確かに。亮輔と阿須賀は、阿須賀が大学を卒業した時点で、
亮輔のアパートの更新前に、ふたりで決めたアパートに引っ越し。
そして…、同棲を始めた。
方や、柚香と真輝。お互いに目指すもの、全く変わらず、柚香は天文学の道。
そして真輝はエンジニアの道。
…なのだが…。柚香は柚香で、大学は卒業したのだが、そのまま大学に残り、
そのまま研究生となり、大学で天文学の研究を続ける事に。
そして真輝は、叔父の伝手である企業のエンジニアの門をくぐり試験をクリアして、
こちらは無事に、エンジニアの道を…。
そして…。それから半年後…。
…ある出来事が…、起きた。
それは、ある日の午後、大学の天文学研究室で…。
柚香の1年先輩の研究生、目黒仁美(めぐろひとみ)がいきなり、
「汀さんっ。」
傍でいきなり倒れた柚香に。
「汀さん、どうしたのっ!!!」
柚香が、いきなり眩暈がしたのか、体が崩れたように床にバッタリと倒れてしまったのである。
柚香の体を抱えて起こす。
「汀さん。汀さん???」
柚香、その声にようやく気が付き、目をパチクリと。
「あ。…あ…、私…。」
「どうしたの~~。いきなり倒れて、びっくりしたわよ~~。」
柚香、また目をパチクリと…、
「わ、私…、倒れた…???…あ、いや…。」
仁美、
「どっか、具合…。」
その声に柚香、
「あ、いえ…。特に…、何処も…。」
「…それなら…、別に…。でも…。何だか…、具合…、悪そ…。」
そんな仁美に柚香、
「…ちょっとした眩暈…???…ただ…、私…、最近…。…遅くて…。」
仁美、思わず目をパチクリと…。
「えっ…???」
そんな仁美を見て柚香、顔を傾げて…。
「仁美…さん…???」
仁美、思わず右目を歪ませて、
「もぅ~~~。汀さん、あなた、病院、行ってきなさい。」
キョトンと柚香、
「はい…???」
「いいから、今すぐ、はいはい。病院。」
「病院って…。」
仁美、他の研究生にも、
「ちょっと、汀さん、抜けるわね。」
研究生たちも、キョトンとした顔で、
「あ、はい…。」
顔を傾げて…。
仁美、
「はいはいはい。教授には私から言っておくから。」
柚香の両肩を押しながらロッカールームに。
そして、ドアの隙間から、左手を振って、
「じゃね~~~。」
そして…、1時間半後…。
医師から…。
「おめでとうございます。3か月目入りました。」
その声に柚香、目を真ん丸に、
「はっ…???…えっ…???…うそ。」
そして医師、
「汀さん。ふふ。双子の赤ちゃんです。」
その声に柚香、ビックリして、
「ふ、双子…???…うそでしょ。」
医師、
「一卵性…ですね~~。」
「い…。一卵性…って…。」
「えぇ~~。つまりは…、どちらも…、女の子か…、男の子か…。その、どっちか。…今は、まだ…、分からないですけど…。大体…、5か月、6か月目になると…。えぇ。」
いきなり柚香の頭の中に浮かぶ、双子の文字。そして…、真輝の顏。
茫然としながら病院を出る柚香。頭の中には、
「…おめでとう。…妊娠。…赤ちゃん。…双子。」
瞬間、目をパチクリと。そして、いきなり、
「え――――――――っ!!!」
その声にいきなり声の主に振り向く通行人。
そんな通行人を無視して柚香、目を真ん丸に、
「やばい。やばい、やばい、やばい。やばい、やばい、やばい、やばいよ~~~。」
ズンズンと歩きながら、そして頭を両手で、
「もぅ――――――っ。どうすんのよ~~私~~~。」
今度は急ぎ足で…。
「あんあんあんあん。どうする、どうする。どうする~~~~。」
つまりは…。…早い話が…、柚香、結婚してはいないのだ。
柚香、急いで大学に。
そして、仁美に目を真ん丸にして、
「仁美さん、今日、これで帰ります。」
一礼をして。
仁美、そんな柚香を見て、ニッコリと、
「うん。分かった。…で…、結果は…???」
その声に柚香、口を噤んで、そして、まだ目を丸く、そして、口を尖らせながら、
「そ、その…、事は…、ま、また…、後ほどと…、言う事で。はい。」
右手の平を前に。
仁美、ニコニコしながら、
「うんうんうん。結果、待ってる。」
「これから教授室に寄って。…で、失礼します。」
「オッケィ~~。」
柚香、思いっ切り体を硬く。
そして、教授には伝えて、教授室を後に…。そして、大学を出る。
すぐさまスマホでラインに指をトン。そして、発信。3回のコールで相手が出る。
「はい、ユズ~~。どしたの…???」
「あ、メグ、今、大丈夫…???」
「ふん。休憩中~~。」
「やばいよ、やばいよ、どうしよ私。」
「何、何…???何がどうしたの…???」
「私、私。あ~~ん。どうしよ~~。」
「だから何~~~。さっぱり分かんないじゃないのよ。」
「今日、今さっき、病院行ってきた。」
「うん。どっか悪いの…???…具合とか…???」
「ううん…。どこも…。」
「じゃ~~、何がどうしたって言うのよ???」

LIBRA~リブラ~ vol,220. そして…。それから半年後…。