「ゲじゃな~~い~~。あんたがあんな電話、掛けてくるから、気になって眠れなかったじゃない。電話しても、出ないだろうし、出たとしても、寝るの一点張りだろうしって、電話掛けなかったけど。何なのよ、何があったのよ~~。もぅ~~。気になるじゃ~~ん。」
一気に捲し立てる悠里。
優維香、そんな相棒に、口を思いっきり尖らせて、
「む~~~。」
そんな優維香を見てまた悠里、優維香と同じ口をして、
「何がむ~~よ~~。む~~じゃな~~い。こっちだって、あんたが悩んでなんていたりしたら、困るじゃないよ~~。大事な相棒が~~。」
小声でも、言い詰めるように悠里。
「お~~ぃ、おたりさ~~ん。」
いきなり優維香の右肩の上から顔を出す瑛子。
優維香の両二の腕を両手で捕まえるようにして、そしてニッコリと。
「おはよ。どしたの…???」
そんな瑛子の陰から声を出す阿寿沙。
「何か心配事なら聞くよ~~。ふん。」
腕組みではなく、両肘を折り、両肘頭を掌で包むような姿勢の阿寿沙。
「朝から何コソコソやってんの~~???あのね。いい…???」
右人差し指を上にツンと。
「朝一から、デスクにいつもの顔が見えないってなると、みんな、心配するって言うの、分かるよね。」
悠里、いきなりのふたりの登場に、思わず変顔で、
「あ。…は、ははははは。」
優維香、目を丸くして、
「わっ。と~~。びっくりした~~。」
瑛子、ふたりを見て、
「…で、どしたのよ、何か…???…仕事の事…???…まさか、リッツカルバンの…。」
いきなり悠里、目を閉じて、顔を顰めて、両手を前にヒラヒラと。
「あ~~~。ん~~~。全く全然、仕事とは別。うん。全く関係ない。」
「…と、言う事は~~。」
阿寿沙。
「あ~~~。ははは。こ~んなところにいた~~。チーフ、悠里さん、課長、呼んでますけど。」
いきなり4人の前に現れた亘夢。
瑛子も阿寿沙も、
「おっとびっくり。」
「おはよ、亘夢。」
亘夢、ニッコリと、
「おはようございます。」
悠里、
「課長が…???」
目をパチクリとさせて優維香、
「なんだろ。」
そして、その場所から池辺の席を覗き込む4人。
瑛子、
「わお。」
阿寿沙、
「リーダーも…。」
悠里、優維香の右二の腕をツンツンと。
「優維香~~。」
優維香、そんな悠里に、コクリと、
「あ、うん。」
そして、ふたり、池辺のデスクに。
優維香と悠里、腰を低くしながらもふたりに…。目をチラチラとしながらも…。
「おはようございます。」
小埜瀬、思わず顔を右斜め後ろに、
「お~~っと。」
そしてニコリと。
「おはようございます。」
そんなふたりを見て池辺もニコリと、そして、顔をチョコンと、
「おはようございます。」
優維香、小埜瀬と池辺を交互にチラチラとみながらも、
「あ、あの…、課長…???」
悠里は優維香の隣で、顔をコクリと。
池辺、
「あ~~うん。あのね。」
小埜瀬と優維香、そして悠里を見ての池辺、
「折り入って3人に、頼みたい事があるの。」
小埜瀬、
「頼みたい事。」
優維香も悠里も同時に、
「頼みたい事。」
優維香、
「…って。」
小埜瀬と池辺を見て、
「…と、言うか、それを今、リーダーと課長、話してたんじゃ…???」
小埜瀬、優維香を見て、
「えっ…???」
いきなり池辺ニコニコと顔を左右に振りながら、
「はは、んんん。違う。ほら、リーダー、ホテルからシェアハウスに移ったでしょ、その後、どんな感じかなって。」
優維香、思わず顔をチョコンと前に、
「あ~~~、はい。うんうん。確かに。」
悠里も2度程頷いて。
優維香、すっかり昨夜の電話の事は頭から消えてなくなっていた。
優維香、小埜瀬に顔を。
「…で、どうなんですか…???リーダー、シェアハウス。」
その声に小埜瀬、ニコリと顔を優維香の方に僅かに傾げて、
「気になります…???」
その顔を見て優維香、途端に右目を歪めて、
「リーダー…???」
そんな優維香の顔にまた小埜瀬、ニコリと、
「ははは。」
池辺、
「申し訳ないですけど、本題に入って。んん。」
小埜瀬、池辺にチョコンと。
「失礼しました。」
優維香、目をパチクリと、
「おっと。」
悠里、頭の中で、
「…何やってんだぃ。」
僅かにヘタレ顔で…。
池辺、3人を見て、
「実はなんだけど~~。ちょっと~~。また、とんでもない仕事が…。」
そして池辺。
「んん。ミーティングの前に、申し訳ないんだけど…。あなたたち、3人には前以て話ておく。」
小埜瀬、優維香、同時に、
「とんでもない仕事…???」
ふたり同時に眉間に皺を寄せて。
悠里も、
「…ん~~???」
顔を傾げて。
池辺、
「娯楽総合の葛城(かつらぎ)ホールディングス。」
その言葉に優維香、そして悠里も、両眉を上に、目を真ん丸に、
「うそ。」
小埜瀬、
「娯楽総合の葛城(かつらぎ)ホールディングス…。聞いたことが…。」

好きになれない。 vol,195. 「気になって眠れなかったじゃない。」
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