「看護主任の娘~~。私も麻沙美と観に行くから~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ その声に芙美花、
「あん、もぅ~~。おとうさんだって~~。話の途中で会社の人から電話あって~~。その話、途中だったも~~ん。」

耀司、申し訳なさそうに、
「そうだっけ…。」

「そうだよ~~~。電話が終わって、リビング戻ってきたら、今度は修学旅行の話しになっちゃってたし~~。」

耀司、記憶を辿るように、
「あ、そっか。かかかかか。とうさん、悪かった。」

芙美花、
「まっ。でも、先生のピアノに合わせてだから~~。何とか、なる。…一応、気合いは~~。入れて。」

汐梨、そんな芙美花に微笑んで、
「うんうんうん。はは。義姉さんの娘だもん。何たって、看護主任の娘~~。私も麻沙美と観に行くから~~。」

芙美花、ニコニコ、
「うん。来て来て。…で、もうひとつ。」

耀司、
「もうひとつ…???」

芙美花、顔をコクリと。
「うん。私のソロの後。またまたクラリネットがメインのボレロ。行きます。」

いきなり耀司、そして汐梨、
「うそっ!!!」

耀司、手を叩いて、
「いやいやいや。それは凄い。」

汐梨も、
「かかかかか、聞かせちゃいますね~~。」

芙美花、
「うんうん。」
そして、
「あ~~ん。話してたらお腹空いてきちゃった~~。晩御飯、晩御飯~~っと~~。」

汐梨、
「あ。出来てるよ。リクエストのロールキャベツ~~。兄さんは外で食べて来たからって~~。」

その声に芙美花、
「へっ…???…おとうさん、外でって、ひとりで…???」

思わず汐梨、ニンマリと。
「ニッシッシッシッシ。気になるでしょ。ジャズフェスにひとりで行って、ひとりで外食。家で私が食事の準備しているの分かってる癖によ~~。」

芙美花、口を尖らせて、
「うんうんうん。あ。とにかく、着替えてくる。」

汐梨、
「あいよ~~~。」

芙美花、そのまま2階に。



耀司、椅子に座りながら、両手を頭の後ろに。
「やれやれ。」

「…って、変に思われるの当たり前でしょ。私が芙美花の代わりに家事してんの分かってる癖に。」

耀司、その声に、
「いやいやいや。だ~~って~~。仕方がないでしょ。向こうから誘ってきたんだから~~。」

その声に汐梨、口を尖らせて、
「ふ~~~ん。まぁね~~。」
そして、名刺を見て、
「営業みたいだから~~。どこでどんな…。…って、事は。韓国人の弟。」
チラリと耀司を。

耀司、
「そうなりますねぇ。」

「…で…???…どんな感じの人。その韓国人って…。…ってか、夫婦って言うのも凄いよね。」
「弟さんは韓国人で、奥さんは日本人。」

汐梨、話を聞きながら名刺を見て、
「うんうんうん。」

「奥さんから弟さんに猛アタックって、話~~。」
「へぇ~~ぇえ~~。」

「奥さん。弟さんに会う前は。…って言うか、弟さんって言うのも変だけど。旦那さん…???」

汐梨、まだ名刺を見ながら、
「あん。うんうんうん。」

「失恋真っただ中。だったんだって。」

汐梨、いきなり、
「いや~~~~。」

階段をドタドタと芙美花、
「何々。おばちゃん、いや~~~~。なんて。どうかしたの…???」

瞬間、汐梨、
「かかかかか。いやいやいや。別に。くくくく。ちょっとね。」
可笑しがりながら。

芙美花、
「何々、何の話…???」

汐梨、
「うん…???…さっきの話。兄さん、外でお食事~~。」

芙美花、すぐさま椅子を引いて。父をガン見して、
「えっ…???おとうさん、誰誰。誰と食事…???…会社の人…???」

汐梨、耀司を見て、
「ほ~~らね~~。こぅなっちゃうでしょう~~。…ってか、滅多に外食なんてしない人がさ。ジャズフェス行って、外で食事して来る…???…家ではしっかりと食事作ってるの。分かっている癖に。…って、さっきも言ったけど。」

芙美花、目を見開いてふたりを見て、
「うん…???」

「おとうさんね。」
汐梨。

芙美花、
「うん。」

「ジャズフェスで、音楽教室の眞鍋さんにバッタリ会ったんですって~~。」

途端に芙美花、目を真ん丸にして、
「うそ。」
そしていきなり、
「うそうそうそ。…で…???…その人と食事…???」

汐梨、
「な~~ら、良いんだけどね~~~。」

そして、芙美花に名刺を2枚。

芙美花、
「何これ…???」

汐梨、
「名刺という物でございます。」

可笑しがりながら芙美花、
「いやいや。分かるけど、それくらいは。」
そして名刺を見て、
「うん…???…ダイナズムレコード。…っい、うそ。あの、ダイナズム…???」

汐梨、ゆっくりと瞬きして、
「そぅ~~。あのダイナズム。…でぇ~~。名前、見てみな。」

芙美花、
「うん…???…眞鍋…、晄史。」

いきなり汐梨、ヒョットコのような顔して、
「わお。芙美花、その漢字、読める。」

耀司、思わず、
「かかかかかか。や~~るぅ~~。さすがは祐里子が産んだ娘~~。いやいやいや。」

芙美花、ふたりを見て、
「えっ…???…なんで…???」

汐梨、チョコンとして、
「私。読めませんでした。」
目をパチクリとさせて。

耀司、
「右に同じ。」
顔をコクリと。








ママでいい…。   vol,040.   「看護主任の娘~~。私も麻沙美と観に行くから~~。」

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