「絶対に眞鍋さん、誰か、いるよね。」  | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 睦美、事務局の人たちに、
「お先に失礼しま~~す。」

生野、
「お、は~~い、お疲れ様~~。」

他の事務局員もそれぞれ、
「お疲れ様~~。」


裏口に向かう睦美に事務局員のそれぞれが、
「絶対に眞鍋さん、誰か、いるよね。」
「うんうんうん。」
「だって、グラビアのモデルみたいじゃない、凄い奇麗よ。」
「うんうんうん。」


睦美は契約職員。正規の職員とは異なり、終業の時間は早い。


「それに。」
奈織。
「日本語なんてあんなに上手。…ただ。…韓国人と言うのが…。」

珠里、顔を傾げて、
「うん。まぁ…。…でも、ほら。未だに韓流ドラマ、人気でしょう~~。」

奈織、
「いやいやいや。それは~~。女性の方の…。ほら~~。人気俳優。にぃ~~。人気女優って言う。」

珠里、
「あ、そっか~~。」

奈織、珠里に、
「でも珠里さん。眞鍋さんって確か…。日本に来て…???…もう既に帰化…。」

有紀が、
「うんうんうん。日本に来て15年。帰化はしてるって…。ねぇ、事務局長~~。」

生野、コクリと、
「えぇ。帰化してますよ。はい。」

有紀、奈織にチョコンと顔を傾げて。
「でも…。まま。眞鍋さん。…実のところを言うと…。あんまり自分の事は話さないけどね~~。」

珠里も有紀の顔を見ながら、
「うんうん。」

有紀、珠里の顔を見て、
「なんだよね~~。」

「けど~~。」
彩未。
「私も奈織さん同様に、誰かいる。的に同意。」

珠里、
「ヨッ。只今恋愛真っ最中~~。」

生野、
「まぁまぁ。…それくらいで…。次のレッスン生たち、来ますよ。」

その声に、それぞれが、
「おっと~~。」

元嶺万智(もとみねまち)、
「恋愛か~~~。」

彩未、そんな万智に、
「えへ…???」

「私は…、ちょっと、無理かな~~。」

彩未、そんな万智に、
「どうしたの、いきなり。」






学校の帰り道。また芙美花たち、4人揃っての…。

景織子、芙美花に、
「何々、芙美花~~。…何か良い事、あった~~???」

千愛も、
「うんうんうん。」

詩乃、
「絶~~対に、何か良い事あった~~。」
いきなり芙美花に擦り寄り芙美花の左肩を自分の右肩で押し込むように。

そんな3人に芙美花、ニコニコとしながらも、
「え~~ぇえ~~???…いやいやいや。特に何もないよ~~。…って言うか~~。おとうさんが知り合いの家に遊びに行って~~。その帰りにアップルパイ頂いて来たの。それが物凄い美味しくって~~。どうやったらあんな美味しいアップルパイ、作れるのかって、昨夜から考えてたの~~。」

千愛、
「え~~???…それで~~???」


芙美花たちは朝から、推しの国民的アイドル女優の結婚発表で話が持ち切りだったのだった。
ただ、この話題は職員室でも同じ事。テレビでも朝からそのニュースを何度も取り上げていた。

朝、出掛けに、ネットニュースで、耀司が、
「うそ。凄ぇ~~。マジで、結婚。わは。」

そんな父に芙美花も、
「うんうんうん。じゃ、行って来ま~~す。」

そんな高井戸家であった。




18歳で芸能界入り。「彗星の如く出現した美少女。」で、一躍時の人に。
男性以上に女性ファンが魅了されていた。
そのアイドル女優がまさかのミュージシャンの男性との突然の結婚発表。
…確かに。芸能界デビューして後、20数年はドラマや映画CМ、グラビアや写真集など、
出演、リリースしては常に爆発的にヒット。いつかは誰もが誰かと結婚。
…いや。逆に、結婚して欲しくないと願いつつも、
ランキングでは結婚して欲しくないランキングでは常にトップ。
けれども結婚して欲しいランキングでも常にトップ。
そして…、いつの間にか、男性からは、結婚してみたいランキングでもトップ表示と…。
そんな彼女が、あるドラマで共演したミュージシャンの男性との突然の結婚発表。
ドラマでの共演からは既に3年が経過していたのであった。

その3年間、ふたりの交際をニュースとしたメディアは一切なし。
…と、言うよりも、誰もが想像しない、今回の結婚発表だったのである。

テレビでの街頭インタビューでも、街中の若い女性、特に学生たちには、
「うそ。」
「マジ。」
「いやいやいやいや。」
「えっ!!!…びっくり。マジ…???」
「なんで、あの人と…???…確かに、ドラマでは共演、してたけど…。」
等々と。

博楼高校職員室では、
「いや…、でも、彼の才能も凄いですから、ドラマの主題歌も何曲か。しかも、リリースする曲もヒットだし。ラジオでも番組持ってますからね~~。」
岬。

彩夢、
「確かにね~~。それにしても驚いたわ。いきなりよ、いきなりスマホにドン。かかかかか。私なんてお弁当作る手が止まっちゃってたわよ。マジで…???…って。」

博楼高校の放課後、職員室での会話はその後も続くのであったが…。




学校の帰り道の芙美花たち。

とにかく芙美花は、昨日のみんなからの話しにも、今では、何とか、気分は晴れていた。頭の中で、
「…まさか…、おとうさんに…。ねぇ~~…。ふふふふ…。」








ママでいい…。   vol,094.   「絶対に眞鍋さん、誰か、いるよね。」

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