電車の中で柚香、真輝からのライン。
「おはよう。とにかく戻れたんだね。」
柚香、
「うん。真輝君、今…???」
「丁度駅に着いて、今、ホーム。」
柚香、読みながら、
「ふ~~ん。」
そして、
「ねね。面白い写真あるんだけど…。」
「面白い写真…???」
「真輝君、今日のお昼休み。またあのベンチ。」
「あ、あ~~。OK~。と~~、電車来た。」
「じゃね~~。」
教室では、いつも一緒の絢美と心都に手を…。
けれどもふたり、笑顔で柚香を迎えるのだが…。
心都、
「ねね、柚香、昨日の…、何だったの…???」
絢美も心都を見て、そして柚香を見て、
「うんうんうん。いきなり、知らない子が柚香の隣に。…で…、柚香も一緒に教室抜け出しちゃうし。」
その話に柚香、いきなり目を真ん丸にビクン。頭の中で、
「…マズイ。」
目をキョロキョロと。そして、誤魔化すのに…。
「えっ…???…あ…???…はは。」
顔も傾げて…。
「あ、あ~~~。うん。ははは。…いや…。あのぉ~~。彼女は…、え…と~~~。」
頭の中で、
「…もぅ~~~。何て言えばいいのよ~~。」
そして柚香、
「じ…、実は~~。」
その時、柚香の右肩をトントンと。そして、
「おはよ。」
柚香、思わず後ろを振り向いて…。
「へっ…???」
阿須賀である。柚香に向かってニッコリ。
「ふふん。おはよ。」
思わず柚香、目をパチクリと。
絢美と心都も、昨日柚香と一緒に抜け出して行った女性に、必然的に、コクリと…。
柚香、そして目を真ん丸にして、
「あ、阿須賀…さん…???」
その声に阿須賀、ニッコリと、
「うん。」
そしてまた、
「おはよ。」
そして柚香の左側にいるふたりにも、
「おはよ。」
お辞儀をするように。
柚香、慌てて、
「お、おはよ。…って…???」
絢美と心都も、共に顔を見合わせて、しかも、顔を傾げて、
「えっ…???…あ、あ~~。あ。お、おはよ。」
そして絢美、
「ゆ…、柚香…???」
増々慌てる柚香、
「あ、あ~~。」
阿須賀、
「昨日は…、ありがとね。無理やり連れだしたりして…。私も時間、なかったから、柚香さん、無理やり。…でも、凄~~く、助かった~~。」
そして阿須賀、柚香にペコリと頭を下げて。
そして今度は柚香の左のふたりにも、
「えっと~、私~~、商学部1年の~、広戸阿須賀と言います。ふたりにも、以前に学食で1、2度。」
その瞬間、絢美と心都も、
「あ~~~。」
思い出したように、
「はいはいはい。確か…、男の人と…。」
阿須賀、
「あ~~。うんうんうん。あれ、私の兄貴。ここの機械工学の3年。いや…、この兄貴がさ~~。とにかく、金遣い、半端なくって。しかも、遊び好きで。親の財産、使い潰しているって人なの。」
その話に思わず柚香、目をパチクリとさせて、阿須賀を見て、右目を歪める。
そして、小さな声で、
「えっ…???」
そんな柚香に阿須賀、目をパチクリと。
そんな柚香の顔はふたりには見えない。後ろ向き。
阿須賀、
「…でね。実は~~。私、バイトしてるんだけど~~。バイトのし過ぎで体、悪くして病院、入院してたの。その時に柚香さんと知り合って~~。」
その話に絢美と心都、
「あぁ~~~。うんうんうん。」
柚香、また阿須賀を見て、今度は変顔。
その顔に阿須賀、ニッコリと。
「で~~。病院で~。兄貴の話をして、どうしたら~~、金遣い…荒いの直せる…???…って~、相談。…で、今も柚香さんといろいろとお付き合い。私の先輩。昨日もね。あれこれと、相談に乗ってもらってたの。私、なんだかんだで時間、なかったから。おばあちゃんの、介護してるから。」
柚香を見ながらの阿須賀。
「私。両親いないんだ。兄貴とおばあちゃんの3人暮らし。でも、おばあちゃん、体、悪くって…。」
その話に、絢美と心都も頷いて、
「そうなんだ~~。」
柚香、僅かに頭を傾げ…程度で。けれども阿須賀の話は続く。
チラチラと柚香を見ながら、
「柚香さんも~~。私同様、両親いない。おばあちゃんとふたりで生活。」
絢美と心都、
「うんうんうん。」
「だから、いろいろと話が合って~~。」
いきなり柚香、
「そうなの。でぇ~~。昨日も…。」
そして柚香、阿須賀に顔を。
「ねぇ~~~。」
阿須賀もニッコリと、
「ねぇ~~~。」
阿須賀、
「でぇ~~。昨日、いきなりだったから~~。柚香さんに悪い事しちゃったな~~って、思って。昨日、ここにふたりがいたのを思い出して、柚香さん、いきなりの事だったから、困ってないかな~~って、思って~~。お礼と謝罪。ふたりにも迷惑、掛けたかなって思って~~。ごめんなさいね。」
そんな女子に絢美と心都、いきなり顔を小刻みに振って、
「いえいえいえ。全然。全然。」
阿須賀、
「あは。良かった~~。じゃ、私はこれで~~。ばいば~~い。」

LIBRA~リブラ~ vol,154. 「ねね。面白い写真あるんだけど…。」
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