友人に、
パン屋さんを営む人がいる。

開店前から行列ができるのに、
お店は、週に3日しか開けない。

「もっと開ければ、
売上が増えるのに」

まわりからは、
よくそう言われるらしい。

でも彼は、
笑ってこう言った。

「残りの日は、
畑と、試作と、休む日。

これがないと、
おいしいパンが焼けないんです」


売る時間を増やすより、
つくる自分を整える。

その順番を、
彼はずっと守り続けていた。

だから彼のパンは、
いつ食べてもおいしいし、
彼自身も、いつも楽しそうだ。


働く時間を増やせば、
売上は一時的に
増えるかもしれない。

でも、自分がすり減ったら、
仕事の質から先に減っていく。

質が落ちれば、
行列は静かに短くなっていく。

お客さまはそのことに、
だれよりも早く気づくものだ。


休みは、さぼりではなくて、
仕事の材料なのだと、
彼を見ていると思えてくる。

がんばる時間と同じくらい、
整える時間を予定に入れる。

それが長く愛される
お店の共通点かもしれない。


あなたの仕事をよくするために、
守りたい時間は何ですか?