絢美も、
「マジで…???」
けれども…何かしら記憶を辿るように…。
「あ、いや…。ねね、心都~~。でもさ…。…確かに…、柚香と…。…でも、何だか…、柚香じゃない。…な~~んて、時も、あったりして。」
その声に心都も、目をパチクリと。そして同じように思い出しながら、
「あ~、あ~~あ~~。そう言われれば~~。確かに~~。な~~んか、いつもの…柚香じゃ…ない。」
そして、
「え゛~~~???」
柚香、申し訳ないような顔で、凹ませながら、
「うんうんうん。…多分…。…そういう時は…、私は、妹に…。」
絢美、いきなり、
「え゛~~ぇえ~~???…信じらんな~~い。私、てっきり柚香だと思って~~。」
そんな絢美に柚香、両手を合わせて、
「ほん~~とに、ゴメン。」
「謝る事ぁ、ねぇだろ。別に柚香さん、悪い訳でもなんでもねぇし。」
いきなり亮輔。
その声に3人、いきなり、
「わっ。びっくりした~~。」
柚香、
「亮輔さん。それに、阿須賀さん。」
阿須賀、柚香に、左手をひらひらと、
「へへ。こんにちは~~。」
絢美も心都も、ふたりを見て、お辞儀を。
「こんにちは~~。」
亮輔、
「まっ。遂に、話す時が来たなってか~~。まっ。確かに。また1か月の休学になるからなぁ~~。」
そして亮輔、
「…で…???…こちらのおふたりにも…、柚香さん、解離性同一性障害って…???」
柚香、その声に頭をコクリと。
「うん。」
「いつ、何かの切っ掛けで、柚香さんの身体に妹さんが乗り移る。そして、その時からの記憶は柚香さんには全くない。医学的にも認められている症状だ。だから、柚香さんが別に…、謝る事じゃない。それに…。そんな事があったとしても、ふたりとも、柚香さんの友達である事は、間違いねぇよな。」
その話に絢美と心都、黙ったままで、数回頷いて。
「と、当然よ。私たち。とっくに柚香とは、3人トリオに、なってるし。」
絢美、口を尖らせて。
心都も、笑顔で、
「うんうんうん。」
そして、
「私も~~。どっちかって言うと~~。柚香がいないと…、だめな…方でも、あるし…。」
そして柚香を見て、ニコニコしながら、
「ねっ。」
瞬間、阿須賀、
「わ~~お。ねね。柚香さん。」
柚香、阿須賀に、
「うん…???」
「パスポート。」
その声に、
「うん。ゲット~~~。」
絢美、
「あ、そっか~~。へぇ~~。柚香、パスポート…、申請…、してたんだ~~。」
「うん。一週間前。」
亮輔、
「藪さん。…からは、話、聞いたよ。…とにかく、凄ぇよな~~。フランスでの療養~~。」
その声に絢美も心都も、
「えっ…???」
心都、隣の椅子をふたりに。
亮輔、
「おっと。」
阿須賀も、
「ありがとう~~。」
亮輔、ふたりに、
「つまりは、こうだ。」
説明する。
深夜のエンカントでルシア、
「陽織ちゃん、来なくなって…、もぅ…。」
肇、口を真一文字に、
「…だね~~。2週間…、以上…。…かかかかか。まっ。あんな事があってから…。」
ルシア、
「うん~~。」
「いくら…。あの男が…、逮捕されたとしても…。…中々~~。しかも…。今の柚香さんの状況…。」
その話にルシアも、
「確かに…。フランス…だもんね~~。」
ボックス席から、
「ねぇ~~、肇ちゃ~~ん。陽織ちゃんは~~???」
その声に肇もルシアも、
「ごめんね~~。野瀬(のせ)ちゃ~~ん。」
「いろいろと…、立て込んでてね~~。…その…、家庭事情って…やつでね~~。まっ。その内…。…はは。気長に待ってよ。」
そして…、週明けにはフランス、ドーウィン大学の精神医学の教授、フィリップ・ピエールと、
その孫のサラ・ピエールが来日し、夜には柚香と会うとの、藪岡からの連絡。
勿論だが、その席には藪岡も同席。某ホテルのレストランで…。
そして…、日曜日。柚香は世田谷駅で真輝と。
最初に駅に着いたのが柚香。その5分後には真輝。
真輝、柚香に、
「ごめん、遅れた。」
柚香、
「ううん。私、着いたのが5分前。」
「ほんと…???」
柚香、
「じゃ、行こうか。」
ふたり…、改札を抜けて…。そして…。向かうは…、東。
「どうせなら…。」
と、柚香の提案で、以前、真輝が陽織に東京を教えてくれたルートを…。
真輝も、
「うん。それなら途中でいくらでも買い物。」
まずは渋谷から…。
あちらこちらを…。そして、気に入ったショップで、必ず、1点買い。
真輝、
「これなんかは…???」
柚香も、
「うんうんうん。いいかも…。」
渋谷、そして明治神宮…。表参道。そして竹下通り。
けれども…、真輝、陽織と一緒に来た時のムードとは違い…。
一瞬、陽織を守るかのように柚香の体を…。
そんな記憶が…甦り、思わず…。
そんな真輝の顏を見て柚香、目を真ん丸にして、顔を傾げて、
「真輝君…???」
そんな柚香に真輝、目をパチクリと…。
「あ、え…???」
「顔…、赤いけど…。どしたの…???」

LIBRA~リブラ~ vol,201. 「多分…。…そういう時は…、私は、妹に…。」
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