母の絵具を引き継いで
半年かけて
じっくり描いた日本画が完成し、
ひと段落と思いきや。

先生に
「落款があるといいですね。」と
アドバイスをもらってから
落款のことが気になってばかり。

「画材屋さんにある
 市販のものでもいいですよ。」

先生はそう言ったけれど、
やっぱり自分で作りたい。
(オリジナルがいい!)

自分の落款印を
自分で押して
自分の絵を完成させたい。

母の作品を見ていて
その思いが
さらに強くなりました。


母の落款。味があっていい!


帰省中に
ちょうど京都に行く予定もあったので、
画材屋さんで石印を見たりしたのですが、
どうも一人でできる気がしない。

「東京で
 ワークショップ探してみたら?」

友達にそう言われて
探してみたら
あるもんですねー!

ちょうど予定がない日に
東京駅のそばで
ワークショップがあったので
早速行ってきました!

その時間帯の参加者は
私ひとり。

店主である先生との
マンツーマン。

何てラッキーなんだ!

今回は
文字が白い「白文」の
石印を作る。

どの文字を彫るか?

どんな文字を彫るか?

1文字を彫る
ワークショップだったので、
「美」の字を彫ることにしました。
(最初ひらがなの“み”も考えたのですが、、、)

「この文字は秦の時代の文字で、
 ここから時代を経るごとに、
 文字の形が変わって行くんですよ。」

先生は
文字がたくさん並んだ本を見せながら
説明してくださいました。

秦の時代って、
『キングダム』じゃん!

文字って
形が変わって行くのかぁ!

でも時代を経て行くと、
「美」の字はちょっと不気味に、、、

「うちの奥さんも“美”がつくんですけど、
 このあたりの“美”は
 ちょっと気持ち悪がってました。💦」と先生。

「はい、何だか虫みたいですよね💦
 触角と足と言いますか💦
 ゲジゲジしてます💦」

やっぱり
私もゲジゲジしたくなかったので、
秦の時代の文字に決定。

本を見ながら
石印にする文字を
書き起こして行きました。

「横線は太め、
 縦線は細めがかっこいいんですよ。」

「はらいの部分も書きましょう。」

実際の石印は1.5cm四方。

文字の書き起こし用紙は
それよりも大きなのサイズだったのですが、
「えー?
 そこまで細かく書くのー??」と
思いながら書いてみて、
最後は先生が
かっこよく手直ししてくださいました。

書き起こした文字を
本番の石印に転写している間に
彫る練習もしました。

印刀の使い方、
台の手の添え方
彫り進め方など
丁寧に教えてくださいました。

が、、、

印刀の当て方が難しい💦

とにかく細かい作業💦

目がチカチカしました💦

そしていざ本番!



恐る、恐る、、、


彫りながら
先生と色んなお話をしました。

「日本で最初の印鑑(金印)は
 最初使い方がわからず
 首から下げていたらしいですよ。」

「えー!
 あの日本史の教科書に出てくる
 印鑑ですよね!」

最近は
海外からの観光客の方も
石印作りのワークショップに
参加されるそうです。

名前のイメージに合う文字を
一緒に選んであげたりもするそうで。

先生の
印鑑への愛と情熱あふれる
面白いトピック。

とっても楽しかったです。

一通り彫った後、
一度試し押しをして、
先生がササッと手直ししてくださいました。


さすが先生!迷いなく彫って行かれます!


出来上がりがこちら!


落款を入れる箱も買いました。


やっぱり
自分で彫ってよかったです!

早く自分の作品に
押したいなぁ!

「もっと日本画が上手くなって、
 文字数の多い落款が必要になったら
 先生にお願いしようと思います。」

そう約束して
お店を後にしました。