「さて。ここで問題です。旦那様になる人の職業は~。…チッチッチッチッ。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 楽しくスマホで会話をしている柚香、
「あ~~。うんうんうん。確かに。…だよね~~。」
時々、真輝をチラリ、チラリと見て、
「うんうん。…ば~~か~~。…んな事~~。…はいはい。……。うん。じゃね~~。素敵な土曜日を~~。」

通話は切れる。

柚香、真輝に、
「メグ、今日は従姉の結婚式なんだよ。だから、朝からバタバタ。」

真輝、その声に、
「あっ。へぇ~~。そうだったんだ~~。予定があるから私は~~って、言ってたけど~~。」

柚香、
「うん。前々から楽しんでたんだ。メグの従妹、メイクアップアーティストの卵。凄い美人さん。」

「へぇ~~。凄ぇ~~~。」

「そして…。」
柚香、真輝を見て、目を真ん丸に、口を真一文字に。

その顔に真輝、クスクスと笑いながら、
「かかかか。何…???」

「旦那様になる人。」

真輝、
「うん。」

「これがまた、凄い。」
「ふん…???」

「な~~んと。」
「ふん…???」

「さて。ここで問題です。旦那様になる人の職業は~~~???…チッチッチッチッ。」

瞬間、真輝、目をギッシリと閉じて、いきなり頭を上に、
「お~~い。それはないでしょう~~。分かる訳がない~~。僕、まだ、愛実さんと2回しか、あった事がないし~~。それも、陽織ちゃんの時だけだし~~。」

その声に柚香、瞬間、
「あ、そっか。そっか、そっか。うんうんうん。確かに。…考えてみれば…。私、真輝君にメグ、紹介してない~~~。」

「そうだよ~~。何故か、柚香さん、陽織ちゃんになって、それからなんだよ~~。愛実さんに会うの~~。」
「まぁね~~。メグとは小さい頃からの幼馴染~~。中1の時に~~。メグから宝塚のチケット貰って、メグのおかあさんと一緒に行こうって誘われて~~。あん。メグのおとうさんの会社の上司から貰ったんだって。…んで…。」

いきなり真輝、
「ちょい待ち。宝塚って、東京にも…???」

瞬間、柚香、真輝の声に、
「はっ…???」

真輝、口を尖らせて、顔を小刻みに、左右に、
「あ、いや…。…って言うか…、宝塚って…、その…、確か…、関西…、神戸…???」

いきなり柚香、
「宝塚市です。」

真輝、目だけ上に、
「あ、そっか。…だから、宝塚。」

「でぇ~~。その…。」
「宝塚って、東京にも…???」

柚香、その真輝の声に、
「あります~~。」
口を尖らせて、
「東京…宝塚劇場~と、言うのが~~。有楽町に~~。しかも…、東京宝塚ビルって、おっきなビル~~。」

「あ~~。はぁ~~。はい。ごめん。」

途端に柚香、ニコニコしながら、
「でね、でね。そこで見た宝塚。んもぅ~~、メグ、興奮しちゃって。…それ以来、宝塚の大ファン。元々。それが切っ掛けで、女優になりたいって、女優として勉強できる大学~~。」

真輝、
「へぇ~~。」

柚香、真輝の隣で、
「甲南大学。復職芸術科。」

真輝、空を見て、
「そぅだったんだ~~。」

僅かに沈黙。

そして真輝、
「あ。…で…???…その…、旦那様になる人の職業…。」

瞬間、柚香、
「あっ!!!」
いきなり真輝の右肘を左手でペン。
「あん、もぅ~~。忘れちゃったじゃな~~い。チッチッチッチッ。」
今度は左人差し指で…。

真輝、クスクス笑いながら、
「だから~~。愛実さんと会ったの、たったの2回~~。分かる訳がない~~。」

柚香、へたり顔をして、
「あ、そっか。」
口をへの字に、
「確かに。」
手摺を両手で握って僅かに体を後ろに。そして、また前に。
「旦那様。ヘア~~サロンのチーフしてる~~。…いわゆる、ヘアスタイリスト…???」

いきなり真輝、柚香を見て、
「凄いね~~。ヘアスタイリスト~~。奥様になる人が、メイクアップアーティストで、旦那様が、ヘアスタイリスト。なんとも…。」

柚香、空を見て、
「ねぇ~~~。」





その頃、汀家では幸乃が藪岡に電話をして丁度通話を切った後。

幸乃、座ったままで、スマホを握りながら顔を下に、
「良かった~~。」
ただ…。

電話中の藪岡の声、
「おばあさん。幸乃さん。…とにかく柚香さんに戻って良かった。」

幸乃もその声に頭を下げて、
「はい。ありがとうございます。」

「安心しているところ、誠に申し訳ないんですが…。…でも、またいつ…、陽織ちゃんになるか…。」

その声が頭の中で…。
けれども、とにかく、今、陽織は柚香に戻った。それだけでも気持ちは和らぐのだった。

そして幸乃、またスマホで…。

「はい。長篠観音総合病院、総合案内です。」





真輝、
「さてと。」

柚香も、
「うん。だ~~ね。」

その時、真輝、
「おっと~~。」

柚香、そんな真輝に、
「うん…???」

「亮輔にも、電話、しておかないと…。一昨日、陽織ちゃん、エンカントに行った時に、亮輔と阿須賀さんにも会ってるんだ。」
「あっ。そっか~~。」

「あいつなりに、心配。」
その時、ふぃに頭を過った言葉…。亮輔の…。








LIBRA~リブラ~   vol,135. 「さて。ここで問題です。旦那様になる人の職業は~。…チッチッチッチッ。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 


《PR》
庄司紗千 「雫音〜shizukune〜」

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

アメーバ