「シチーブンセガールの映画を観て…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「子供の頃からね。」
汐梨。

晄史と睦美、
「うんうんうん。」

「ほら。洋画の俳優に、スチーブンセガールっているでしょ。」

晄史、
「あ~~。はいはいはい。あの、合気道の…。」

汐梨、顔をコクリと。
「うんうんうん。でぇ~~。そのシチーブンセガールの映画を観て、よし、合気道習うって。」

晄史も睦美も、
「わお。」

「なんだ…、けど~~。」
汐梨、耀司を見て、
「近くに、合気道の道場なくってね~~。…あん。でも、今はあるけど。」

耀司、
「30年以上も前だからね~~。」

汐梨、くすくす笑いながら、
「でぇ~~。仕方なく、柔道の道場にね。」
耀司を見て。

耀司、
「まぁ~~。今や、その道場も、合気道の道場に様変わりしちゃったみたいだけど。ほら。結構~~。僕らが小さかった頃って、カンフーや合気道、ジャッキーチェンや。スチーブンセガール、それに、ジェイソンステイサムなんかが人気で…。…でも、当時は残念ながら、合気道の道場ってなかったんだ。…で、仕方なく、柔道をね。まっ。とにかく、スチーブンセガールを見て、カッコイイって思ったから。あんな風になりたいって。…で、通ってたら面白くなっちゃって、勉強そっちのけでね。」

晄史、
「えっ…???…って言うか…。」
汐梨と高井戸を見て、
「高井戸さん、出身は東京じゃ。」

汐梨、両手をヒラヒラと。
「あん。違う、違う、私たち、和歌山出身。」

途端に晄史、睦美、
「あ~~~。」
「うんうんうん。なるほど。」

「でぇ~~。来る日も来る日も道場に通って~~。親父から、まさかお前が、そんなに熱心に…、機械弄りと電気だけじゃないんだ。まっ。とにかく何かに集中するんなら上出来。諦めずにやれ。な~~んて言われて。」
汐梨、耀司を見て、
「ねぇ~~~。」

睦美、
「えっ…???…でも、おかさまの方は…。」

その声に汐梨、顔を左右に。その表情を見て睦美、目をパチクリと、
「えっ…???」
汐梨、可笑しがりながら、
「ウチのかあさんね。とにかく子供は元気でいればそれでヨシ。なぁ~~、主義。」

晄史と睦美、顔を見せ合い、
「えっ…???」

睦美、
「…って、そんな…。」

耀司、そんなふたりを見て、
「かかかかか。うんうんうん。ウチのお袋は~~。そういう人~~。だって、ウチの台所、男子禁制。」

晄史と睦美、
「うそ―――――――っ!!!」

汐梨、ニッコリと、
「ほんと。男子たるもの、台所に入るべからず。…ってね~~。」

耀司、ニコニコと。

汐梨、
「まっ。…って言うか~~。…それが原因でぇ~~。兄貴は家事知らずに、なったのかな~~。」
横目で耀司を。
「ねっ。兄さん。」

耀司、汐梨に、
「…って言うか、入ったら怒られるんだから、仕方がねぇだろ。…もぅ~~。とにかく、僕や汐梨が、休みで家にいるときは、家事ばっかり。とにかく台所。…だから、台所の入り口から、かあさん、喉が渇いたって言ってジュースを。そんな感じ。親父もそんな感じだったよな~~。暖簾を潜って、かあさんって。」

汐梨、
「うんうんうん。」

耀司、
「だから~~。敢えて、言わせてもらうなら、僕もとうさんも、台所の、何処に何があるのかさっぱり。」

汐梨、思わず可笑しくなって、
「かかかかかかか。確かに。兄さんもとうさんも台所に入れなかったもんね~~。…まっ。食事は必ず茶の間だったし~~。台所にテーブルと椅子はあるんだけど~~~。その椅子なんて、近所のおばちゃんたちの席だったし。かかかかか。」

晄史と睦美、
「す~~ご~~。」

汐梨、
「完璧に、かあさんは、昭和。って感じの人。毎日が割烹着姿。」

晄史、
「かっぽうぎ…。」

睦美、
「あん。白い…、昔の日本人女性、おかあさんたちの…、ん~~。エプロン…かな~~。」
自分のスマホをバッグから出して、検索して画像を。
「はい。これ。」

晄史、画像を見て、
「あ~~~。はいはい。うんうん。見た事ある~~。」

耀司、
「まぁね~~。…まっ。でも…、そんな…、僕が柔道っていっても、今は全く。」

汐梨、
「黒帯、泣いちゃってるもんね~~。」

耀司も思わず泣きそうな目で、
「面目ない。」

睦美、
「あ。でも、もし万が一、自分が何かに。…それこそ、目の前で娘さんが。」

いきなり耀司、
「あん。もぅ~~。そういう時は~~。」
瞬間、顔を傾げて、
「…火事場の馬鹿力…???…かなぁ~~。…なんて。」

「良く言うよ。中学、高校で、何度も試合で優勝している癖に。」

またまた晄史と睦美、
「うそ――――――っ!!!」

晄史、
「…って言うか。どうして、柔道続けずに今の…???…Webデザイナー…???」

耀司、
「簡単です。喰っていけません。」

間髪入れずに、晄史、睦美、
「わお。」

睦美、
「…てか…。…確かに。…」
頷いて、
「そうかも…。…ですね~~。」

耀司、
「まぁ~~。あくまでも柔道は…、スチーブンセガールに憧れた。強くなりたい。小学の時にね~~。」








ママでいい…。   vol,067.   「シチーブンセガールの映画を観て…。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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