「甘えられる時は、とことん甘えて。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして…。
晄史と誓。晄史は大きめの高井戸家のリュックに野菜をどっさりと。
結局は、マイバッグだと持つのが大変という事で、背中に背負うように。
そして、誓がマイバッグを肩から。

耀司、ふたりに、
「ごめんね。何か、凄い、重そう。」
その時、
「あっ。ちょっと待ってて。」

晄史も誓を、
「あ。」
「えぇ。」

耀司、すぐさまリビングに。そしてスマホでササササと。
「すみません。……。」
耀司、スマホで通話しながら玄関に。
「あ、はい。そうです。お願いしま~~す。」

晄史、誓、高井戸を見て、
「うん…???」

耀司、
「かかかかか。タクシー、呼んじゃった。」

瞬間、晄史も誓も、ニッコリと。
「NICE。」

芙美花、
「はははは。中々~~。おとうさん。」

リビングで睦美と汐梨、
「あ、な~~るほど~~。タクシーねぇ~~。」
「ははは。考えた~~。」

「すみません、何から何まで。」
玄関で睦美。

耀司、ニコニコと。そして右手をヒラヒラと。
「いえいえ。タクシーなら、駅まで。…で、駅からまたタクシーで。」

晄史も笑顔で、
「はい。それなら大丈夫ですもんね。」

耀司、
「とにもかくにも、ズッシリだから。」

晄史、
「ははは。ホントだ~~。」
そして、睦美を見て、
「じゃあ、姉さん。」

誓も、
「うん。」

耀司、
「新鮮野菜で料理。睦美さん、食べてかないと汐梨が怒るから。」

睦美、恐縮するように、両手をお腹の位置で合わせて、
「すみません。戴いていきます。」

耀司、
「うん。」




その内にタクシーが。
「あ、来たようですね。」

耀司、タクシーの運転席のドアにコンコン。
「すみません。……駅まで。」

運転手、お金を受け取りながら、
「あいよ。」

誓と晄史、後部座席に収まり。晄史、窓を開けて、
「じゃあ~。」

耀司、
「うん。」

そして誓、
「じゃあ~、お義姉さん。」

睦美、
「うん。後でね。」

「は~~い。」







和やかに始まる高井戸家の夕食。

食べながら睦美、
「うんうん。美味しい~~。はははは。」

汐梨、
「ねぇ~~。完璧に、新鮮野菜。お店から直送って感じだよね~~。いっぱい食べて~~。芙美花の明日のお弁当と~~、兄さんの明日の分~~。楽勝だね~~。」

芙美花、
「うんうんうん。…それにしても、凄いよね。」

「…っと。」
汐梨のカバンの中のスマホ…。カウンターから、
「ヨイショッと~~。」
そして、
「あ、パパ。………。うんうんうん。そうなの~~。……。…でぇ~~。今、私、麻沙美と兄さんのとこいるから。……あ、は~~い。お願~~い。」
通話は切れる。

耀司、
「勝臣君…???」

汐梨、コクリと。
「うん。今から宅配、電話するって~~。」

耀司、
「おほほほほ。」








届いた荷物に勝臣、
「うそ。テープ、ベタベタ。」
そして勝臣、段ボールを持って、
「嘘だろ。なにこれ。重てぇ~~~。…って良く、こんな重いの、お義父さん。」







高井戸家の玄関で…。

睦美、丁寧にお辞儀をして、
「本当にご馳走様でした。」

耀司、顔を左右に。そして右手をヒラヒラ。
「いえいえ。」
既に耀司、松葉杖は…。

睦美、そんな高井戸を見て、
「もぅ…。」
足を見て、
「捻挫は…。」

耀司、
「うん。何とか。」



食事中に、試しに、
「どんな感じかな。」
と、言う事で、椅子から立ち上がり、足の感触を。
「右、左。…おほ。」
そして、
「うんうんうん。大丈夫みたい。何ともない。」

睦美、ニッコリと。
「良かった~~。」

耀司、
「はははは。…これで…。後は…。」
左肩に右手。
「こっちは…。」
顔を傾げて、
「もぅ少しだね~~。」

睦美、
「朝は…???」

芙美花、右手を挙げて、
「はい。私が。」
ニッコリと。

睦美、そんな芙美花に、
「うんうんうん。」

汐梨、睦美に、
「じゃ、行こうか。」

睦美、ニッコリと。
「はい。また、お願いします。」
丁寧にお辞儀を。

すると汐梨、右手で招き猫。
「やだ~~。そんな~~。いいの、いいの。もぅ~~。友達なんだから~~。そんな…、畏まる必要、ないない。はいはい。甘えられる時は、とことん甘えて。昔みたいに、どこまで甘えるつもりだ、図々しい。そんな時代じゃないって~~。」

耀司も、
「その通り。…逆にぃ~~。甘えてもらった方が、どのくらい気持ちがいいか。時代と共に、人の気持ちは変わる。…だな。はは。それに。お蔭様で、野菜も…。…こちらこそ。」
耀司、睦美にお辞儀をして、
「ありがとうございました。」

瞬間、睦美、右手を。
「あ、いや。そんな…。」

汐梨、
「それそれ。今、私が言ったばかり。」

睦美、慌てて、
「あ。」
照れ笑いしながらも舌をチロリと。

すると汐梨、
「わお。睦美さん、かっわいい~~。」

思わず顔を赤くする睦美。
「やだ、木守さん。」

「汐梨でいいよ。あっ。それに…。」
耀司を見て、
「兄さんの事も、耀司でいいから。…んなもん、呼び捨て、呼び捨て~~。」

睦美、目を丸く、
「あ、いや…。そんな…。」

「何が、そんなよ~~。名前で呼んでもらった方が気持ちが良い。って、顔に書いてあるけど。ねぇ、兄さん。」

耀司、汐梨の声に、
「えっ…???…あ、あ、は。はははは。」









ママでいい…。   vol,139.   「甘えられる時は、とことん甘えて。」

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庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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