「そうか~~。そうだったんだ~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして佐津香、体を小埜瀬の方に向けて、まだ潤んだ目で、
「もぅ~~。課長~~。勘弁してくださ~~い。」

そんな佐津香を見て小埜瀬、体を丸めながらも、目をパチクリと…。
「えっ…???…あ、あ、は、はぃ。」
そしてまた頭を低く、畳に額が付くほどに、
「申し訳ありませんでした~~。」

そんな小埜瀬の姿に、佐津香も菜帆子も順平も、肩の力をぐったりと落として。

再び佐津香、小埜瀬に、右手をブンと、
「もぅ~~~。散々心配させて~~。ここまで、大変だったんですから~~。」

またまた小埜瀬、その声に、額を畳みに付くように、
「申し訳ありませんでした~~。」

「でも…。良かった~~。」
菜帆子。
「また一切目を覚まさないで、私たち、帰るのかと、思った。」

その声に順平、ニヤニヤと、
「くくくく。」

ようやく小埜瀬、上体を戻して、そして恐縮しながらも、頭の後ろを撫でながら、
「あ、いや…。は、はい。その…。」

「…って、言うか、課長。」
いきなり順平。
「りほさんって…、誰…???…すか…???」

その声に小埜瀬、一気に眉間に皺を。そして目をパチクリと。順平に顔を向けて、
「り…、りほ…???」

菜帆子も目を見開いて小埜瀬に招き猫のポーズで、
「あ、そうそう。今。」
佐津香と順平を見て、
「今、さっき、課長…、いきなり声。」

けれども小埜瀬、眉間に皺を寄せたままで、菜帆子に顔だけ前にそして傾げて、
「え…???…僕…、そんな事、言ったんすか…???」

菜帆子、目をキョトンとさせて、
「えぇ。すぐそこで、私たちが課長を運んで。」

小埜瀬、まだ眉間に皺を寄せたままで顔を傾げて…。
「ん~~~???」
目をキョロキョロと。

数秒…。

…そして、両手をパンと。
「あ~~。はいはい。…夢…、見てましたね~~。」

いきなり3人、
「夢っ!!!」

小埜瀬、思い出したように顔をゆっくりと、コクリと。
「えぇ。はい。夢です。」
そして小埜瀬。今度は瞬きしながらも、目をキョロキョロと。空を見ながら、
「あ、あ~~~。そうか~~。そうだったんだ~~。」
そして、
「はは。はははは。うんうんうん。…そっか~~。」
ニッコリしながら…。

そんな小埜瀬を見ながらの3人、
「ふん…???」
「え…???」
「ん~~~???」

菜帆子、
「課長~~~???」

小埜瀬、空を見ていた顔と目を菜帆子に向けて、
「うん…???」

佐津香、ようやく潤んでいた目が元通りに。
小埜瀬、優しい顔になって、そして…。佐津香に体を向けて…。

順平、そんな小埜瀬に、
「うん…???」

菜帆子は口を窄めて、
「ふん…???」

小埜瀬、正座したままで佐津香に、
「佐津香さん。」

佐津香、素早い瞬き。そして菜帆子同様に口を窄めて、
「あ、はい。」
いきなり崩していた脚を、今度は小埜瀬同様に、正座に…。

小埜瀬、佐津香に、頭を下げて、
「申し訳ない。」

いきなりの事で佐津香、
「えっ…???」
菜帆子と順平を見て。

菜帆子も順平も顔を傾げて。

頭を下げながらも小埜瀬、
「多分、今までもあったかと思います。僕が…、こんな風に…。」

佐津香の顔を見ずに話す小埜瀬。佐津香、目をパチクリと、
「あぁ。あ。…はい。」

「多分…。それ…。…なんでかは…、分かりません。…けど…。」

順平、菜帆子、
「…けど…。」

佐津香、小埜瀬に顔を落として、
「…けど…。」

そして小埜瀬、今度は佐津香の顔に顔を上げて、
「佐津香さんの…、匂い。」

いきなり目を見開く順平、菜帆子。そして、佐津香。

順平、低い声で、
「佐津香さんの…。」

菜帆子、
「匂い。」

佐津香、口を噤んで、そして唇を口の中に。目は小埜瀬をそのまま。

小埜瀬、続ける。
「りほって言うのは、僕の…、前の…亡くなった妻。…カミさんなんです。梨穂子って、言います。」

3人同時に、
「りほこ。」

小埜瀬、コクリと。
「えぇ。そのカミさんの匂いと、佐津香さんの…。…いや…。」
顔を傾げて、
「いつも…、じゃないんです。時々…、何かの拍子に、鼻にする、佐津香さんの…。」
また顔を傾げるように、
「…って言うか、これは…。」
笑顔になりながら、
「これだけは…、説明しようがないんですけど…。間違いなく、佐津香さんの匂いです。」

順平、また、小さな声で、
「佐津香さんの…。」

菜帆子もまた、
「匂い。」

小埜瀬、
「カミさんの匂いと…、佐津香さんの匂いが…。同じ。…なんです。」

その声に佐津香、口を噤んで、ニコリと。

菜帆子、佐津香を見て、
「……。」
優しい目で。そして、
「佐津香さん。」

数秒…。

佐津香、
「課長…。」

小埜瀬、佐津香に申し訳ないような…。迷惑を掛けているような…。
そして、ふぃに口に出た言葉が…、
「佐津香さん、申し訳ない。…個人的に、こんな事言って。迷惑だって事は分かってます。」

いきなり菜帆子、
「迷惑だなんて…。」

小埜瀬、そんな菜帆子に、
「あ、いや…。…だって…。僕個人の、こんな…。」

菜帆子、いきなり、
「違うの。」

順平、菜帆子のその声に、
「うん…???…菜帆子さん…???」








好きになれない。   vol,224.   「そうか~~。そうだったんだ~~。」

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