「おかあさんのトコも、新しい人…???…異動で…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 「へっ…???…おかあさんのトコも、新しい人…???…異動で…???」
料理をしながらの優維香。

リビングでパソコンを使用している佐津香。今日は優維香が食事担当。
母親の挿絵の仕事のために、自分から、「おかあさん、挿絵が忙しい時は私、食事作るよ。」
そう言ってからは佐津香も、ありがたく、そのフォローを受け入れている。

キッチンの優維香に頭の後ろから頭の上にバンダナ巻にしている佐津香。
白のTシャツにワイドパンツ。
「おかあさんのトコも新しい人って…???…優維香~~。」

フライパンで炒め物の優維香、
「あ、あ~~。うん。…実は、私のトコも。」

「私のトコも…???…トラディショナル事業部…???」

また優維香、
「あ、うん。」

佐津香、パソコンに向き直り、
「ふ~~ん~~。そおなんだ~~~。…ってか…。まだなんでしょ。その異動って…。」

「あぁ、うん。…だってさ。これからスタッフコレクション。」
「あ~~。うん。」

「そんな…、真っ最中に新しい人が、堂々と部署に。トラブルの種でしょ。それに、その人も、今の仕事、キリが着いたらって言ってるから、恐らく…、1か月後。かな~~。スタッフコレクションも、1か月が目途だから。」
「ふ~~ん。そっかぁ~~。…で、どんな人っぽぃ…???…それこそ、同じインテリアショップ・ジョエルの人なんでしょ。」

その声に優維香、
「ううん。」

瞬間、佐津香、
「へっ…???」
また優維香の方を向いて。

優維香、
「全然。外部の人~~。」

「外部の人…???…あらま~~。七瀬(ななせ)さん。思い切ったわね~~~。」

その声に優維香、
「ふん。何考えているのか、分かんないトコ、あるからね~~。ある時はどっかのアトリエを傘下にしたり。またある時は、お門違いの部署をくっつけたり。またある時は、どっかのある人をヘッドハンティングしてみたり。」

「かかかか。確かに。」
頷く佐津香。
「まっ。たま~~に食事をするけど、面白い発想の持ち主だよ、七瀬さん。」

そんな母親に優維香も、
「うん。おかあさんも挿絵が切っ掛けで、ウチの社長とはね~~。」

「かかかか。七瀬さんのお孫さん。今3歳。滅茶苦茶可愛くってさ~~。ありがたい事に、私の挿絵も大好きって言ってくれてね~~。」

優維香、その話に2度頷いてニッコリと、
「うんうんうん。」

「そっか~~。トラディショナル事業部に、外部からか~~。」
「しかも…、海外も国内も転々としている、カメラマンであり、フリター。」

「はっ…???」

「いやいやいや。…って言うか、そういう人、良く見っけたね~~。」
頭をぐるりと佐津香。

「まっ。社の中では、異端人って言う人もいるくらい。」
「かっかかかかかか。異端人。そこまで言う。かかかかか。」

「…で…、おかあさんの方は~~???」
「あぁ、うん。仙台の人~~。プロジェクトを成功させたその功績を称えて~~ってね~~。」

「ふ~~~ん~~。」
皿に料理を盛り付ける優維香。
「ほぃ。出来た~~。食べよ、食べよ。」

佐津香、
「あ~~ん、ありがとう~~。」



そして…。テーブルにふたり、収まって…。お互いに缶ビールを。
「では。乾杯~~ぃ。」

佐津香、料理を目の前に、
「ふ~~ん。おいしそ。」







その後…。

トラディショナル事業部。本業とスタッフコレクションで日々忙しく、当然、残業も…。
しっかりと奮闘していた。

その都度、課長の池辺は優維香たちを労い。
「うんうん。OK、OK~。いい…???…絶対に悲観的にならないで。なったら、なったで、そこでモチベーション、落ちるからね~~。否定はするな。必ず提案型で。あなたたちならやれる。」




社長室では…。真宮麟が進捗状況の報告。

その報告を受けて、七瀬麗子(ななせれいこ)、数回頷いて、
「そぅ~~~。ふふ。まっ、順調のようね~~。期待してるわ。確かに。櫻田さんの抜けた穴は大きいわ。…けど、池辺がいる限り、大丈夫でしょ。」

麟、その言葉に、
「はい。池辺がいたからこそ、櫻田も本領発揮出来たような…。私が全責任を持つ。あなたたちのやりたいように。…けど、絶対に道は外すな。ってね~~。…それに。面倒見は半端ないですから。部下の事ならとことん。」

「だから、麟。あんたもでしょう~~。仕事が、やりやすい。」

麟の顔にニヤリと。麟、思わず、
「えっ…???…はははは。」
照れ臭そうに、頭の後ろを撫でながら、
「いやいやいや。お見通しでしたか…。」


この、トラディショナル事業部、池辺菜瑠美(いけべなるみ)。
その実。このトラディショナル事業部の立役者でもある。
以前のスタッフコレクションも、実は、池辺菜瑠美が八木沢と櫻田に全幅の信頼を寄せていた。

「あなたたちなら、間違いないと。私が全責任を持つ。だから、やっちゃいな。」
と…。









好きになれない。   vol,012.   「おかあさんのトコも、新しい人…???…異動で…???」

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