小埜瀬の耳に届く女性の声、
「あ、もしもし。」
「もしもし、お父さんと一緒に働いております、柿崎佐津香と申します。」
小埜瀬、眉間に皺を。
「かきざきさつか…。」
優維香、小埜瀬のその声に、
「うそ。」
優維香、いきなり小埜瀬からスマホを取り上げるように、
「ごめんなさいリーダー。」
小埜瀬、
「おっと。」
そして優維香、スマホに、
「もしもし…???…もしかして、おかあさん…???」
佐津香、
「もしもし…???…はっ…???…優維香…???」
小埜瀬、優維香を見て、口をおちょぼ口して目をパチクリと。
悠里も優維香と小埜瀬を見て、
「は…???」
優維香、スマホから聞こえる声に、
「うそ――――――――っ!!!」
佐津香もその声に、
「え――――――――っ!!!」
目を見開いて佐津香を見ている菜帆子と順平、そして理江子。そして、お互いに、
「え――――っ!!!」
「いやいやいや。」
「何がどう…???」
小埜瀬も、
「どういうこったい。」
真宮と池辺、
「何々…???」
「…どうなって…???」
菜帆子と理江子、順平も、
「マジ…???」
優維香、
「なんで~~~???」
佐津香、
「…って、優維香、あんた。」
優維香、スマホに、
「いやいやいやいやいや。…どういう事~~~???」
そして優維香、小埜瀬を見て、
「リーダ~~~???」
佐津香、その声に、
「優維香、リーダーって…、まさか…。」
優維香も、
「え…???ええ…???おかあさん。もしかして…、新しい課長っ…て…???…さっきの…、コンペのプレゼンの男性の人…???」
佐津香、
「うんうんうん。ウチの、新しい課長、小埜瀬課長。」
瞬間、優維香、
「え――――――――っ!!!小埜瀬…さん。って…。」
その声に優維香を見ての小埜瀬、
「はいっ…???」
こちらの小埜瀬も佐津香を見て、
「は…ぁ…???」
優維香、小埜瀬を見ながら、
「リーダー、小埜瀬…隆英。」
佐津香、
「小埜瀬たかひで。」
その声を聞いての小埜瀬、眉間に皺を。そして口をポカ~~ンと、
「隆英って。おま。…うそ。」
菜帆子、目をパチクリとさせて佐津香を見て、
「もしかして…、課長の倅って…。たか…ひで…って名前…???」
そして順平をも見て。
小埜瀬、その声に小刻みに顔をコクリと、
「そそそそそ。」
頭をコクリ、コクリと。
「…そぅ。」
佐津香、小埜瀬を見て、
「ウチの課長は…、小埜瀬…、瑛士。」
優維香、
「小埜瀬…、えいじ。」
小埜瀬、優維香の前で、
「親父の名前。」
顔を傾げて、眉間に皺を。
悠里、
「え~~~~ぇ…???」
小埜瀬、
「…ってか、親父…。じゃあ~~。さっきのプレゼン、親父って事…???」
真宮、池辺、
「うっそ。」
「そんな事って…。じゃあ、リーダーのおとうさん…、今、フランス。さっきの男性、リーダーのおとうさん…???」
小埜瀬、けれども口を尖らせて、そして淡々と、
「まま。そういう事に。」
そして、腕組みして。
悠里、思わずクスリと、
「さすがリーダー、落ち着いてる~~。かかかかか。」
その声に小埜瀬、悠里に、
「…と、言うか、別に…、慌てる必要も…。」
けれども優維香、目を真ん丸にして、何かしら焦点が…。
「いやいやいや。こういうの…って。」
佐津香、
「もしもし。優維香~~~???」
優維香、
「あ、あ、あ、あ、はい。もしもし、おかあさん…???」
スマホから、
「どうやら、こっちの課長とそっちのリーダーさん。親子。」
佐津香、小埜瀬を見て、何かしら、慰めるように。そして佐津香、小埜瀬の尻を右手でペン。
小埜瀬、体をよろめかせて、
「あ痛っ。」
いきなり菜帆子、
「ぷっ。」
理江子、
「さすがは佐津香さん、落ち着いてる。」
順平、
「何とも凄い事~~。」
そして佐津香、小埜瀬に、
「もぅ~~。このぉ~~~。」
優維香、何とか気を取り直して、素早い瞬きを、
「う、うんうん。うん。分かった。」
佐津香、
「人のスマホだからね。じゃ、切るよ。あ。ちょっと待って。」
スマホを小埜瀬の耳に戻して、
「課長。息子さんに。ちゃんと。」
優維香も小埜瀬に、スマホを。
「リーダー。すみませんでした。」
小埜瀬、
「あ、あ~~。はい。」
瑛士、
「もしもし。」
隆英、
「もしもし。」
瑛士、スマホに、
「あ、あ。あ~~。いや…。隠していて、すまん。」
「…って言うか…、親父、今…。じゃあ~~。フランス。」
その声に瑛士、
「あ~~。フランスに来ている。エレガンサ化粧品って会社。今、そこの東京本社で働いている。今年の春に。」
「何、じゃあ~~。俺が日本に来た頃と…、大して…。」
「まま。あ~~。」
佐津香たち、通路を…。
優維香たち、小埜瀬を見ながらも自分たちの席に。
瑛士、
「今、芝公園の………。」
隆英、
「ふ~~ん、俺は…、今、シェアハウスに。青山の…。」
「シェアハウス…???」
菜帆子、
「まさかね~~。課長の息子さん、優維香ちゃんの…???」
悠里、
「まさか…、リーダーのおとうさん、優維香のおかあさんの…。」
佐津香、
「びっくりだよ。」
優維香、顔を左右に、
「なんとも、びくっり。」
真宮、池辺、
「凄いわ。かかかか。」
「いやいやいやいや。」

好きになれない。 vol,242. 小埜瀬の耳に届く女性の声…。
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