歓喜に包まれているトラディショナル事業部。
真宮、池辺に、
「そのマネージャー。つまりは、リッツカルバン・インターナショナル・ホテルの支配人だそうだ。…で、お決まりの順番で、今回は日本本社の視察で、他の傘下のホテルのマネージャーたちも視察に訪れていたそうなんだ。」
池辺、
「うん。」
そこで真宮、
「あれ…???リーダー、小埜瀬…、いないけど…。」
あちらこちらに首を伸ばして。
そんな真宮に池辺、
「あん。いつものように、お出掛け~~~。」
そして池辺、クスクスと笑いながら、
「そんなリーダーにおつむを悩ませているひとが~~。今回の~~、当事者~~。かかかか。」
その話に真宮、両脇に両手を。そして腕組みをして、
「まぁな。最近じゃ、結構、ひとりで外に出て。」
池辺も、
「う~~~ん。…いっつも、いっつも、勝手にひとりで~~って、気に病んではおりますが~~。」
真宮、可笑しがりながら、
「かかかか。優維香~~。」
「まっ。でも…。それでもリーダーの発想と、優維香のセンスが合致しての、今回の受注~~。ま。もしかして…、あのふたり、中々、良いコンビ、かも、知れないかな~~。」
そこまで言って池辺、
「まっ。ただ、優維香とリーダーを他のメンバーから言わせれば、犬と猿。って事にも、なりそうだけど…。」
真宮、
「かかかかか。犬猿って…。そこまで言う…???」
「あ。でも…。小埜瀬さん、椅子に座っているときは…。その時は、優維香、何も言わないけど…。外に出ると途端に、顔、変わるんだから…。それが、可笑しくって…。膨れっ面~~~。」
真宮、
「かかかかか。まっ。…で…。」
池辺、
「うんうんうん。」
「そのマネージャー、何て言ったと思う…???」
その声に池辺、
「うん…???」
真宮を見て。
真宮、顔はそのままで池辺に、
「座った瞬間に、体がス~~ッと。疲れが抜けて、心地よく…。それでいて…。リラックス。…しかも…、同時に、目の前に、食べたい料理が…。まっ。その人、その人…かも、知れないが…。頭に浮かんだ料理が目の前に出て来たんだと。」
池辺、瞬間、真宮を見て、
「えへ…???…嘘。」
「いやいやいや。俺には分かんないよ。…でも、その声が、ある意味、伝染したのかどうかは…。…けど、その声に釣られて、他の人も、同じように。そうしたら、うんうんうん。なるほど~~ってなって~~。…まっ。その、鶴の一声が…。」
池辺、話を聞いて、
「へぇ~~ぇえ~~。」
「まっ。リッツカルバン・インターナショナル・ホテルの支配人ともなれば…、本拠地のホテルの支配人、傘下の支配人にも、正に、雲の上の人。」
「へぇ~~ぇえ~~。そぅ…、なんだ。」
「社長に言わせれば、当然。でかした。…ってぇ~~事に、なる訳。」
池辺、こちらも腕組みしながらも、
「いやいやいや。いやいやいやいや。何ともまぁ~~。」
真宮、ニッコリとして、顔を傾げて、
「やってくれますね~~。」
メンバーたちに絶賛されている中での優維香、
辺りを見ながらもまだ帰ってない小埜瀬に、スマホで、
「んもぅ~~。こういう時にも、いないし~~。」
悠里も瑛子も阿寿沙も、
「ふふ~~ん、旦那に電話でもすれば~~~。」
つまりは、ここ数週間、小埜瀬にイライラしながらも優維香、
常に小埜瀬とのコンビネーションは充実、しては、いたのだった。
優維香、ラインから小埜瀬に。…けれども、幾らコールしても…、相手は…。
いい加減に発信を…。
「ハロ~~~。」
の声。
開口一番。優維香、
「リーダ~~~???」
聞こえてくる小埜瀬の声、
「はいは~~~い。」
「今、何処ですか~~、んもぅ~~~~、大事な話があるんですけど~~。」
その声に小埜瀬、
「大事な話…???」
「あのですねぇ。」
優維香。
こちらは噴水のある公園をトツトツと散歩がてらに歩きながらも優維香の話を聞いて、
「あ~~~、はいはいはい。その話なら、社長と弓さんから電話があって。」
いきなり優維香、
「社長と弓さん…???」
「あ、えぇ~~。お話、伺っております。」
思わず優維香、その声に目をパチクリと。
そんな優維香を見ての悠里と瑛子、そして阿寿沙。
「どしたの…???優維香…???」
優維香、まだ目をパチクリと。そして…、
「もぅ…、社長と弓さんから、話、聞いてるって…。」
その声に悠里も瑛子も阿寿沙も、
「うそ。」
途端に優維香、テンションが…。
悠里も瑛子も阿寿沙も、思わず、
「あ、あ、あ~~~。」
優維香、こころなしか自分が最初に小埜瀬に連絡したものと…。
優維香、まだ切ってない通話に、
「あ。あ、あ、は~~い。そうだったんですか。いえ…。それなら分かりました~~。…とにかく、急いで戻ってきてくださ~~。」
小埜瀬の声、
「了~~解~~ぃ。」
少し…、冷めた感じの、悠里と瑛子、そして阿寿沙。
「優維香~~~。」

好きになれない。 vol,183. 歓喜に包まれているトラディショナル事業部。
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