れて‥
お二人が

聞いててよ!

母の側で歌い始めました




しばらくして
母の表情が急に変わり
カウンターを力強く手で叩き
リズムを取り始めました


おば様が駆け寄り
母に寄り添います



いつしか母が大きな声で
ハッキリと歌いました


母が以前よく
歌っていたと思われる歌は
最初は題名を聞いても
分かりませんでした


認知症のせいで
母が好きな歌を歌う事さえ
奪われていました


でも思い出しました


もう自分は歌えないのだと
無くしていた自信が
蘇ったように母の表情が
パァっと明るくなりました


力いっぱいの歌声を
よかったら聴いてやってください






お母さん上手かったよ


夢を捨てずに頑張れば

明るい明日がきっと来る♪


そやな
元気出していこ。







姉は旅行から無事帰ってまいりました

多少疲れていたので心配ですが
また姉にとっては母との日常が始まります

息抜きしながらがんばろ!


最後まで読んでいただき
ありがとうございます
今日も良い一日を


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