「けど。おとうさん、こころは、動かないよ。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 芙美花、目玉焼きをお皿に。そして、父に、
「うん…???…どしたの…???…びっくりしたって。」

耀司、その声に、体をぎこちなく、
「あ、いや…。」
頭の中で、
「…いやいやいや。何々、祐里子かと思った~~。…って言うか、後ろ姿、正に祐里子そっくりじゃん。」

…と、言うか、まっ。確かに。芙美花、高校2年生。
凡そ、生前の祐里子との慎重がほぼ同じ。くらいである。

芙美花、
「はい、出来たっと。」
トレイにお皿を載せてリビングのテーブルに。
「おとうさん、出来た~~。食べよ、食べよ。」

そして、ふたり一緒に。
「いただきます。」

芙美花、
「…ってかさぁ。」

耀司、ご飯を一口、
「うん…???」

「寝たの朝の4時前。」

いきなり耀司、芙美花を見て、
「うそ~~。」

「眠れなかったよ~~。」

耀司、そんな芙美花の声に、
「おぃおぃ、大丈夫か、学校~~。」

「まっ。何とかなるっしょ。4時間は寝たから。」
「4時間って…。」

「さすがに。ショック。だよね~~。」

その声に耀司、昨日の事を思い出して、
「あ、あ~~。宮さんと…。」

その声に芙美花、両眉を上下に。
「いや、だって、ショックだよ~~。いきなり目の前に、おかあさんそっくりの人だよ。おとうさんは眠れたの…???」

耀司、思わず、
「え…???」
そして、
「あ、いや…。まぁ…。うん。…って、言うか、普通に…。」

芙美花、僅かに肩の力を落として、
「そっか~~。やっぱり、大人、だよね~~。」

耀司、
「まぁ…、ねぇ~。…確かに。…昨日は驚いた。…って、言うか、おとうさんは、あの人に会ったの、昨日で2回目だから。」

その声に芙美花、思わず頷いて、
「あぁ~~、うんうんうん。前にスーパーでって。」

耀司、コクリと。
「うん。けどな~~。」

芙美花、そんな父に、
「うん…???…何…???」

耀司、思わず顔を崩して、
「うん~~~。」

芙美花、そんな父に、
「な~~によ~~。けどな~~、なんて言いだして~~。」

耀司、芙美花をチラリと見て、おかずに箸を。
「…って言うか~~。おまえには、ちょっと、申し訳ない。…って言うのがあるからさ~~。」

瞬間、芙美花、
「はっ…???」

耀司、口をグンニャリと。
「あん。ほら。昨日の。…おま、おかあさんそっくりって。そのせいで眠れなかったって。」

芙美花、
「あん。うん。」

「けど。おとうさんとしては。その…。なんとも。…なんだなぁ。…いきなり、おかあさんそっくりな人が目の前。…まっ。確かに、驚いた。…のは、ある。…けど。」

芙美花、
「けど…???」

「あぁ。…つまりは、気持ちって言うのがなぁ~~。」

芙美花、いきなり、
「気持ち…???」

耀司、芙美花に、
「おとうさん、芙美花に聞くけど~~。仮に~~。宮さんから、あぁいうに風に言われて、芙美花、おま、どんな感じ…???…やっぱ、おかあさんって甘えたくなる…???」

その声に芙美花、思わず、
「あ。」
そして、昨日の事を思い出して、僅かに小鼻が…。そして目が潤んで。

そんな芙美花を見て、
「あん。そっ。それが芙美花、おまえの本当に気持ち。おかあさんって。」

瞬間、芙美花、グスンと。そして目尻か僅かに涙。
それを箸を持った手で拭いながら。

耀司、お味噌汁を啜って。
「それが、正直なおまえの気持ちだよ。」

芙美花、
「あ。ごめん。」

「いやいやいや。謝る事はないけど。」
そして耀司、
「でもなぁ~~。…もし。おとうさんが…。仮に、おかあさんと結婚してなかったとする。」

芙美花、いきなり、
「えっ…???」

「つまりは。」
耀司。
「もちろん、芙美花、おまえも生まれていない。」

芙美花、僅かに顔を傾げて、
「うん。」

「おとうさんと、おかあさん…。まっ。まま、母親や父親になってなくって。それでも、過去みたいに恋人同士で…。…で、結婚する前に祐里子が大病で亡くなったとする。」

芙美花、
「う、うん。」

「でぇ~~。その亡くなった祐里子と、数年後に、その、そっくりな女性に会ったとする。」

目をパチクリとさせて芙美花、
「あ、う、うんうんうん。」

耀司、
「まっ。確かに、こんな事、芙美花にはまだ、分かんない、かも、知れないけど。…けどな。…そういう場合であれば、まさか、目の前に死んだはずの祐里子そっくりな…。で、知り合いの人からそのそっくりな人を紹介された。と、する。つまりは。結婚してない状態の場合。の、話。…そういう時であれば、おとうさん。迷わず、その人と、付き合うだろうね~~。」

いきなり芙美花、
「うそ。ホント…???」

耀司、すぐさま、
「あぁ。ほんと。第一の条件として、まだ芙美花がいない。場合だから。…でも、今は違う。」

いきなり芙美花、
「え…???」

耀司、
「つまりは。いきなり目の前に祐里子、芙美花のおかあさん、死んだはずの。」

芙美花、
「う、うん。」

「今、おとうさんの目の前に、そういう人が、現れた。けど。おとうさん、こころは、動かないよ。」








ママでいい…。   vol,224.   「けど。おとうさん、こころは、動かないよ。」

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