小埜瀬、ますます照れまくって、顔を思いっきり右に傾けて、
「大貫さん、ちょっと、ちょっと。オーバーですって。そんな…僕。…そこまでは…。」
右掌を前に、そして振りながら、
「いやいやいや。」
寿永流、目をパチクリと。
「あ、いや。…でも。…あの、小埜瀬課長。」
小埜瀬、口を窄めて、
「あ、はい。」
「あの。…でも、僕がこんな風にリハ見て、話してますけど、当の、お化粧を毎日してらっしゃる女性の方々も、みなさん。」
周りの女性を見ながらも、
「そんな風に感じていると、思いますけど…。…僕以外にも。」
理江子も愛結美も、
「うんうんうん。それ。あるかも~~。」
「あ。…でも…。」
寿永流。
「滝田さん、ほら。ホールでのリハ、ビデオ、撮ってましたよね。検証のためって。」
順平、寿永流を見て、
「あ、はい。重要な記録ですから。」
「あれって、マーケティング事業部のみなさん…。あ、いや…、エレガンサ化粧品のみなさん、ご覧になったって…。」
順平、それぞれを見渡して、
「あ、いや…。それは…まだ…。」
間髪入れずに佐津香、
「この際、マーケティング事業部は当然だけど、会社全体で、ビデオ公開。」
すぐさま小埜瀬、
「えへぇ~~~ぇえ…???」
照れまくりながら、
「佐津香さん。それ…ほんと…???」
佐津香、目を真ん丸にして、小埜瀬を見て、
「いやいやいや。それほんとって、課長~~。」
吉竹、
「俺は賛成だ。」
一言。
小埜瀬、吉竹を見て、
「ぶ、部長~~???」
理江子、ニンマリと、
「じゃ、決定ね。」
小埜瀬、理江子に、
「あ、あ、いや…。由利塚さ~~ん。」
理江子、そんな小埜瀬に顔を傾げて、ニコリと。そして、スマホを取り出し、すぐさま、トン。
「あ、社長、由利塚です。」
菜帆子と愛結美、いきなり両手を叩いて、
「凄い。早~~。」
佐津香もニッコリと。
理江子、すぐさまスピーカーにして、
「すみません。今、コンペメンバーと一緒にラスカですが。」
スマホから社長の伊縫舞桜の声、
「あぁ、うん。リチャード元気…???」
「えぇ~~。はい~~。…で、取り急ぎ、リハのビデオ動画、社内モニターで社員全員にという事で。」
「いいわよ。理江子に任せる。」
その瞬間、メンバーたち、どよめき。スマホから、
「何…スピーカー???」
理江子、
「あ、はい。すみません勝手な事して。」
「全然、構わないけど。…じゃあ、そこに佐津香いるでしょ。」
理江子、佐津香を見て、
「はい。」
佐津香、スマホに向かって、
「いるわよ~~~。」
佐津香の声に舞桜、
「佐津香~~。頼んだよ。」
その舞桜の声にメンバーたち、またどよめき。
佐津香、スマホに、
「了解~~~。」
そしてスマホから、
「ふふ。…あ、それから…。吉竹~~。」
吉竹、いきなりビックリして、
「あ、はい。」
「あんたも頼んだよ。」
その一言でメンバーたち、小さな、
「クスクス。」
吉竹、思わず、
「あ。はい。畏まりました。」
そして舞桜、
「小埜瀬さん。」
小埜瀬、
「あ、はい。」
舞桜、
「お願いします。理江子から聞いてるけど、お見事。との事。…期待してます。」
小埜瀬、恐縮しまくりで、緊張した声で、
「あ、あ。…は、はい。…ありがとうございます。」
「そして、みんな~~。愛結美~~。菜帆子~~。順平~~、圭衣子~~。励~~。」
それぞれが、顔を見せ合い、小さな声で、
「名前で…、呼んでくれた。」
舞桜、
「頼んだよ~~。絶対に、ものにして。」
瞬間、それぞれ、スマホに向かって、
「はい。」
理江子、スマホに、
「それでは社長、失礼します。」
舞桜の声、
「分かった。あ、それから、寿永流。」
寿永流、
「あ、はい、社長。」
スマホから、
「期待してる。」
寿永流、理江子を見てニッコリと。
「ありがとうございます。」
そしてまた、スマホから、
「しあわせにね。」
いきなり寿永流、赤面状態になり、
「えっ…???…あ、あは。はい。ありがとうございます。」
吉竹と圭衣子、そして励、
「えっ…???」
吉竹、
「どういう…???」
圭衣子に励、
「何…???」
理江子、スマホに、
「ありがとうございます。では、失礼します。」
プツリと通話が切れる。
圭衣子、愛結美と菜帆子に、
「えっ…???…何…今の…???…社長の、しあわせにねって…。…えっ…???」
吉竹も口を尖らせて。
圭衣子、
「しかも…、大貫さん、顔…、赤いけど…。」
その瞬間、圭衣子、目を真ん丸に、
「えっ…???…もしかして…。」
そして左手を口に、
「えっ…???…え…???」
吉竹、ますます目を真ん丸に。
佐津香も菜帆子も愛結美も、にんまりと。
励も目を真ん丸に圭衣子の隣で、
「うそ。」
圭衣子、励、顔を見せ合い、そして寿永流を見て、
「もしかして…。結婚…。…なんて…???」
菜帆子、ニタリとして、
「ビンゴ~~~。」
佐津香も、
「ふふ。」
励、隣の小埜瀬に、
「…って、課長も…、もしかして…???…知ってたと…か…???」
愛結美、
「そりゃ、当然~~。課長、最初っから、参加してるから~~。」

好きになれない。 vol,214. 小埜瀬、ますます照れまくって…。
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