観葉植物を、
枯らしたことがある。

原因は、
水のやらなすぎではなかった。

やりすぎだった。

心配で毎日水をやると、
根が呼吸できなくなって、
弱ってしまうらしい。

それを知ったとき、
人も同じだなと思った。


ぼくたちも、ときどき、
自分に水をやりすぎている。

自分を大切にしようとして、
予定をぜんぶ埋める。

学びを詰め込む。

役に立つことばかり選ぶ。

よかれと思ってやることが
多すぎて、
かえって元気をなくしていく。


植物に必要なのは、
水と同じくらい、
乾く時間だった。

人に必要なのも、
栄養と同じくらい、
何もしない時間かもしれない。


手をかけることと、
見守ることのバランスは、
植物も、人も、
自分自身も同じ。

予定のない午後に、
ぼんやり空を見ている時間は、
むだに見えて、
根っこが呼吸している時間だ。


きょうは水をやる日なのか、
それとも乾かす日なのか。

そう考えるだけで、
一日の過ごし方が
少し変わってくる。


いまのあなたに必要なのは、
足すことですか、
休ませることですか?