「僕はいつも、優維香さんに監視されてますから。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 優維香、
「何とも…、不思議な気持ち。」

隆英、
「おや。」
そして、
「はは。不思議な気持ちになれる。よろしいのでは…???」

優維香、隆英を見て、
「うん。…でも…、私が困ってるって…、感じたら、お願い、傍にいて。」

隆英、優維香を見てニッコリと。
「分かってますよ。」
ゆっくりとした瞬き、
「安心してください。…と、言うより、いつも僕の事を監視しているのは、優維香さんの方でしょ。」
ゆっくりと体を起こしての隆英。

そんな隆英の右肩に頭を。優維香、
「はは。そうかも…。」

隆英、前を見てニッコリと。
「そうですよ。僕はいつも、優維香さんに監視されてますから。」

優維香、小埜瀬の右肩に頭を擦り付けて、
「もぅ~~。」
そう言いながら隆英の右わき腹を右手人差し指と親指で抓る。

隆英、
「うわ。痛。」






翌日、池辺から、
「リーダー、チーフ。部長がお・呼・び~~。」

その声に小埜瀬と優維香、頷いて…。



部長室で優維香と小埜瀬、真宮から、
「ふたりとも、良くやった。カミさんかなりの喜びようだ。はは。気に入られたみたいだな。3日後に、契約という事だ、よろしく頼む。」

小埜瀬、笑顔で、
「分かりました。」

優維香、
「はい。」


小埜瀬と優維香、部長室を出ていく。

そんなふたりを眺めていながら真宮、僅かに口を窄めて、
「こいつら…。」





凡そ12時間前。

自宅のリビングのテーブルで紅茶を飲みながら羽恋、資料を見ている。

麟、上着を椅子に掛けて羽恋に、
「ただいま。」

羽恋、
「ふん、おかえり。」

麟、ネクタイを緩ませて冷蔵庫に…。
「…で…???…どうだったの、あのふたり。」

羽恋、資料を見ながら、
「う~~ん~~???…まっ。彼女、柿崎優維香~~???…何かしら、深刻そうね…。」

その声に麟、冷蔵庫から缶ビールを。そしてプルタブを。
「うん…???」

「まぁね~~~。母親が母親だから。」
「母親が母親…???」

「まっ。彼女は彼女なりに、考えて結論に達するとは思うけど…。それにしても、小埜瀬隆英。ははは。」

またその声に麟、
「うん…???」
そしてニコニコしながらも、
「何々、何か感じた…???」
羽恋の向かいの椅子に。

羽恋、麟を見て、
「うん…???…小埜瀬には、念を押しておいた。彼女にフォローしてあげてって。…まっ。それが出来る男性だから、間違いないと、私は思う。」

麟、羽恋を見て、
「おや。」





そして3日後、真宮、メンバー全員に。
「株式会社経営コンサルティング、WAKO。契約成立。」

その報告にメンバーたち歓喜。




そして…。更に1週間。
またまたトラディショナル事業部の電話が…、止まらない。

メンバーたち、
「何々…???…スタッフコレクションの時と同じ…???…新規が…。」
各地からの新規の契約が続いているのだった。

瑛子に阿寿沙、
「もぅ~~凄い。」
「うんうんうん。WAKOとの契約からすぐさま、1週間経つけど、電話、来るよね~~。何なの、部長の奥様~~。どれもこれもがWAKO、WAKOって~~。」

巴月、
「はい。インテリアショップ、ジョエル。トラディショナル事業部、九龍(くりゅう)です。いつもお世話になっております。」

遼子も、
「はい、いつもありがとうございます。インテリア…。」




更に1週間。WAKOとの契約の余韻が収まらない。
仕事漬けの日々が続く。



方や、佐津香の方は、こちらは順風満帆に瑛士の方と。
一切優維香の方には意識関係なく、家の中でもスマホで通話。
そんな母親を傍らで見ながらの優維香、内心、嬉しいやら困ったやらで…。
隆英の事が気になりもするが、中々母親には…。

その都度、頭を振り、
「ん~~~。もぅ~~。仕事、仕事。それどころじゃない。切り替え、切り替え~~。」
自分に言い聞かせるのだった。

けれども、そんな優維香の日々に、少し違和感を持った人間がひとり。
伊寿美である。電話で、
「ねぇ~~、優維香~~。あんた、何かあった~~???…最近、ちょっと…。ん~~。まっ。忙しいっていうのは、分かるけど…。な~~んか、無理しているような~~。」

そんな伊寿美に優維香、目を真ん丸にして、
「えへ~~???…うそ~~。ん~~な事ないよ~~。まっ。確かに、忙しいっちゃあ~。忙しいんだけどね~~。」

「うん。まっ。あんたの事だから~~。心配は、してないけどさ~~。ほら。この前、岳燈と一緒に食事したじゃん。」
「あん、うん。さすがは岳燈君、中々~~。」

「あんた、何か、いつもと変って。」

その声に優維香、ベッドの上で胡坐を掻いて左手は左脚、膝に掛けたまま、
枕を抱き締めながらも、
「えへぇ~~~???…かかかか。大丈夫だって~~。」

「なら、良いけどさ~~。……。うん。まっ。あんたの事だから。頑張んな。」
「うん。ありがと。」
通話は切れる。優維香、
「ふぅ~~~~。」

いかんせん。優維香。

「あ~~~ん。」
そのままの姿勢で、体を後ろに。壁に頭をガン。
「痛った~~~。」








好きになれない。   vol,284.    「僕はいつも、優維香さんに監視されてますから。」

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