セレモニーのエントランスで竹澤と汐梨。そして受付の女性から見送られての睦美。
しっかりと握手をして。
「これから、よろしくお願い致します。」
竹澤も汐梨も、
「よろしくお願いします。」
ニッコリと。
セレモニーを後に。
廊下を歩きながら竹澤、汐梨に、
「いやいやいや。凄いのね~~、眞鍋さ~~ん。事務局員からピアノ講師って。」
そして、口を尖らせながら、
「ヒュ~~~。」
そんな竹澤を見て汐梨、ニッコリと。
「えぇ。」
そして…。
遂に睦美のピアノ講師としての再デビュー。
耀司、自室で仕事をしながら、
「今日か~~。睦美さんのピアノ講師、再デビュー。」
そして、
「ははは。頑張れ。」
そして、こちらも。
珠里と有紀、
「今日からね~~、睦美さん。」
「うんうんうん。」
そして…。新しく事務局員となった女性は奈織から指導を。
有紀、
「…って言うか、ねね、珠里さん。」
珠里、有紀に、
「うん…???」
有紀、
「いやいやいや。…それにしても、どうして、あぁいう女性が、音楽教室の事務局員に…???…事務局長から紹介されて思わずビビリまくったけど…。グラビアのモデル…???…いやいやいや。完璧にボディコンなんですけど。」
その声に珠里、
「かかかかか。確かに。…だよね~~~。」
有紀、
「もしかして…、事務局長、それが目当てで…。」
その声にまた珠里、
「かかかかか。…って、んな訳ないでしょ。」
有紀、
「いや。だってさ~~。」
「んんんんん。当然、しっかりと審査。採点、総合評価、しております。」
その声にいきなりビクンの有紀。両肩をビクン。
そして…。声のした側を。背中を曲げながら、
「事務局長~~。」
「…と、言うか。」
生野。
「私の方こそ驚いて。面接した時に。…まぁ、その前に書類選考も当然。…けど。どうして、こういう女性がここを…。…と、思って。…でも。書類では。…まぁ。5人いたんですけど…。それでも飛び抜けて事務局員らしく…。…で、本人に聞いてみたんですけど。これがまた、派手な事は全く駄目。出来ればひとりでコツコツと、と、言う性格だそうで。…で、加えて、事務職に必要な能力は本人としても自負しています。もしかして、ある意味、眞鍋さん以上、かも、知れない。と言うのが採用の理由。それともうひとつ。彼女、サックスが趣味という事で。趣味の欄には、ジャズが好きとか。」
珠里と有紀、奈織から指導を受けている女性をチラチラと見ながら、
「へぇ~~ぇえ~~。」
そして、顔を見合わせて、
「サックスとジャズ。」
「何か、そんな…、風には全然見えない。」
そんなふたりを見て生野、
「はははは。」
そして…。1週間は睦美、久し振りという事もあり、忙しい日々を過ごした。
耀司は耀司で、ヨシカワに麻沙美を。そして、新しい事務局員を見て、
「へぇ~~ぇえ~~。」
そして、その事を汐梨や睦美に芙美花に。
汐梨、
「へぇ~~。そうなんだ~~。…で、睦美さんは、さすがにこの1週間は、忙しいよね~~。」
耀司、
「まぁな。慣れるまでは…。睦美さんも睦美さんなりに考えてるんだろ。とにかく、レッスン生の顔と名前を覚えないとって。…なんせ、100人以上だから。」
いきなり汐梨、
「うそ。100人…???」
耀司、コクリと。
「そぅ。俺も聞いてビックリ。はい…???…って。…けど、本人としては、前の教室でも同じくらいのレッスン生って言ってたから、そんなプレッシャーはないみたい。」
「ゲェ~~~~。マジ…???」
鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしての汐梨。そして、
「かぁ~~~。何とも凄い。え~~~~ぇえ!!!」
「…って言うかさぁ~~。考えてもみなよ~~。睦美さんの師匠。」
そこまで言って耀司、顔を傾げて、
「そう…、なんじゃないかな…???…ほら。小白川先生。」
汐梨、
「あん。」
頷いて。
耀司、
「その人の後任って事だから。つまりは…、そういう事でしょ。」
「あ~~、はいはいはい。…ってか、凄いね。ピアノ講師って聞いて、喜んではいたけど…。」
そして汐梨、下唇をビロンと。
「いやいやいや。100人。何とも。…ビビるわ。」
耀司、
「以上~。」
汐梨、
「はいはい。以上ね~~。はい、分かった~~。お風呂、こうやって磨くんです~~。」
洗濯の手順を教えてもらって、今はお風呂掃除である。
睦美は、この1週間はさすがに高井戸家を訪れていない。
とにかく、レッスン生の顔と名前を覚えるのが最優先。
但し。さすがに、その子供が一度弾いた音を聞いただけで、
しっかりとその子の性格を記憶してしまうという感覚は衰えてはいない。
そのため、凡そ2週間後には。
睦美なりに、
「ヨシ。OK。」
それに驚いたのが善川と生野。
善川、生野からの眞鍋の報告に、
「うそ。もぅ、125人、全員…???」
生野、喜び勇んで、
「えぇ。私のところに、事務局長、ありがとうございます。全員、覚えました。これから本格的に。って。」
善川、頭を揺らしながら、
「いやいやいや。」

ママでいい…。 vol,240. 遂に睦美のピアノ講師としての再デビュー。
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