「言われてもなければ、言ってもいない。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 佐津香、優維香の話を聞いて微笑みながらも、
「ふむふむ。」

「先生なんか、あんたたちへのご祝儀。勝手に部屋、リフォームしてもいいからね~~って。」
「わ~~~お。凄~~ご~~。」

優維香、顔を傾げて、
「まっ。売れっ子の作家先生だもん。でででで、び~~っくり~~。望都に聞いたんだけど~~。」

キョトンとしながらの佐津香。

目を真ん丸にして優維香、
「私は全く知らなかったけど、先生の本が~~。何と、澤木賞にノミネートされたんだって~~。」

佐津香、
「うそ。…えっ…???…それ、おかあさんも知らない。」
そこまで言って佐津香、目を左右に、
「あっ。そっか。澪ちゃんたち出版社には、まだ優維香が柏田さんちとの事、話てないもんね~~。仕方ないっちゃ~~、仕方がない。」

口を真一文字に優維香。
「でも~~。望都の話によると、今回の受賞は、まず濃厚~~。大衆文学としては右に出る者なし。凄いと思わない~~???」

ニコニコと。佐津香も、
「だよね~~~。」

「ま。私たちのは~~。もぅ、殆ど、望都と、あと…。え~~っと~~。葛籠さんに丸投げだから。とにかく、あのふたりのセンスも凄い。もぅ~~。素敵なアイデアをジャンジャン出してくれるから一発OK。隆英も凄いセンスって脱帽。任せて安心って。」
「へぇ~~ぇえ~~。」

「いや。…って言うか、言い出しっぺが悠里~~。いきなり6月って言うから、仕事もハードなのに~~。だから、何でも急ピッチ。…だから~~。結局、私たちだって、ある意味…。まま。リハーサルまで、サプライズ状態なんだわ。かかかかか。」

佐津香、にたにたと。
「なにはともあれ。愛してるんだよ。ちゃんと、愛してる、好きだよって、言ってるんでしょうね~~。」

と、言われて…。の、優維香、キョトンとして…。半分、白目を剥いて、
「ううん。」
首を振り、顔を傾げて…。
「…言って…、ないんだよね~~~。」

佐津香、いきなり、
「はっ…???」

優維香、口をムニュ~~っとさせて、
「言われてもなければ、言ってもいない。」
口を捩じりながら、
「うん。言ってないないない。」

佐津香、
「はぁ~あ~~ぁあ~~???」

「…って言う、おかあさんだって、小埜瀬さんの事~~。」

瞬間、佐津香、可笑しがりながら左手を顔の前で振り振りしながらも、
「いやいやいやいや。おかあさんと瑛士さん。かかかか。そんなの、ないないないない。この歳で…。それこそ…。」
そこまで言って佐津香、
「ん~~~。…逆に~~。」
顔を傾げて、
「なんか…、敢えて言われると…、なん~~とも…。こそばゆい。ん~~~。好きって…、感じは…。…まず、ない。…まま。50も後半になれば~~。何て言うの…???…お互いを~~。好きにはなれないけど~~。傍にいてくれないと~~。困る。…でぇ~~。あんな人だけど~~。何かしら…???…ほっとけない。…いつ、どこで…、お酒飲んでぶっ倒れるのか、ハラハラしちゃうからね~~。まっ。そんな感じ。かな~~~。」
そして佐津香、
「かかかかか。もぅ~~~。完璧に、あのコンペで…、ノックアウト、食らったからね~~~。娘のあんただから言うけど、終わって~~。控室に行って~~。その後、抱き締めてキスしちゃったくらいだから~~。おかあさんから小埜瀬にね。」

間髪入れずに優維香、目を真ん丸にして顔を縦に伸ばして、
「う~~そ~~~っ!!!」

僅かに顔を赤くして佐津香、
「ほんと。」
そして、コーヒーカップを口に。
「ふふん。」

優維香、ニッコリとして、母に、
「そぅなんだ~~~。ふふふふふ。」

そんな優維香を見て佐津香、
「な~~によ~~。親の惚気を聞いて~~。あんたはどうなのさ~~。」

いきなり優維香、椅子から立ち上がり、
「ごちそうさま~~~。」

「こら、優維香。待ちなさい。」

リビングから出ようとする。ヒタと立ち止まり、母にニッコリと。
「うそうそ。」
そしてサササササと母の元に。そして母を抱き締めて、
「おかあさん大好き~~~。」

佐津香、
「かかかかか。何だよ、いきなり~~。」

そして優維香、母の耳元で、
「実はね。」
優維香、ニコニコと、隆英との事を話始める。





聞きながらにして佐津香、みるみる内に目を真ん丸にして、
「う~~そ~~。それこそ、何々、ロマンじゃないのぉ~~~。かかかかかかかか。はは。愛してるぜ~~優維香~~。」
優維香を抱き締めて。
「そっか~~~。そんなキスも…、あるかぁ~~。」

優維香、母に包まれながら、
「うん。しあわせだった。そんな感じ。好きって言うのじゃないけど~~。一緒にいたいって。」
そして…。
「好きにはなれないよ。好きって感情じゃ、もぅ、ないもん。」

佐津香、優維香の左腕を左腕で撫でながらも、
「うんうんうん。…なんだよね~~。」







「そっかぁ~~。親父、ここでかぁ~~。」
隆英。父の一戸建てに…。








好きになれない。   vol,317.    「言われてもなければ、言ってもいない。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


《PR》
庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。

※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

アメーバ