「でぇ~~。ここからが本題。」
菜帆子。
順平、その声に、顔を顰めて、
「本題…???」
小埜瀬、怪訝な顔をして。
愛結美、
「課長ねぇ~~。」
順平に、
「息子さんに、まだ佐津香さんと結婚するって話、してないんですって。」
順平、すぐさま小埜瀬を、
「えっ…???…嘘。」
小埜瀬、順平に、
「ま、まぁ~~。はははは。…って言うか、まだ…、倅にもフランスからこっちに来て、まだ一度も…。会って。…で、まだ、電話も…。まま、一番直近の電話って言えば…、フランスでの、あの電話…だけで…。」
その声に菜帆子も愛結美も順平も、
「あ、あ~~。」
お互いに納得したような…。
けれども愛結美、
「ああ、でも…。課長にとっては、ただひとりの…。」
小埜瀬、そんな愛結美に、
「まま。そうなんですけど…。」
苦笑いしながら…。
「ただ…。もぅ~~。…長年、独り暮らしが長いって…。いうのも…。」
「早い話が。」
佐津香。
「私の娘。優維香と結婚する相手って、課長の息子さん。隆英さん。」
瞬間、小埜瀬、びっくり仰天の顔で、
「えっ!!!えぇ~~~えっ!!!」
順平もカップ麺を食べようとした、いきなり、
「ぶっ!!!うわっ。あっち。」
そして、
「マジでっ!!!」
小埜瀬、まだ表情を変えずに、
「う~~っそっ!!!…まさかっ。」
佐津香、澄ました顔で、
「ほんと。…って言うか、実際に、隆英さん、ウチに来ましたから。娘と一緒に。」
またもや小埜瀬、
「え、えぇ~~~っ!!!」
菜帆子と愛結美、小埜瀬に、こちらも澄ました顔で、
「課長~~。如何でしょうか~~~???」
順平、ゆっくりと箸で麺を。
「いやいやいやいや。」
小埜瀬、
「い、いや…。如何ですか~~って…???…いきなりで、びっくりと言うか…。何が…???…どうな…。」
佐津香、
「つまりは…。これも、早い話が、娘の勤務しているインテリアの会社に、課長と期間はずれているけど、海外から日本に来て、日本の会社で働いているって言うのが、課長の息子さんの隆英さん。会社の社長から誘われたそう。」
小埜瀬、話を聞いて、
「う~~っわ。」
佐津香、
「まぁ…、変な話…???…娘とは家で、仕事の話がココ、多いんだよね。私は、新しい課長が異動で就任してくる。しかも、男性。娘は娘で、同じように、会社に新しいリーダーが就任してくる。」
菜帆子、愛結美、
「へぇ~~~。ウチと同じような感じ~~。」
麺をズルズルと順平も、
「うんうん。」
佐津香、
「しかも…、こっちはこっちで、元のいた課長は女性。しかも、こちらは部長に就任という事で、関西に。…で、娘の方は、あれこれと家庭の都合とかで寿退社。こちらも女性。まっ。似たような…。背景。」
黙って聞いている小埜瀬。
菜帆子も愛結美も同じく。
佐津香、4人を見ながら、
「まっ。不思議っちゃあ~不思議なんだけど…。私たち親子の話の中で、何故か課長とそのリーダーの名前は一切出て来なかった。…と、言うか、出しても、それほど気にはなんなかったし。…って言うか~~。別々の会社の人の…。ま。女性ならねぇ~~、名前言っても、ある程度の興味は…。…けど、男性だったら、別に名前言っても…。男性だけでも、意識感はあるから。」
菜帆子、
「うんうんうん。」
愛結美も、
「確かに。女性だったら名前、聞くよね~~。でも…、男性は…。」
佐津香、
「不思議なんだけど~~。娘が連れて来て。」
語尾を高く。
「…で、リビングに入れて、それから、いきなりだよ。優維香さんとの結婚って。」
菜帆子と愛結美、
「いやいやいやいや。」
順平も、
「凄いっすよね~~。」
鼓動が高鳴っている小埜瀬。口をムニャムニャと。
佐津香、
「私なんて、うっそ!!!…心臓が破裂するんじゃないかって…。」
菜帆子、笑いを堪えるように、口を真一文字に。
愛結美、コクリと、
「うんうんうん。分かる分かる。」
「でもね~~。」
顔を傾げて佐津香。
「考えてみれば、私も、同じような事、娘にやっちゃったから。」
菜帆子と愛結美、
「同じような事…???」
順平、
「うん…???」
「課長とあの時。ラスカで。」
小埜瀬、
「あ~~。はいはい。」
佐津香、
「優維香には。瑛士さんの事は何も言わずに、何も予定なかったら空けといてって言ってたの。」
菜帆子、愛結美、順平、
「あ~~。うんうんうん。」
「うん。」
「はい。」
「…で、予め、ラスカには予約入れといて。話も一応伝えておいて。だ~~って、みんな、私と課長の事は知ってるから。」
3人共に、
「うんうんうん。」
「…でも、優維香には、その時にって思って。…で、ラスカで…。」
小埜瀬に両手を。
「まっ。前から優維香にはあなたから話してって、ある意味、丸投げしてたのよね。」
いきなり順平、
「ぶっ。丸投げ…???」
そして小埜瀬を見て、可哀そうな顔で、
「か、課長…。」
菜帆子、思わず、
「くくくくく。」
愛結美もニコニコと、
「うんうんうん。」

好きになれない。 vol,295. 「でぇ~~。ここからが本題。」
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