「そこまでは。想定してなかったんですけど。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 勝巳家でも、愛佳、
「うそ。そんなに酷かったの~~???新宿~~。」

真輝、母親に、
「まぁ~~。俄雨か通り雨…???…一気に…ずぶ濡れ。…それに、雷が凄い。地響きだったからね~~。」

「散々ね~~~。…で…???柚香さん…。」

その声に真輝、
「う~~ん。何とか…。ね。」
そして真輝、何やらニヤニヤと。

愛佳、息子のそういう顔は見逃さない。朝もそうであった。
真輝が玄関から出て行く際に、ダイニングキッチンからそぞろ歩きして、階段の柱にこっそりと。

真輝がドアを開けて、出て行く瞬間に、
「頑張ってらっしゃい。」

いきなり真輝、
「うわぁ~~。ビックリした~~。」

愛佳、ニッコリと、
「ふふ~~ん。」

…で、今。

真輝に、
「その顔だと~~。何やら…収穫~~。」

そんな母親の…自分を覗き込むかのような顔と、声に、
「ん、ん~~~。まぁ…ねぇ~~。」

愛佳、
「まっ。…でも…、柚香さん、来週には…、フランス。」

その声に真輝、口を尖らせて、
「うん。」

けれど愛佳、
「まっ。」
両脇に両手をパン。
「でも…、1か月でしょ、1か月~~。ま。それくらいはね~~。」





そして、こちらでは。
「うっひょ―――――――っ!!!…何々何。いきなりそういう展開…???…私。全く。全~~~~然っ。そこまでは。想定してなかったんですけど。」

ベッドに腰掛けながらの柚香。
「…って、言うかさ~~。もぅ~~~。最悪だったから、あの状況。」

「えっ!!!…何々何…???…どういう事…???」
「新宿まで言ったんだけど。」

愛実、
「うんうんうん。」

「晴れてたのに、いきなり雨。」
「雨…???…あれ…???…降ってた…???」

「…って言うか…。…で、いきなり土砂降り。しかも、雷。」

「うそ―――――っ!!!…ってか…、雨…???」
すると愛実、
「あぁ、あぁ。確かに…。東の方で。」
そこまで言って愛実、
「うそ。そんなに酷かったの~~~???」

「…で、私、その時に、また。ズドンと気を…。」

愛実、思わず右目を歪めて、
「えっ…???」

柚香、
「多分…、雷の光と…雷鳴…。ババババァ~~ンと。いきなり頭を何か、鈍器で叩かれたような…。」

愛実、目をパチクリと。瞬間、愛実、
「もしか…して…。…柚香も、陽織ちゃんの時みたいに…???…衝撃…???」

柚香、
「衝撃…???…あぁ~~。うんうんうん。確かに、メグも真輝君も、前に…。」

「そぅそぅ。ほらほら。私と真輝君と陽織ちゃんといた時に、陽織ちゃん、ベンチで…。…それから…、新宿でも陽織ちゃん、誰か大きな人から肩をド~~ンと。…で、転びそうになって。」

その話に柚香、
「あぁ~~。うんうんうん。その話、聞いた、聞いた。確かに。ん~~~。…衝撃…、かぁ~~。…でね。」

愛実、
「うん。」

その時の事を柚香、スマホで話始める。



愛実、いきなり目を真ん丸に、
「う~~~っそっ!!!…ってか、そんな話、私、今まで聞いた事ない~~。」

「私だって話した事ないよ。私自身、知らないんだもん。知る訳ないんだもん。そんな、2歳の時の事故の事~~。」

柚香の話を聞いて愛実、
「え゛ぇ~~~~???…なんじゃそりゃ~~。…気を失って、それから…、夢みたいな…。で…???…2歳の時の事故の現場~~~???…しかも…、救急車にって…。そこまで…。」

柚香、口を尖らせながら、
「私、恐くって、恐くて。それから…もぅ~~。走馬灯みたいに、陽織に変わった時の事、それからの事も、私、知らなかったものが…。」

愛実、
「じゃ、じゃあ~~。もしかして…、エンカントで陽織ちゃん。」

その声に柚香、頭を数回コクリ、コクリと。
「うんうんうん。見えた。」

「有り得ない。」
愛実、一言。

「だから…。」
柚香。
「だから…。」

愛実、
「そ…、そんな…、数分の時間で…。」

「恐くて、恐くて…。真輝君に…。」

いきなり愛実、ニッコリとして、
「おぅおぅおぅ。」

柚香、また口を尖らせながら、
「ずっと。…傍にいてって…。」

「キャ―――――ッ!!!」
愛実、そして、
「キャッハハハハハハ。かかかか。」
頭を後ろに、
「言っちゃったってか~~~。かかかかかかかか。」

いきなり柚香、
「笑い事じゃないよ。体全身、震えながら、そして、心臓パックンパックン。…多分、真輝君も、感じてたと思う。」

愛実、スマホを右耳から左耳に、
「で…???…でででで…???…おばあちゃんにはその事…。」

その声に柚香、今度は顔をグンニャリと…。
「ん~~。…まだ…、話してない。だ~~って。最近、倒れたばっかだし。それに…、フランス行きの事もあるし…。…で…、来週からはひとりになるし…。」

その声に愛実、
「ん~~。確かに。……。…でもさ。…話さないでおかない訳には…。」

柚香、愛実の声に、口をへの字に、
「な~~んだよね~~。」






そして…。

羽田空港国際線到着ロビー。
藪岡、ふたりの男女に…。








LIBRA~リブラ~   vol,204.   「そこまでは。想定してなかったんですけど。」

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