耀司、
「あ~~。はいはいはい。要するに、海外進出。海外支社って感じ。」
「そうです。」
晄史。
「その時、当然、日本人、韓国語分かりませんから、通訳の人、探しますよね。」
汐梨、
「あ、分かった。…でぇ、眞鍋さんのおかあさん。」
睦美も晄史も頷いて。
晄史、
「そうです。…ま。どういう経緯でおかあさんが選ばれたのかは、僕、知りませんけど、通訳、お願いしますって。」
汐梨、耀司、
「うんうんうん。」
「…そう言う事…。」
晄史、
「韓国語の通訳が~~。まっ。日本人の方々、韓国に来ても、韓国の事、何も分からない。…でぇ、結局、通訳から、何かしら、その延長まで…???」
耀司、
「延長…???」
汐梨、
「あんあん。うんうん。分かるような気がする~~。海外で、ほんと、知らないと不自由と言うか、困る事、多いよね~~~。つまりは、言葉が分からないのが物凄いプレッシャー。まっ。確かに、片言のその国の言葉は覚えては行くけど~~。そりゃ、若い時なら、アドベンチャーみたいに果敢にチャレンジする、だろうけど~~。こと、大の大人が…。それも、ビルの建設なんて何か月も…。」
晄史、
「半年は、掛かってましたね。」
汐梨、
「ほら。や~~っぱ~~。」
晄史、
「おかあさん、その内、その日本人の人の生活まで見るようになって。」
汐梨、
「あらららら。…へぇ~え~~ぇえ~~。…あ~~ん。それでか~~。おかあさん、再婚。」
晄史、
「そうです。あ。…でも、その時、その日本人の人の家庭も、家族が列車の事故で亡くなったとか。」
汐梨、
「あら~~~~。」
口を手で押さえて。そして耀司を見るが…。
けれども耀司、いきなり、
「えっ…???…ちょっと待って。」
汐梨、そんな耀司に、
「うん…???」
晄史も睦美も、高井戸に、
「……???」
耀司、ふたりを見て、
「…って、事は~~。おふたりの産みの父親って。」
いきなり汐梨、耀司の右大腿を左手でペン。
「んもぅ~~~。だから~~。それ、今、聞く…???…ったく~~。再婚って言ってるんだから~~。今は、その路線でしょう~~。失礼でしょう~~。しかも…、デリカシーなし~~。…ってもぅ~~。」
そして汐梨、ふたりを見て、
「でしょう~~。このおっちょこちょい。」
思わず睦美、可笑しくなって僅かに顔を下に。鼻先に右手人差し指を。
いきなり晄史、ふたりに、右手を、
「いえいえいえ。今のは分かります。けど~~~。まっ。…でも、高井戸さん、気になりますよね。僕と姉さんの父親って。」
いきなり耀司、ふたりの前に両手の平を。
「あ~~。いや。ごめん。僕が悪い。家庭の内情を僕が勝手に。」
汐梨、
「そうよ~~~。」
晄史、
「僕と姉さんの父親。亡くなったんです。」
汐梨、
「えっ…???」
耀司、
「うん…???」
「自殺です。」
瞬間、睦美、
「晄史。」
晄史、姉を見て、
「だって、アンフェアだよ~~。」
耀司、
「アンフェア。」
汐梨、
「あ、あ、あ~~~。はははははは。私たち、我が家の事、話過ぎちゃったね。」
面映ゆく。
「まま。…しかも…、私なんて、初めて会った人の前で…、何か、あれこれと…。あはははははは。」
耀司、そんな汐梨を見て、
「いや…。まぁ…ねぇ。…まぁ。でも…。」
語尾を強めて、
「別に…、隠す事でも…、ないけど…。本当の事だから。まぁ~~。仮に、晄史さんと~~。外でお酒を飲んで~~、世間話をすると~~。結~~っ局は~~、家族の話になっちゃう。…んじゃない…???」
汐梨を見て。そして晄史と睦美を見て。
「だ~~~って~~。僕と晄史さんの仕事の話ししたとして、全く、どんな仕事してるのか分かんないしさ。それよりだったら、お互いの家族の話し…???…そっちの方が余程、関連性があるって。」
汐梨、耀司の話しを聞いて、
「あ~~ん。ん~~。うんうんうん。確かに。」
耀司、
「それに。一番は、眞鍋さんと~~。」
睦美を見て、
「晄史さんと、友達になったのが、僕の中では大きいし。」
晄史いきなりニッコリと。
睦美も笑顔で高井戸に顔をチョコンと。そして、
「ありがとうございます。」
晄史、ニコニコと、
「ははははは。何だか嬉しい。まっ。確かに、会社の人。…って言うか~~。気軽に話、出来る人はいるんだけど~~。中々、食事する人って言うと~~。」
汐梨、
「…って言うか、眞鍋さん、晄史さんって、女性に、モテルでしょ。」
すぐさまふたり、
「ぷっ。」
そんなふたりを見て汐梨、
「えっ…???」
耀司を見て、
「どうして…???…私、個人的にも、眞鍋さん、晄史さん、物凄い韓国のイケメン俳優みたいに、思うんだけど。会った時からそんな風に思った~~。」
瞬間、睦美、口を両手で塞いで、
「え~~~~~???」
そんな晄史、顔を般若みたいに、
「え…???…え…???…僕…???…そんな…???」
そこまで言って、両眉を思いっきりハの字にして、眉間に皺を作り…。

ママでいい…。 vol,070. 「日本人の方々、韓国に来ても、韓国の事、何も分からない。」
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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
