時計を見ながらの伊寿美、「もぅ…そろそろ。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして。そんなふたりと共にいるのが、佐津香。
「さすがに凄い人。日曜日だから家族連れも多いよね~~。」

「優維香は…、今日は朝早くから…???」
伊寿美、佐津香に。

「うん。会社に行って、それから会場入りするって言ってたから、もう中にはいるんじゃないかな…???」


その言葉通りに会場の控室では。

首から下げたパスを右手で触りながら、
「さすがに。緊張だよね~~。とにもかくにも、蓋を開けて見ないと分からない。」
悠里。

「うんうん。確かに。物凄い厳重って話だから。」
腕組みしての優維香。

「私たちだって、今回で2回目でもこんなに緊張してるんだもん、2年目の友也や早智子、それに亘夢なんて…。」
瑛子。

テーブルの端の友也と早智子、そして亘夢を見ると、何やら3人が固まって何かに夢中。

優維香と悠里、そして瑛子、そんな3人を、
「ん~~~???」

他のメンバーたちも。

「ねね。何見てるの~。」
優維香。

友也と亘夢、
「チーフ。」
「先輩。」

早智子が、
「友也が動画見つけて~。」

悠里と優維香、
「動画…???」

友也、椅子から立ち上がり、画面を見ながら、
「ここの外です。」

優維香、
「外…???」

他のメンバーも…、
「あ、ほんとだ。ここ~~、東京エレファントモール~。」

美知留、
「コメントも少しずつ。」

悠里、
「う~~わ。凄い人。何、こんなに集まってんの、もぅ…。まだ開場に時間あるけど…。」

阿寿沙、
「まぁ~確かに。日曜日だからね~~。…と、言って、うちの両親も来るけど。ニッ。」

その声に、
「あ。うちのも来るよ。」
「あたしんちも。」

優維香、
「まぁ…。そうなるか~~。土台、東京エレファントモール自体、人気観光スポットでもあるもんね~~。毎週、何かしらのイベントはやってんでしょうから…。」




会場の外では、時計を見ながらの伊寿美、
「もぅ…そろそろ。」
するといきなり着メロ、
「おっと。」
そして、
「はい、私~~、今ど。」
体を反転…、
「あ、いた。はははは。こっち、こっち~~。」
右手を掲げて。

佐津香も須美も、
「うん…???」

すると、数メートル離れた場所から駆け足で。そして、
「こんにちは~~。」

須美、
「あ~~ら、岳燈く~~ん。」
ニコニコと。

佐津香、僅かに両眉を顰めて、
「ガクト…、君。」

須美、佐津香ににっこりと。そして、佐津香の左肩に右手を。
「伊寿美の結婚相手。フィアンセよ。」

瞬間、佐津香、びっくり仰天の顔で、
「あ、ら~~~~。ほ~~んと~~。んまぁ~~。」
そして、いきなり畏まっての佐津香。岳燈に深いお辞儀を。
「柿崎佐津香と申します。いつも伊寿美さんには娘がお世話になっていて。」

いきなりの挨拶にこちらも畏まっての岳燈。
「あ、いやいやいや。そんな…、丁寧に。」
そして伊寿美と伊寿美の母親をチラチラと見ながらも、頭を掻いて、
初めて目にする女性にお辞儀を。
「伊吹岳燈(いぶきがくと)と申します。初めまして。」

そして、その男性がお辞儀をして頭を上げた瞬間に、
佐津香、思わず目を真ん丸に。そして口に左手を。
すると今度は、何を思ったのか、クスクスと。頭を下げて。

須美は思わず目をパチクリ。

伊寿美も、思わず…。そして、
「お、おばさん…???」

その声に佐津香、今度は頭を上げて、ニコニコと、
「いえいえ。ごめんなさい。」
そして、顔を右左に数回。何かしら、確信したような顔で、
「いやいやいや。何とも。天晴。」

その声に岳燈も伊寿美も、須美さえも、
「はっ…???」
「えっ…???」
「さ、佐津香さん…???」

佐津香、岳燈を見て、伊寿美に、
「いやいやいや。伊寿美ちゃん、あんた、凄い人、旦那様にするわ。」

その声にいきなり伊寿美、何とも困惑したような顔で、
「え…???…え…???」

岳燈も、目をパチクリとさせて、
「えっ…???…て…???…はっ…???」

佐津香、確信を持った顔で、
「この人。愛されるわぁ~~。いやいやいや。なになになに。そういう顔、してるもの~~。うん。」

須美、瞬間、
「ぷっ。」

伊寿美、変顔になって、
「へっ…???…えっ…???」

岳燈、何が何だか、全く分からず頭を掻いて、
「えっ…???」
そして伊寿美を見て、
「俺…???…あ、いや…、僕…。」

伊寿美、
「お、おばさん…???」

佐津香、
「伊寿美ちゃん。あんた、いい人、旦那様に選んだね~~~。うんうんうん。この人なら間違いない。」

伊寿美、話を聞いても何かしら、ちんぷんかんぷん。頭を傾げながら、
「あ…。はい…???」

須美は始終、ニコニコ顔で。

伊寿美、そんな母を見て、思わず、頬を膨らませて、
「おかあさん。もぅ~~。」

須美、ニコニコしながら、岳燈に、
「岳燈さん。」
そして頭を下げて、
「娘をよろしくお願いします。」

岳燈、思い切り頭を傾げて、
「あ。え…???…あ、はい。あ、はい。…って、えっ…???」

伊寿美、
「もぅ~~、何が何だか、全然。」

佐津香、
「あ。…そろそろ…。」

須美も、
「うんうんうん。」








好きになれない。   vol,034.   時計を見ながらの伊寿美、「もぅ…そろそろ。」

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