その場が一瞬…。時間が止まってしまった。
ただ、愛結美と菜帆子、そして順平の3人だけが、何とも苦笑い。
そして順平、思わず頭を撫でて…。
そんな順平を寿永流と理江子が顔を傾げて、
「うん…???」
更に、圭衣子も順平の隣で、
「うん…???…順平…???」
励は励で、右隣の小埜瀬に、
「ちょっと、課長~~。」
その声に小埜瀬、いきなり、
「えっ…???」
ビクンと。
「あっ。…えっ…???」
吉竹は吉竹で、全く理解し得ない顔で、そして口を捻じ曲げて…。
小埜瀬、思わず顔を小刻みに、
「あ。え…???…あの…。何…???」
そんな小埜瀬の顔を見た途端に愛結美、思わず、
「ぷっ。」
そのタイミングで佐津香、菜帆子に、
「もぅ~~~、菜帆子~~。この~~相棒~~。いきなり何言い出すかと思ったら~~。何で私を差し置いて課長とよ~~。」
佐津香、思わず右目を歪めて、
「何バカな事、言ってんのよ~~。課長に迷惑よ~~、こんなおばさ~~ん。」
菜帆子、思わず目を真ん丸に、そして口をへの字にして、
「バレた…???」
その、「バレた…???」の声で、圭衣子と励、
「はい…???」
寿永流も、眉間に皺を寄せて、菜帆子を見て、
「楯橋さん…???」
理江子も、
「ん~~ん…???」
菜帆子、ハンカチを鼻から外して、
「はぁ~~。」
そして畳みながら、
「まね~~。」
そして菜帆子、
「ほらほら。何とも偶然に、大貫さんと会った時に、佐津香さんと課長だったし~~。それに、その時、なん~~とも、意気投合しちゃったみたいだったから~~。しかもよ。大御所の佐津香さんに、ちゃ~~んと、自分の意見言える男性って言ったら、部長よりも課長なんだから~~。」
メンバーたちが思わずキョトンとして黙り込む。
「でも…、そんな課長なんだけど~~。佐津香さんに意見は言える。…けど…。佐津香さんには甘い。まっ。私たちにも、頑固なところはあるけど…、優しいってったら、滅茶優しいけど。…でも~~。そんな課長だから~~。もぅ、この辺で、身を固めるのも。」
けれども愛結美、
「あ、菜帆子、それダメ。課長、絶対に、その気ないから。」
一拍置いて。
「だ~~って~~。」
吉竹、いきなり、
「いやいや。愛結美、だって何だよ、だってって…。」
圭衣子も励も、
「あ、うんうんうん。」
「何で…???」
「…って言うか、いきなり佐津香さんと課長ってなって、びっくりしてるけど…。」
順平は順平で、口を尖らせて、
「ん~~~。」
寿永流と理江子、
「愛結美…さん…???」
愛結美、
「あん。実はね。」
小埜瀬を見て、
「課長、多分~~。もしかしたら…、結婚、する気、ないかも…。」
いきなり圭衣子と励、
「え~~~ぇえ~~~。」
菜帆子は菜帆子で、
「へっ…???…なんでよ愛結美さん。」
小埜瀬は小埜瀬で、右手を口に、そして右頬を撫でながら…。
愛結美、
「ねっ。課長~~。」
吉竹、
「おぃおぃ。愛結美~~。それはまた、一体、何で…???」
そして吉竹、小埜瀬を見て、
「小埜瀬さん…???」
その声に小埜瀬、吉竹を見て、
「えっ…???…えぇ…???」
圭衣子と励も、小埜瀬を見て、愛結美を見て、
「どういう事…???」
菜帆子、
「課長、亡くなった奥様の事、忘れられないのよ。もぅ、ず~~っと、前だけどね~~。」
寿永流と理江子、その声に、
「へぇ~~~。」
「そうなんだ~~。」
愛結美、
「物凄い奇麗な人。」
圭衣子、励、
「うそうそうそ。課長~~~。」
「その奥様のお蔭で、ナイフとフォークの使い方も慣れてる。」
またまた寿永流と理江子、
「えっ…???」
「そうなんですか、小埜瀬課長~~。」
「課長の奥様、元々日本の方じゃなくって、ハワイ出身。」
圭衣子、いきなり、
「え…???え…???」
励、
「課長~~???」
吉竹も、
「えっ…???…奥さん、ハワイ…???」
小埜瀬、照れながらも、
「あ、はい。」
「へぇ~~~。知らなかった~~。」
吉竹。
「いや。奥さんが、病気で亡くなったのはね、話してくれて知ってるけど…。いやいやいや。元々外国人。ハワイ。」
「えぇ。…大学時代に、知り合いました。」
「大学時代って…。もしかして…、ラグビー…???」
圭衣子と励、
「へっ…???…課長…、大学でラグビー…???」
愛結美、
「説明…しましょうか…???」
菜帆子、
「かかかかか。うんうんうん。」
圭衣子、
「えっ…???菜帆子さん、愛結美さんたち。…それに…、佐津香さん…???」
佐津香、両眉をチョコンと上下に。
愛結美、
「まぁ…。いろいろとね~~。ありまして。はは。…でね。」
小埜瀬はただ、だんまりで愛結美の言う通りに。
話を聞きながら、圭衣子、
「わっ。」
吉竹も、
「へぇ~~~~。」
励、
「凄~~。」
凡そ、5分程。
圭衣子、
「…と、言う事は~~。課長のその奥様の写真、愛結美さん、菜帆子さん。佐津香さん。」
愛結美はコクリと。
菜帆子は、
「はい。」
佐津香は笑顔で顔を傾げて…。

好きになれない。 vol,217. 時間が止まってしまった。
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