耀司たちはライブハウスの入り口で…。
麻沙美、母に、
「ママ~~。早くご飯食べたい~~。」
汐梨、そんな麻沙美を慰めるような顔で、
「ごめんね~~、麻沙美~~。もぅちょっとだけね~~。眞鍋のお姉ちゃん、戻ってくるまで~~。」
麻沙美、母に顔を上げて、
「眞鍋のお姉ちゃん、何処行ったの~~???」
耀司、晄史と誓を見て、
「いやいや。まさかね~~。そんな事が…。」
芙美花、急ぎ足で歩いて来るのを見て、
「あ、来た来た~~。」
睦美と望月、同時に、
「ごめんなさ~~い。待たせちゃって~~。」
「すみませ~~ん。」
耀司と汐梨、
「はは。お待たせ~~。」
睦美、耀司と汐梨にペコリと頭を。
「ごめんなさいね~~。話が長くなっちゃって~~。」
その声に耀司、ニコリと。
「おや。…では、収穫ありき。」
芙美花、睦美に、
「ねね、睦美さん。」
汐梨、微笑みながらも眉毛を上下に。
「う~~ん~。」
そんな汐梨を見て睦美、目を丸く、顔を傾げて、
「うん…???」
望月も顔を傾げて。
耀司、
「誓さんがね。」
晄史も、
「はは。さすがはダイナムズの広報。」
睦美、その話に目をパチクリと、
「え…???」
晄史、姉に、
「誓がさ、会社の同僚にココルキーの情報、流しちゃった。」
「へっ…???」
瞬きしながら。
誓、晄史と義姉に、
「だ~~って~~。どんなかな~~って思ったから~~。…で、聴いてみたら、物凄い良かったし~~。まっ。確かに、コピーバンド、では、あるんだけど~~。…そんな…。いざとなったら、作曲家なんて、幾らでも。」
睦美、その話に、瞬きして、
「へ…???…一体、どういう…。」
望月、話を聞きながら、
「もしかして…。スカウト…。」
睦美、望月を見て、すぐさま、
「うそ。」
耀司、ニコニコと。
「まぁ。…どうなるかは、分かんないけど~~。まっ。取り合えず~~と、いう事で。…で、睦美さん。そっちの。」
睦美、耀司に、
「えぇ。みなさん、とっても良い方々で。いろいろな話を…。…で、最終的には、また、日を改めて。ここで、私と望月さんのピアノとサックスをと。」
汐梨、
「へぇ~~~。」
耀司、
「そっか~~。うん。確かに。バンドの演奏と声は聴いた訳だし。…でも、肝心の睦美さんと望月さんの演奏は。」
望月も、
「えぇ。」
コクリと。
「あ。でも。中々~~。バンドの皆さん、結構面白い方々で~~。」
汐梨と耀司、
「へぇ~~。」
「そぉ~~~。はははは。」
晄史、
「じゃあ~~、まず、食事と、行きますか。麻沙美ちゃん、かなりお腹ペコペコのようで。」
睦美、麻沙美に申し訳なさそうな顔で、
「あ~~ん。麻沙美ちゃん、ごめんね~~。待っててくれたお礼に、お姉ちゃん、何でも奢っちゃう。」
瞬間、麻沙美、眞鍋に顔いっぱいの笑顔で、
「え…???ほんと…???…やった~~~。」
晄史も耀司も、
「はははは。」
眞鍋、望月に、
「望月さん、出来れば一緒に、お食事でも…。お時間。」
その声に望月、ニッコリと。
「えぇ。私は構いません。帰っても、今日、主人は当直ですから。」
耀司、
「…と、いう事は、今日、夜勤…???…旦那様。」
望月、高井戸の声に、
「えぇ。あ。でも、当直と言って、すぐに夜勤って…。」
耀司、微笑みながら、
「あぁ。僕の亡くなった妻が看護師で。…だから。」
コクリと望月、
「あ、そうなんですか~~。失礼ですけど、どちらの病院の。」
「杉並総合病院です。」
いきなり望月、
「え…???」
思わずドキン。頭の中で、
「…洲平(しゅうへい)と同じ病院…。」
耀司、
「あ、でも、旦那様って…、当直となると~~。ご職業は…、もしかして…。お医者さん…???」
8人はゾロゾロと階段から外へ。
階段を上りながら望月、
「えぇ。」
睦美、
「望月さんの旦那様、心臓外科医だそうです。」
途端に汐梨、
「わ。凄っ。」
耀司も、
「え…???…はは。何と。心臓外科~~。あは、エキスパート~~~。」
階段を上り終わっての晄史。
「凄いですね~~。」
誓も、
「うんうん。」
けれども、
「え…???…望月さんって、年齢って…。」
睦美、望月と一緒に階段を上り終えて、
「私と同い年。」
汐梨と誓、
「え…???」
「うそ。」
誓、
「じゃあ~~、望月さんの旦那様って、今、なんさ…。」
目を左右に。思わず舌をチロリと。
「わっ。デリカシーなし。」
晄史、そんな誓を見て、
「かかかかか。」
望月、
「主人は…、36です。」
瞬間、汐梨、耀司、誓に晄史、
「え…???」
汐梨、
「若~~~~。」
耀司、
「いやいやいや。36歳で心臓外科医。超エリ~~ト~~。」
全員、歩道まで。
耀司、望月に、
「旦那様、凄い方なんですね。」
望月、照れながらも、右手を顔の前で、
「いえいえ。」
芙美花と汐梨、ニコニコと。
「何か、気になる~~。」
「ねぇ~~~。」
「どんな人なのかって~~。」
汐梨。
誓も、
「うんうんうん。」
耀司、麻沙美を抱っこしながらも、
「気になりますね~~。」
晄史、
「もしかして。写真なんか。」
誓も、
「うんうんうん。」

ママでいい…。 vol,281. 耀司、「いやいやいや。36歳で心臓外科医。超エリ~~ト~~。」
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