「高級住宅街、ここにありって。いやいやいや。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ そして…。ルシアからラインで送ってもらった住所に。

辺りを見回しての柚香と真輝。
「凄~~。」
「凄んごい。さすがに…、目黒…、青葉台。」

柚香、
「だよね~~。」

「高級住宅街、ここにありって。いやいやいや。」

「…って言うか…。」
柚香。
「はははは。教授の家に…、似てる。…あの家なんか…。」

真輝、ぐるりと見回して、
「あ、そっか~~。フランス…、だもんね~~。しかも…、精神科医の権威。」

「亮輔さんは、イタリア風デザインマンションって言ってたけど…。」



そしてふたり、エントランスに。



ハグで出迎えられる柚香。

柚香もルシアに抱かれながら、
「帰りました~~。」

真輝は肇に、
「ご無沙汰しております。」

肇、ニッコリと、
「うんうんうん。店に来て以来、だもんね~~。」




そして…。

コーヒーを飲みながらルシア、
「そっか~~。陽織ちゃん、フランスでぇ~~~。」

柚香、
「あ、はい。…そして…。私の前に…、最後に…。」

「姿を現して…。…でも…。他の人には見えない…、って言うのが、凄いよね。」
真輝を見て肇を見て。

肇、
「確かに。…でも…、そっか~~。じゃ~~。これからは…、陽織ちゃん。おばあさんの…、件もあるし。」

柚香も、
「えぇ。…恐らくは…。」

ルシア、
「ちょっと…、寂しくも…。」
それぞれに目を…。

柚香、ルシアのその声に、何かしら、申し訳なさそうに…。

ルシア、
「まっ、でも…。これが…。現実。」
両膝の上に、両手を。そして、左手に右手をトントンと。
「受け入れなきゃ。」

そんな妻に肇、慰めるような目で…。そして肇、
「でも…。柚香さんも、大変だったよね~~。」

そんな肇の声にルシアも、頷きながら、
「うんうんうん。何て言っても、自分の意識が飛んで、他の人の意識が体に。」
そこまで言ってルシア、
「あ。」
首を引っ込めるように、
「当人の前で…。こんな事…。」

けれども柚香、
「あ、いえ…。…でも、それが事実ですから…。」





そして…。大越家でも1時間ほどの今までの報告をして、帰路に。


歩きながら柚香、
「真輝君、ありがとね。」

その声に真輝、
「いやいやいや。…でも、本当に、おかえりなさいだ。」

柚香、真輝を見て、
「うん。」
そして柚香、
「…でぇ…。これからも…、よろしく~~。」

その声に真輝、大きく息を吸って、そして止めて。ゆっくりと吐いて…。
「はい。」
顔をコクリと、
「こちらこそ…、よろしく…。」

いきなり柚香、真輝の背中を、バン。
「な~~にそんなに畏まっちゃうのよ~~。キャハハハハハ。」

真輝、照れながら、
「いやいやいや。…だ~~って。」




そして…。

柚香と真輝、本格的な交際が…、始まった。




…時に、愛実。
「ねね。旦那、どんな感じよ。ねね。」

その声には柚香、
「ふん。…まっ。別に…、今までと、変わんないけど…。」

「でで…???…もぅ…、あれ…、しちゃった訳…???」
「いや…。あれって…???」

「いやいやいや。あれって…、当然、あれでしょ、あれ。」

柚香、スマホを耳に、
「いや。あれ…って。あ……れ…。…ねぇ~~。」

いきなり愛実、
「お~~ぃ、友よ~~。」

いきなり柚香、顔をグシャリとさせて、
「そんなの…。…なるようにしか…。なんないの。」

「おやおやおや~~。」

そして柚香、キッパリと、
「それより、そっちはどうなのよ、そっちは~~???」

「うそ。ユズ。あんた、そこまで私にツッコミ入れちゃう訳…???」
「いやいやいや。だ~~って、そっちから言ってきて。」

「バ~~カねぇ~~。そんなの…、とっくの昔。」

瞬間、柚香、
「うそ。」

「まっ。あんたも頑張んなさ~~い。」

その声に柚香、いきなり、口をへの字に、ひょっとこが怒ったような顔をして…。
ただ…。そんな柚香を真輝は…、どういう風に…。
けれども…、真輝はいつも通りに柚香に。
そんな柚香も、何故かは分からないが、今まで通りに真輝と…。
確かに、真輝に対して、じれったいとか、めんどうくさいとか。
そういう意識がなかった訳でもなかったが…。ただ、真輝は真輝で、ありのままに。
そして、柚香にしても…。

何故かひとりの時は真輝に対して、
「もぅ~~。」
と、ある意味、欲求が先に…。

では、あるのだが、何故か、ふたりになると…。
「まっ、いっか。」



逆に…、咲耶の方が兄に、
「お兄ちゃん、もぅ…、アレ…。したの…???」
と、兄を覗き見、するように。

その度に真輝は、
「はぁ~~あ~~???」

そして、咲耶には突っ込まれるのである。
「うそ。マジ。まだ…???…有り得ない。絶対に、有り得ない。柚香さん、誰かに取られちゃうぞ~~。」


そうは言われても、中々どうして、真輝。そのタイミングを…、取れないままでいたのだ。


信じられないのだが、そんな…、平行線のままで柚香と真輝。
亮輔と阿須賀にも呆れられるままに…。

…では、あるのだが…。大学を、無事、卒業。




2年が…、経過していた。








LIBRA~リブラ~   vol,219.   「高級住宅街、ここにありって。いやいやいや。」

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