途端に亮輔、阿須賀に、
「阿須賀、おま、バカ。柚香さんに陽織ちゃんの事、教えるの〜〜。」
瞬間、阿須賀、瞳を上に、
「あ、そか。」
いきなりニッコリと、
「あは…。あは、ははははは。や〜〜だ、私ったら〜〜。あはははははは。」
柚香、そんな阿須賀を見て、困ったような笑みを、
「……。」
チョコンと顔を傾げて…。
亮輔、
「…ったく〜〜。何、考えてる〜〜。」
そして、3人共に歩きを止めて、亮輔、柚香に自分のスマホを…。
「ほいさ。」
柚香、ペコリとして、
「ありがとう。」
そして自分のスマホも…。
そして…、お互いのスマホを…。
亮輔、
「ほぃ。OK。はは。」
柚香も、
「ありがとうございます。」
するといきなり、横からもうひとつのスマホが…。
亮輔と柚香、
「???」
すると、スマホを差し出しながら阿須賀が、
「えへへへへ〜〜。」
そんな阿須賀を見て柚香、ニッコリとして。
「うん。阿須賀さんも、お願い。」
亮輔、すぐさま、
「調子いい〜〜。」
阿須賀、そんな亮輔に唇をグンニャリとさせながら、
「ニュ〜〜〜。」
柚香、
「かかかかか。阿須賀さん、可愛い〜〜。」
そして阿須賀のスマホとも…。
阿須賀、ニコニコと、
「ありがとう〜〜。」
再び歩き始める3人。
亮輔、
「さて…と。」
ふたりを見て、
「…では、帰りますか。」
阿須賀、
「うん。」
柚香も、
「はい。」
途中で亮輔と阿須賀は途中下車。ふたりはそのまま亮輔のアパートに。
柚香、電車の中で真輝にライン。その後に愛実にもライン。
数分後、真輝からのライン。
柚香、
「早〜〜っや。…サラサで会える…???」
柚香、そのメールに、
「ふん。OK。」
サラサとは、昨日ふたりが待ち合わせをしたカフェである。
柚香、
「昨日、あんな事になっちゃったからね〜〜。送信…と。」
そしてまた返信。
「分かった。んじゃ後で…。ハ〜〜イ。」
その…、5分後には愛実からライン。
「何々、病院って…。一体どうなってる〜〜???」
「うんうん。ちょっと話が複雑になってるんだけど…。メグにはちゃんと話すから。後で電話する〜〜。今、電車の中だから。」
数秒後、愛実から、
「分かった〜〜。んじゃ、電話、待ってるね〜〜。…ってか、その電話って、旦那の方が先じゃない〜〜???」
最後には、あっかんべぇマーク。
柚香、思わずしかめっ面をして、
「こんにゃろ。」
送信。
愛実、
「頑張れよ。ニッコリスタンプ。」
柚香、メールを見て、頭の中で、
「…た〜〜く。」
その瞬間、
「あっ。そうだ。おばあちゃんにも…。」
すると、すぐさま、
「あれ…???」
頭を傾げて、
「あれあれあれ…???…病院で…、私…、陽織になってた…。…って…。」
目をキョロキョロと。数秒後、思わず目を真ん丸に。僅かに体を浮かせるようにして…。
そして、口をおちょぼ口に。小さな声で、
「うそ〜〜〜。…んじゃ。…もしかして…、おばあちゃん…。」
思わずバッグをお腹の上に。そして両腕で抱き締める。
カフェ・サラサ。店の中に入ると真輝は既に席に、椅子に座って柚香に手を。
柚香、真輝を見つけて右手を。
そして席に就くなり、
「ごめん。私…、遅れちゃったか。」
その声に真輝、顔を左右に、
「いやいや。僕が入ってきて5分だよ、柚香さん来たの。」
「えっ。ほんと…???」
「ふん。」
ウェイトレスが…。
真輝、
「あっ、僕、コーヒー。」
柚香も、
「あ、私も同じもの。」
「畏まりました。」
真輝、柚香を見て、
「…で…???…どうして病院…???」
柚香、
「あ、あ〜〜。あ〜〜。」
瞬間、柚香、目をキョロキョロと。
「あっ。真輝君、その前に、解離性同一性障害って…、どうして…、そんな症状…???昨日、その症状、名前見て、すぐ検索して…。」
真輝、
「あっ、うん。…実は、その症状、教えてくれたのが…、僕の両親なんだ。解離性同一性障害。」
「真輝君の…、ご両親…。」
「うん。ほら、柚香さんが、昨日、あんな事になったじゃん。どうしても気になってさ。ダメ元でかあさんに訊いたんだ。」
「おかあさんに…???…真輝君の…???」
「うん。まっ。多分、ウチの家族で、一番頭が良いって言ったら…。かあさん。何と言っても校閲者。」
柚香、その声に、
「あ、あ〜〜。うん。前に、言ってたよね。…でも、おとうさんだって飛行機の整備士…。」
「あ、あ〜〜。ん…まぁ〜〜。…そうだ…。まっ、それは、それで置いといて。」
柚香、
「あ、うん。」
「実は、かあさんに、僕の友達に、こぅこぅ、こぅいう人がいるんだけど〜〜。って、話してみたのね。」
「あ、うん。」
「そしたら。かあさんととうさん、同時に、解離性同一性障害。って…。」
「わお。」
「その理由が〜〜。両親の結婚した時の仲人さん。」
「仲人…。」
「うん。…その人も同じ症状。柚香さんと…。」
柚香、思わず口を搾って。
真輝、
「解離性同一性障害。…って、なって…。…実際、亡くなっちゃった…らしい。」
いきなり柚香、顔をグンニャリとさせて、
「え〜〜〜???」
真輝、途端に慌てて、
「あ、いや…。でも…。」

LIBRA~リブラ~ vol,062. 「柚香さんに陽織ちゃんの事、教えるの~~。」
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