「おかあさんとおとうさんと私の家だもん。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「あん。…って言うか~~。」
宮前、
「耀司、芙美花。どっちからでも自由に麻友にライン。いつでもいいからね~~。じゃないと。」
麻友を見て、
「この人からはまず連絡はないって思うから。そういうのって、全く奥手。特に芙美花、あんたからのラインなんて、とにかくウェルカム。」

その声に芙美花、思わず赤くなって、
「え…???…あ、あ、あ。…あははははは。」
思わず縮こまる。

宮前、
「おかあさんみたいに接してあげて。ほんと、私からお願い。…って、図々しいとも思うんだけど。」
そして宮前、後ろのキャビネットの写真を見ながら、
「祐里ちゃんが亡くなって~~。病院もバタバタと~~。とにかく、祐里ちゃん、優秀な看護師で主任だったからね~~。その人がいなくなった途端に、他の看護師たちも意気消沈。」
そして宮前、耀司と芙美花を見て、
「耀司と芙美花は分かんないかも知れない。そして、知らないかも知れない。」

その声に耀司も芙美花も、
「えっ…???」

「祐里ちゃんね。あれで、相当~~。他の看護師たちの心、物凄い掴んでいる人だったの。私以上に。…だから、私はそんな祐里ちゃん。表現は悪いんだけど、おんぶにだっこ。看護師たちとのコミ力は祐里ちゃんに丸投げ。それだけ祐里ちゃんは、他の看護師からも頼りにされ~、それに良き相談相手。飲み会や女子なんていつも。それに、とにかくお酒も強いでしょう~~。」

耀司、
「う~~ん。確かに。祐里子、酒は強かったな~~。」
芙美花を見て、
「まっ。芙美花が中学に入ってからは、家でもビールは。」

芙美花も、
「うんうんうん。おとうさんと一緒に。」

宮前、
「だから~~。祐里ちゃん、いつも他の看護師たちの相談事~~???…悩みや愚痴~~。聞いてあげてて~~。だからこそのコミ力。半端なかったも~~ん。しかも、聞いたら一切、他の人には口外しないの徹底ぶり。」

耀司、話を聞きながらに、
「確かに。家で仕事の話しがあったとしても、一切固有名詞、出て来なかったし~~。ただ、ネガティブな話だったとしても、まっ。何とか、応援はしちゃうけどね~~。でも、結局は、人、それぞれ。ねぇ~~。芙美花~~って、芙美花に振って。」

芙美花も父のその声に、
「あん。確かに、そういう事は何度も。ただ私は何が何だか訳分かんなくって、ニコニコして、いつもうんうんうん。だったけど。」

宮前、
「…なもんで。そんな祐里ちゃんが死んじゃってからは、正に、看護師たちの疲労感、これからどうすれば…感が…。」
そして宮前、
「…その、ドドドッと、その看護師たちの~~。切なる思いが…。…私の仕事が。お蔭様で~~。あれよあれよという間に、高井戸家にも疎遠になっちゃって。」

いきなり耀司、にやけた顔をして左右にゆっくりと振りながら、
「いやいやいや。…でも、そんな~~。」

宮前、僅かに耀司を眉間に皺を寄せて、
「あるのよこれが~~。女の恐い側面て奴~~。」
耀司を睨み付けるような顔で。…と、瞬間、
「…で。」
宮前、にっこりと。
「これを機会に是非、芙美花~~。麻友をおかあさんと思って、仲良くなって~~。」

その声に麻友、女の子を見て微笑んで、
「よろしく。」

その微笑みに増々顔を赤くする芙美花、
「あは。あ、あ~~。はい。」
頭をコクリと。

宮前、耀司を見て、
「あ、そっか~~。まま。耀司は~~。」
顔を傾げて、
「あん。でも、夫婦の時は、しっかりと、夫婦同士では、連絡。」

耀司、その声に、
「あ、ま、まぁ~~。それは、それで、家庭がありますから。えぇ。」

「なら安心だけど。」
宮前、麻友を見て、
「本当のところ、耀司。この人、結婚前はまず自分から祐里ちゃんには、一切連絡しない人だったの。」

いきなり恵津子を見て麻友、
「えっ…???」

途端に耀司、宮前に右手を出して振り振りしながら苦笑いしながら、
「いやいやいや。いいでしょ、その話は師長~~。」

宮前、ツンとした顔になり、
「まね。一番は~~。芙美花のために麻友を耀司にも紹介したくって~~。…とにかく、芙美花が可哀そ過ぎる~~。今年からは受験~~。それなのに家事も~~って。そんな。」
耀司を見ながら、
「自分の家の事もあるのに。例え、自分の姪の事だからって、わざわざ自分ち以外の家庭の家事をする。なんて事すら、ナンセンスよ。…て言うか~~。高井戸家の場合、家政婦雇うなんて~~。」

いきなり芙美花、
「だめだめだめ。お金勿体ないよ~~。」

目をパッチリと宮前、口を一文字に、
「に、なっちゃうよね~~。」

芙美花、口を尖らせて、
「あたりまえだもん。…って。私の毎日の日課だし、家の事。」

途端に宮前、
「かかかかかかかか。はは。さっすが~~~。芙美花。」

芙美花、口を尖らせたままで、
「だって、おかあさんとおとうさんと私の家だもん。」

宮前、口を大きく、
「アッパレ。」








ママでいい…。   vol,214.   「おかあさんとおとうさんと私の家だもん。」

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