耀司、コクリと。
「そういう事。」
「…って、どういう事…???」
すぐさま汐梨。
「つまりは~~。」
耀司。
「杉並に転職して来たって訳。」
汐梨、いきなり目を真ん丸に。
「うそ。」
「ほんと。」
汐梨、今度は口を大きく開けて仰天するような顔で、
「うっそ~~。」
「…で~~。それも祐里子そっくり。」
芙美花も頷きながら、
「うんうんうん。」
汐梨、芙美花を見て、
「マジ…???」
耀司、
「…で、それが~~。」
話し出す耀司。
話を聞きながらの汐梨、口を噤んで眉間に皺を寄せながら、
「うんうん。」
芙美花は芙美花で、テーブルに左手の上に右手を。
そして顎を乗せながらバセットに凭れて眠っている麻沙美を見ながら。
汐梨、話を聞きながら、
「いや。え~~~ぇえ~~???」
耀司、
「…でね。」
汐梨、
「うそ。凄~~~。」
耀司、
「…でぇ~~。そんな側面もありで~~。」
汐梨、聞きながらにして、
「あっちゃ~~~。マジ。」
耀司、
「そぉ。マジ。…でぇ~~。…とどのつまりが、ウチに来た。と。」
汐梨、
「いやいやいや。え~~~ぇえ~~???」
芙美花、叔母を見て、
「凄いよ。物凄い、おかあさんそっくり。」
その声に汐梨、コクリと。
「うんうん。まぁ。確かに、そうでしょう。私だって、チラッとしか顔、見てないけど、うそ、義姉さん…???…って感じだったから。…って言うか、いやいやいや。どういう事~~~???…こういうのってあり…???」
耀司、
「ふん。まっ。ありなんじゃない…???…って言うか、実際、師長も驚いたくらいだから。」
汐梨、いきなり耀を見て、
「え…???…どういう事…???」
「ふん。つまりは~~。俺も祐里子と付き合うその前の話しね。」
汐梨、コクリと。
「うん。」
「看護学校を卒業して~~、杉並総合で働く事になった訳じゃん。その時点で師長がビックリしたんだって。」
汐梨、
「はっ…???」
「つまりは~~。看護学生だった祐里子の書類、所謂、履歴ってものが病院に渡る訳でしょ。その時点で師長がそれを見てうそって。いや。つまりは、自分の従妹そっくりの人だったからよ祐里子が。」
話を聞いて汐梨、口を大きく開けて、
「あ、あ、あ~~~。そういう…、事かぁ~~。んんん、まぁ…。確かに。そぅなっちゃうね~~。ん~~~。」
芙美花、
「もぅ~~凄かった。何かさ、時々、微笑むんだよね。そん時なんかもぅ~~、おかあさんそっくり。私なんて、泣いちゃいそうになって。…なんか、涙が…。」
そんな芙美花を見て汐梨、
「ん、ん~~。確かに、そうなるか~~。…で…???」
今度は耀司を見て、
「どうして、いきなり。」
その声に耀司、いきなりぷ~~たれた顔をして唇を尖らせて。
そんな耀司の顔を見て汐梨、思わず右目を歪めて、
「うん…???」
耀司、チラリとだけ汐梨を見て、
「ふん~~ん。」
また汐梨、耀司を見て、
「うん…???」
そして今度は芙美花を見て、眉間に皺を。顔を傾げて、
「うん。」
芙美花、思わず僅かに顔をチョコンと前に。
汐梨、そんな表情の芙美花にも、顔を傾げて、
「うん…???」
そして、
「はっ…???」
僅かに沈黙。
…そして…、さすがに汐梨、テーブルを左手で、ペン。
「ねっ、ちょっと~~。」
耀司、そんな汐梨を見て、また、ぷ~たれた顔をして、
「ふん。」
「…って言うか、兄さん。」
そして芙美花を見て、
「芙美花。」
耀司、今度は腕組みして、顔を僅かに下に、
「ん~~~。」
汐梨、途端に、
「え…???」
また僅かに沈黙。
汐梨、耀司と芙美花を見て。そしてまた耀司を見て、またテーブルを左手でペン。
「…って、ちょっと~~~。」
耀司、いい加減に、
「要するに~~。」
腕組みしたままで、右見て、左見て、天井を見て、
「ん~~~~。…つまりはさ。」
芙美花をチラリと見て、
「…友達になってくれって。」
いきなりの声に汐梨、瞬き、
「はっ…???」
芙美花も顔をコクリと。
「うん。おとうさんと友達になってくれって。で、私にも、おかあさんみたいに接してくれって。」
いきなり汐梨、またまた瞬きをして芙美花を見て、
「はっ…???…おかあさんみたいに接して…。」
耀司、すぐさま、
「あ~~。」
そして話し出す。
「なんでも…???…その人。坂下麻友さん…???…あまり…、って、言うか、殆ど話さなかったけど、師長の方が、その人と、友達になってくれって。まっ。スマホでね。俺と芙美花のライン、交換。」
またまた汐梨、
「はっ…???」
耀司、口を大きく、
「要は~~。」
そして今度は口を閉じて、
「ん~~~~。その人ってさぁ。友達が、いないんだって。」
汐梨、途端に目を真ん丸にして、
「はっ…???」
その時、いきなりチャイムが。その音に3人共に、
「うん…???」
すぐさま汐梨、モニターに。
「は~~い。」
そして顔を見て、
「あ。」
すぐさまニッコリと。
「ふふ、うんうんうん。開いてるからどうぞ~~。いらっしゃ~~い。」
インターフォンから明るい声が、
「お邪魔しま~~す。」

ママでいい…。 vol,218. 「…友達になってくれって。」
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