いきなり晄史の高い声、
「へぇ~~~。それは凄い。仕事が忙しい。」
「えぇ。お蔭様で。」
その瞬間、また耀司、欠伸が…。それを堪えて。
そんな顔を見ての芙美花、
「ぷぷぷぷ。目ぇ、真っ赤。欠伸、堪えた。かかかかか。」
耀司、スマホに、
「何故か分かんないですけど、急に仕事量が増えまして。ここ、1週間ほど…???…かかかかか。お蔭様で、いつもの寝る時間…、外。」
「寝る時間…、外…???」
晄史の声。
「あ~~。」
耀司。
「かかかかか。つまりは、寝るの、深夜、通り越しちゃってますね~~~。」
いきなり晄史、
「え――――――――っ!!!」
その声にキッチンの睦美と暁美、
「うん…???」
晄史、
「寝るのが深夜…、通り越してる…???…凄いや。…って言うか、高井戸さん、体…、大丈夫ですか…???」
その声に睦美と暁美、顔を見せ合って、
「寝るのが深夜って…。」
「まぁ…。」
耀司、ルンバが足元で、
「おっと。」
そして、
「…と、言っても、何だか、懐かしくって。」
スマホから、
「懐かしい。」
「今の会社、立ち上げた時も、こんな感じだったんです。」
「へぇ~~~。」
「晄史さん、今日も仕事…???」
その声に晄史、
「あ、いえ…。今日は、誓と買い物する予定があって。仕事は休みです。午前中に出掛ける予定です。」
耀司、
「はは。いいですね~~。」
晄史の声、
「今日は高井戸さん、何か予定は…???」
その声に耀司、
「ま。僕の方は、日曜だけど、仕事になると思います。納期に間に合わせないと…。…と、言うか、こういう状況、そんな、長くは続かないとは思いますけど。多分、イレギュラーかと。」
「大変ですね。」
「娘からは体、動かさないとって、今、言われたばかり。」
「へぇ~~~~。」
晄史の声。
耀司、
「楽しい買い物にしてください。」
「はい。ありがとうございます。それじゃあ、また。」
耀司、芙美花を見て、
「はい。電話、ありがとうございました。」
通話は切れる。
キッチンで芙美花、
「電話、その…、眞鍋さん…???」
耀司、
「あぁ。ヨシカワの音楽教室の眞鍋さんの弟さん。」
芙美花、頷いて、
「ふ~~ん。」
そして、
「はい、バセットもご飯にしよ。」
その声にバセット、
「ワン。」
そして自分の定位置から立ち上がり朝の食事。
洗い物を済ませての暁美と睦美。
暁美、
「何だい、高井戸さん、深夜になってから寝るって~~???…大変だねそりゃ。」
その声に晄史、
「うん。まっ。でも、会社、立ち上げの頃みたいで懐かしいんだって。」
「おや。」
暁美。
「会社、立ち上げって、前々からあった会社じゃないのかぃ。」
その声に晄史、顔を傾げながら、
「ん~~~。そこまでは話…、聞いてないけど…。」
睦美、
「洗濯物…っと~~~。」
「ふ~~~ん。お義兄さん、ジャズコンサート。品川の…???」
勝臣。
「うん。」
汐梨。
「ヨシカワの眞鍋さん。ん~~~。顔、忘れちゃったけど。」
「かかかかか。最近、パパ、ヨシカワ行ってないもんね。」
「うん。」
そして勝臣、
「まぁ。…でも、ママから聞いたあの事…???」
汐梨、その声に、
「あ、うん。」
「できればね~~。」
お味噌汁を吸いながら、
「叶えて欲しいとは思うんだけどな~~~。」
汐梨、その声にニッコリと、
「うん~~~。」
けれども、
「でもね~~。結構、あぁ見えて、兄さん、鈍なところ、あるから。」
勝臣、
「かかかかか。…って、笑っちゃ~失礼だけど。ん~~~。確かに。芙美花ちゃんから、おとうさん…???…って。」
その声に汐梨、両眉を上下に。
「ふん。」
「まっ。…けどな~~。電気、機械に関してはとにかく凄ぇもんな~~。この人、プロかぃって、お手並み。」
汐梨またもやニコニコと、
「うんうんうん。」
「何とか…、眞鍋さんと、しっかりと鞘に収まってくれれば、ありがたい限り。」
汐梨、いきなり、
「…って、パパ。本人には、言わないでよ~~。まっ。芙美花には話してあるけどさ~~。兄さん、まだ、それに気付いてないんだから~~。」
そこまで言って汐梨、
「…ってか。眞鍋さん、弟さんも、意外と…、そこまで考えて、るのかな…???」
勝臣、
「うん…???」
汐梨、顔を傾げて、
「…ってか、分かんないけど…。…だって、そもそもよ。」
妻の声に勝臣、
「うん。」
「まっ。確かに~~。ジャズフェス…???…偶然に会って、そのまま食事。うんうん。分かる。まぁ。眞鍋さんの弟さんから誘われてって事で、食事、したみたいだけど。」
勝臣、頷いて、
「うん。」
「けどさ。その後、これまた偶然に芙美花の吹奏楽の定期演奏会…???…それだって、普通…、自分の姉を誘ってまで来る…???…普通なら、自分だけで…。ま。確かに、自分ひとりで行くのもって言うのも、ありそう…かも、知れないけどさぁ。あの時は、奥様の方は仕事で抜けられなくって~~。」
その話に勝臣、
「ん~~~~。」

ママでいい…。 vol,104. 「急に仕事量が増えまして。」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
