「もちろんよ、半年は、いた…、かしらね~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 隆英、
「先生が…、ワールドクロッシング。」

「まぁ、どっかからか、見つけてきたんじゃない…???…か、または誰かが旦那か私にって。毎日、誰や彼やが行き来する家だから。」
麗子。

その声に隆英も、コクリと、
「確かに。参議院義務職員。」

賀寿恵、隆英のその言葉に、
「えっ…???」
そして麗子に顔を…。

麗子、そんな賀寿恵に、口を真一文字に、笑顔で、
「えぇ。」

賀寿恵、
「…と、言う事は…、叔父様もこちらの方を…???」

「もちろんよ、半年は、いた…、かしらね~~。」

思わず両眉の先端を歪ませての賀寿恵、
「半年。」

「いや。だ~~って~。我が家、広いでしょ。」

いきなり賀寿恵、
「あ、いえ…。…そういう意味じゃなくって…。」
今度は右眉を歪めて困ったように。

思わず麗子、賀寿恵に、
「かかかかか。言いたいことは分かってる。うん。隆英。話すと、長くなるわよ~~。」

…実際に。長い。その経緯。


麗子、隆英に、
「隆英、あんた、ここにはいつまで…???」

目をパチクリと隆英、
「明日~~の午後、には…。次は、ロスで仕事が…。」

たちまち麗子、
「わ~~お。」

すると麗子、
「もしかして…。今日の夕食、一緒って、いいかしら…???…もし。」
そこまで言って麗子、
「他に、お約束があるなら…、別だけど…。」

「いえいえ。」
隆英、
「フリーでやってますから…。そんな…。特に、誰とも約束とは…。」

「そっ。…じゃあ~~。」
腕時計を見て、
「夕方、6時にまたここで。って。うん…???」

顔をチョコンと隆英、
「えぇ。構いません。」

麗子、
「じゃ、その時に。私たち、これから一件、予定入ってるから。じゃね。オヴォワー。」

その声に隆英、ニッコリと一礼をして、
「行ってらっしゃい。」


麗子と賀寿恵はレストランを出ていく。
廊下を歩きながら麗子、ニコニコとしながら、
「まさか、ここで隆英と会うとは。何とも偶然。まさかね~~。いやいや。信じられない。アメリカに、いたんだ。」
そして、
「まっ。最も、何処にいるなんて…。今や住所不定。世界中のホテル、渡り歩いてんでしょうけど…。」



階段を下りながら賀寿恵、
「社長…???…彼…???」

その声に麗子、ニッコリと、
「まま。…確かに。聞きたいよね~~。」




隆英、コーヒーを飲みながら…。そして、
「ふふ。」
笑いながら、
「まさか…。麗子さん。アトランタ…。って…。さすが…。」




ガイドが手配した車に乗り込む麗子と賀寿恵。

麗子、
「4年くらい前よね~~。あの子。いや。今やプロだから、あの人。隆英。大学2年の頃。街でバッタリ、遭ったの。…って、言うか…、今、思えば、運命…???」

賀寿恵、
「運命…。」

助手的でガイド、
「destiny…???」

麗子、その声に、
「that’s right.」


車はゆっくりとホテルを出ていく。


麗子。
「私が研修でイタリアを回って、次はフランス。…大体…、3週間か…。…で、研修終わって日本に帰国して、その日の夜に同じ研修帰りの別会社の人と食事して、夜桜見物でもしながら帰ろうかと…。…その時よ。ふらふらと前を歩いて私に近づいて、思いっきり、私に、バン。失礼な奴~~、と、思って、あのぉ。って、振り返ったの。そしたら、そいつ、ニヤニヤしながら、ペコリと頭を下げて、私に敬礼するように、すんませんでした。…って。そしたら、またふらふらと…。…と、その時、サラリーマン2人が…。それもまた酔っ払い。その酔っ払いにもまたバン。…で、そいつがその弾みで倒れた。」

賀寿恵は黙って聞いている。

「そしたら、今度は、そのサラリーマンのひとりが、いきなりテメェ~って、そいつに殴り掛かった。」

賀寿恵、
「わお。」

そこまで話して麗子。そして、腕組みをしながら…。
「…でも…。私も、ちょっと酔ってたのかな…???かかかか。なんでか分かんないけど、体が反応して、そのサラリーマンの男性に、やめてください。って、止めに入ったのよね。」

賀寿恵、チョコンと頷き、
「へぇ~~。」

「…で、そのサラリーマンは、舌打ちして、チッ、女に助けられて、それでも男か~~って。…で、そのサラリーマンはその場を去って。…私は、そいつを…。なんでか…、助けた。うんうんうん。…聞くところに寄ると…。フィッシング詐欺に遭ったんだって。」

すきなり賀寿恵、
「え‐―――――っ!!!」

「銀行口座の残高は0。…で、財布に入ってあるお金だけ。…どうしようにも、途方に暮れてヤケ酒食らってたと。…しかも…、今住んでいるアパートは更新間際。…完璧に自暴自棄になってたね~~。…ってか、信じられないんだけど…。財布に入っているお金。あとたったの1000円。」

いきなり賀寿恵、目を真ん丸に、
「幾ら何でも、1000円って…。」

麗子、
「もぅ…、完璧にグロッキーだったから…。…とは言え、このまま放って置いても、警察に…。時間の問題。…で、仕方ない。って。…で、友達にも話して、ウチに連れてくって。…まぁ、その友達も私の環境、全部知っているから。」








好きになれない。   vol,047.   「もちろんよ、半年は、いた…、かしらね~~。」

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