東京エレファントモールの玄関に立つふたりの女性。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「さて次は。」
佐津香。
「CM制作会社勤務、岳燈殿。どこかしら~~。かかかかか。」
にっこりと。

その声に岳燈、少し離れた場所から、
「いやいやいや。柿崎さん、そんな…、おだてないでくださいよ~~。」
そう言いながら照れまくる岳燈。

佐津香、須美の隣で、
「それにしても、凄いよね~~。伊寿美ちゃんの婚約者がCM制作会社。まっ。確かに、会社名は…、ちょっと、分かんないけど…。」

そんな佐津香に須美、にこやかに、
「AIHO(アイホ)電通~。」

佐津香、頷いて、
「そぅそぅ、そこ。優維香もまぁ~~、知っているはずなのに、全然言ってくれないんだからね~~。聞けば、私も知ってるCM、あるある~~。」
須美を見ながら…。

「…けど…。まっ、確かに。テレビで見るCMには、CM制作会社の名前は出ないからね~~。」
こちらは佐津香を見ながらの須美。

その声に佐津香、両眉を上下に、
「う~~ん。」

佐津香と須美は、伊寿美と岳燈の向かう後ろを…。




その頃…。羽田空港国際ターミナル到着ロビーからひとりの男性が…。


そして…。東京エレファントモールの玄関に立つふたりの女性。
「さてと。」
「はい。」

総合案内からパスを受け取り中に。真宮がふたりを出迎える。そしてふたりに一礼を。

女性のひとり、七瀬麗子である。そして…。もうひとりは…。
自分にも一礼をしてくれた真宮に深々とお辞儀をして、そそくさと七瀬の後ろに。

真宮、
「おいでなすったか、もうひとりの七瀬麗子。」


その…。もうひとり…と、言うのが…、七瀬麗子の…、所謂…、マネージャーである。
…ある意味、世話人。と、言ってもいいのだが…。実に、歳の離れた従妹に当たる。

大学時代から麗子の家で世話になっている。実家は沖縄で飲食店を経営。
子供の頃から記憶力が抜群。兄妹は…。兄がひとりいる。
そして、その兄が店を継ぐ事になるために、幼い頃から何でも好きな事を。と、躾けられてきた。
その甲斐あって、憧れの東京の大学を受験。
そして…、東京の麗子の家に転がり込んだのだった。

事実、七瀬麗子には結婚してひとり娘がいる。
…が、そのひとり娘も親元を離れて所帯を持っている。
そして、七瀬麗子自身、ある人物の配偶者となっている。
家には家政婦もいる。ひとり娘の使っていた部屋をその女性に住まわせたのだった。
その女性の名前を、弓賀寿恵(ゆみかずえ)。
東京の名門大学、明興(めいこう)大学を主席で卒業。
ある意味、歳の離れた麗子の相棒的存在。麗子の母方の親族となる。

一方…、父方は、国の要人でもある。
賀寿恵は両親の元、飲食店の娘である通りに料理は得意。
…が、その他にも器用であるが故になんでも熟す。しかも頭も切れれば勘も鋭い。
それに、大学時代から世話になっていた麗子には、
感じた事は直接報告する事を習慣としてきた。その事を麗子自身も拒まない。
そのため、麗子の右腕的、存在でもある。
今までも何度か賀寿恵の発言に助けられてはきてはいた。
一度見たものは決して忘れない。けれども、残念ながら、経営力はなし。
性格的には、おっとりとはしている。そして…年齢は…。24歳。…ながら、酒豪でもある。

大学を卒業と同時に、麗子が、自分の側近として会社に引き入れ、
特に役職はないが、秘書扱い同等としている。
当然ながら、社長室の隣に、マネージャー室として独自の部屋もある。
そして、何より、真宮麟と、飲み仲間である。
…と、言うより、社内で一番の酒豪が真宮、であり。「酒には強い。」
という、噂に真宮のアンテナが…。「一度、一杯、どうですか…???…当然、私の奢りで。」
その一言に賀寿恵はOK。麗子の了解の下、誘いを受け。それからの付き合いでもある。

けれども、酒に飲まれる事は一切ない。そのために、真宮も一目置いている。
しかも、幾ら飲んでも、自分を曝け出すこともなければ、逆に、真宮が慰められる事もある。
真宮との歳の差は30以上ある。

賀寿恵は、常にタブレットを持参している。そして、もうひとつ。賀寿恵の性格は、
確かにおっとりとはしているが…。実に、性格も明るい。と、いうところなのだ。
実に、人となりの良い女性、でもある。

そんなふたりが会場入り。すぐさま賀寿恵の言葉通りに、自社の出展先に。
メンバーたち、他のゲストの手前、ゲストと同じ扱いに。真宮も同様に。

メンバーたちは、社長と一緒の賀寿恵に、それぞれが、「弓さん。」と、嬉しそうに。
賀寿恵もそんなメンバーたちを労う。


それでも七瀬、池辺に、
「とにかく間に合って良かった。うんうん。これなら、私も満足。それにしても、良くぞここまで。」

池辺、にっこりと、
「奮闘しましたから。みんなで。」

その声に、優維香、悠里、そして瑛子に亘夢、
「はい。」








好きになれない。   vol,037.   東京エレファントモールの玄関に立つふたりの女性。

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