「ある種の実力主義って言う部分、あるから。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 汐梨、
「デモンストレーション。」
口を尖らせながら…。

耀司、
「…って言うか、つまりはさ。吹奏楽顧問の兼高先生も、その、吹奏楽部部長の屋舗さんだっけ…???」

芙美花に。

芙美花、唇を丸め、鼻に付くほどに、
「うん。」

耀司、ニコニコと、
「要は、芙美花のクラリネットの魅力を観客に聞いてもらいたいって感じじゃないの…???」

芙美花、
「…ん~~な事、言ったって~~。」

「いや。」
耀司、
「けどさ。前にとうさんもかあさんも、芙美花の学校の、ほら、1年の時。定期演奏会、聞きに行って、物凄い感動したんだから~~。1年で、あれだけ吹けるって。かあさんなんて終わった瞬間に涙流してたからね~~。」

汐梨、
「へぇ~~~。」

耀司、
「聞くところによると、吹奏楽部、かなりの人気で、定期演奏会、ステージに出れる子が限られてるって。1年であろうと2年であろうと~~。」

汐梨、芙美花に顔を向けて、
「うそ…???…そうなの…???」

芙美花、思わず照れるように、
「まま。まぁ…。確かに。…そうなんだけど~~。…って言うか、ある種の実力主義って言う部分、あるから。」

耀司、
「部長さんはヴァイオリン。…いやいやいや。彼女も凄い。どうみても、どっかで習ってるね~~。」

芙美花、
「あ~~。それこそ、ヨシカワだよ。」

耀司、芙美花を見て目を見開いて、
「うそ。」

「はい…???」
いきなり汐梨、目を真ん丸にして。
「ヨシカワで…???…って言うか。」
すぐさま顔を崩して。
「かかかかか。今、思わず思っちゃった。」

耀司、そんな汐梨にニヤリとさせて、
「まっねぇ~~。ヨシカワで博楼の学生見ようってったって、無理難題。時間的に無理でしょう~~。」
そこまで言って耀司、思わず空を流し目のように…。そして右目を歪ませて、
「うん…???…って言うか、んじゃ何…???…その…部長さんって子、部活終わってからまたヴァイオリンのレッスン。教室通って…???…いやいや。…だって、その子、3年でしょ。」

その声に芙美花、ニコニコと、
「かかかかか。違う、違う。部長の場合は、ヨシカワの教室には通わずに~~。家に来てレッスンしてもらってるの~~。」

いきなり汐梨、
「へぇ~~~。凄~~い。んじゃ、出張レッスンじゃ~~ん。凄いね。」
耀司を見て。

耀司、両眉を上下に。

芙美花、
「まっ。大学も音大って決まってるし。まっ。部長なら推薦で入るんじゃないかな。」
顔を傾げて。

汐梨、
「へぇ~~ぇえ~~。そんなに凄いの…???」

耀司、
「まぁねぇ。あの子だったら、そこまで出来るでしょうよ。」

汐梨、また耀司を見て、
「えっ…???…どうして。」

「演奏会で指揮してたもん。祐里子なんて腕組みしながら、彼女は出来るって。」

汐梨、またまた目を真ん丸にして、
「へぇ~~~。それまた凄い。高校生で指揮者。わ~~お。」

芙美花、
「まっ。部長ならねぇ~~。」

「…って言うか~~。吹奏楽顧問の兼高先生…???…あの先生だって凄いって話。」
耀司。

芙美花、顔を傾げて、
「まぁね。出来ない楽器、ないんじゃないかな。見た目は華奢な感じはしてるんだけど~~。私たちもビックリ。ここをこう。って、自分で何でも演奏して教えるんだから~~。」

耀司、ビックリした顔で、
「うそ。」

汐梨も、
「うそ~~~~。」

芙美花、口を窄めて、
「私だって、クラリネット、教えてもらった派~~。」

いきなり汐梨、絞ったような声で、
「え゛~~ぇえ~~。」

耀司、
「かかかかか。凄ぇや。」

芙美花、いきなり、テーブルに塞いで。
「あん。どうしよ。」

耀司、そんな芙美花を見て、
「かかかかか。」

麻沙美、芙美花に凭れるように、
「お姉ちゃん、どうしたの~~???」

汐梨、
「おやおやおや。」

耀司、
「ほ~~ら~~。麻沙美にまで心配されてる~~。…だか~~ら~~。顧問の先生と~。その部長さんの絶対の信頼、あっての芙美花。なんじゃないの~~。おまえのクラリネット~~。」

芙美花、テーブルに塞ぎながらも麻沙美の頭を撫でながら、
「あ~~ん、もぅ~~。…やるっきゃないか~~。」

汐梨、
「はははは。まま。麻沙美から慰められちゃった~~。」

芙美花、麻沙美にベソ掻くように、
「お姉ちゃん、頑張る~~~。」
下唇をビロンとさせて。

麻沙美、その声に、ニッコリと、
「頑張れ頑張れ~~。」

「ラプソディ・イン・ブルー。うんうん。ジャズとクラッシックの混合だからね~~。」
耀司、
「あ。でも、クラリネットって芙美花~~。博楼、何人だっけ…???」

「6人。」
「んじゃ~~。芙美花の他に5人もいるんだ。大丈夫だよ。」

そんな父に芙美花、口を真一文字に目を真ん丸に、
「ソロです。私のソロ。」
椅子から立ち上がり。

汐梨、耀司、その声に、
「はっ…???…ソロ…???」

いきなりまた芙美花、下唇をビロンと。顔を崩して、
「…だから…。プレッシャー、半端ないし。」

汐梨、耀司を見て、口をへの字に。

耀司、
「い~~~???…おとうさん…、聞いてないけど…。」








ママでいい…。   vol,039.   「ある種の実力主義って言う部分、あるから。」

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