「眞鍋睦美なら問題なし。私が保証するわよ。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 汐梨、通話を切って、顔を揺らして、
「いやいやいや。驚いたね~~。」

勝臣、向かいの席で、
「いや。うんうんうん。びっくりだね。睦美さん、事務の仕事から今度は、ピアノ講師。」

汐梨、
「うんうんうん。」
顔を小刻みに揺らして、
「いやいやいや。凄っ。」





そして…。

翌日から生野による眞鍋へのピアノ講師へのレクチャーが始まった。
事実、小白川亜耶乃の後任としてのピアノ講師であるがために、
その重責は相当のものであるが…。

過去の経験上、睦美、生野のレクチャーにはしっかりと、
「はい。」


小白川亜耶乃のレッスン生はヨシカワ音楽教室のピアノ教室でもトップレベル。
その数、凡そ125名。
その他にも個人レッスン生が加わる訳だから今迄の事務作業と言うのとは訳が違う。

…とは言え、以前の音楽教室でも睦美は100人を超えるレッスン生を熟してきたのである。
その経験は今も生きている。

…と、言うより、以前の音楽教室でも眞鍋睦美の評判は好評だったのである。
余り自分の事は話さないが、その反面、小さな子供に関しては、
すぐに子供の心の中に入りやすい性格を持っている。

その事を善川も小白川からは話を聞かされてはいた。
「眞鍋睦美なら問題なし。私が保証するわよ。大船に乗ったつもりで。」
と。


その話道理に生野自身、初めて眞鍋にレクチャーして行く訳だが、頭の中で、
「…いやはや。この人は、とにかくすぐに吸収してしまう。我が音楽教室にいてくれた良かった~~。ははははは。いや。何とも。…」

睦美も生野からの指導で資料を見ながら、メモを取りながらも、
「…ん…???…事務局長、何か…???」

そんな眞鍋に生野、思わず仰け反り、
「あ、いやいや。何でも。」
笑顔で。

当然ながら、事務局の事務作業の終業時間外でのレクチャーにはなるのだが…。





そして…。

この日は。「ブライダルセレモニーhanayagi~花柳~」
支配人の竹澤奈波(たけざわななみ)の下に。汐梨からの連絡からだった。

セレモニーに入った瞬間に、フロントの受付の女性ふたりが、
「え――――っ!!!この前のピアノの~~。」
いきなりの喜びを表現。更には、
「握手してくださ~~い。」

睦美、思わず顔を赤らめて手を差し出し、
「あ、あ、あ、はい。ありがとうございます。」

受付の女性が電話を、
「ちょ、ちょっと、お待ちくださいね。」


凡そ1か月近く…、振りであろうか、セレモニーのロビーの雰囲気を感じながらの睦美、
奥から歩いてきた汐梨を見てお辞儀を。

汐梨、ニコニコと、
「いらっしゃ~~い。はははは。」

睦美、汐梨に会釈を。

汐梨、
「じゃ、こちらに。」

「あ、はい。」



汐梨、ドアをノックして、
「失礼します。」
ドアを開いて。

すると部屋の中で竹澤奈波(たけざわななみ)、汐梨から添えられて入って来た眞鍋に、
「あら、眞鍋さん。」
ニッコリと。
「お待ちしておりました。」
軽くお辞儀を。

睦美も、凡そ1ヶ月近く振りの竹澤に、丁寧にお辞儀をして、
「その節はお世話になりました。」

椅子から立ち上がり竹澤、
「いえいえ、こちらこそ~~。とても素敵なピアノ演奏、改めて、ありがとうございます。」
眞鍋に近づいて再び、深くお辞儀をして。そして、ソファに手を。
「どうぞ。」

睦美、
「ありがとうございます。」

汐梨は立ったままで。

竹澤、
「それに、今回はピアノ演奏、専属、引き受けてくれてありがとうございます。ほんと。感謝です。」

睦美、お辞儀をして、
「こちらこそ。よろしくお願い致します。」


ブライダルセレモニーhanayagi~花柳~。
ロビーから…、所謂、廊下に至るまで、
凡そ、このブライダルセレモニーで結婚式を挙げたカップルの写真は全て掲示してある。
当然ながら支配人室にも。


竹澤、
「スタッフ一同、心より歓迎させて頂きます。…と、言うより、新しい演出として、この花柳、新しくスタートしたいと思っているの。是非、眞鍋さんのピアノ、生演奏で盛り上げて頂戴。」

汐梨、睦美に、
「もぅ~~、支配人、あの時の結婚式で、何とか眞鍋さん、引っ張れない~~。そんな…、音楽教室の事務だなんて、勿体な~~い。って。もぅ~~。眞鍋さんに一目惚れ。」

その話に睦美、思わず赤面になって。

そんな汐梨に竹澤も照れ臭そうに、
「だって、しょうがないじゃない。あんな凄いピアノの演奏を目の当たりにしたんだから~~。完璧にピアノリサイタル、そのものだったもの~~。」

汐梨、コクリと。
「確かに。普通じゃあ~~、味わえませんでしたよね~~。」

竹澤、童顔のように、
「そうよ。しかも、ジャンル関係なく。それでもその時の雰囲気にもピッタリとマッチングしてたから~~。」

汐梨、睦美に、
「…で、ビデオ見た時のあの時の睦美さんからの話し、支配人にしたら、もぅ~~。だめだめ、やっぱりお願~~い。眞鍋さん、欲しい~~って。」

竹澤、その声に睦美を見て舌をチロリと。
睦美、ニッコリと。








ママでいい…。   vol,238.   「眞鍋睦美なら問題なし。私が保証するわよ。」

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